天は三物与えない
こんにちは。はいるです。第一回目のテーマは「他己紹介」ということで、今回はさちこのことをご紹介します。
出会い
さちことわたしの初めての出会いは、高校1年生のとき。あいうえお順で隣の席だった。偶然同じ高校を受験して落ちたため滑り止めでここに入学した、というのが共通点だった。部活も違ったしその後クラスも分かれたが、テスト前には必ずスタバで勉強をして、カラオケに行った。さちこは歌が上手い。二人で100点を出すまで何時間も部屋にこもった。
同じ言葉を持つ人
わたしがさちこを愛している点は複数あるが、とにかく言えるのは会話のボールの投球速度と正確性だ。彼女は文脈の理解に齟齬やタイムラグがなく、条件反射のようにボールを投げてくる。大体は恋愛や仕事や悪口の話だが、絶対にわたしの真ん中に間違いなく投げる。今回だって、コロナでアウトプット欲あるんだよね、といったら、わかる、つってその日には一緒に交換エッセイをしてくれると同意を得られた。話が早い。わたしが個人でやっていたnoteのアカウントを打ち明けても別に驚かない。さすがである。
わたしたちは同じ言葉を話している。理解の角度や表現力や口の悪さ、言葉のすべてにおいて、さちことわたしは同ジャンルだ、と思う。趣味も生き方も違うが、確かに同じ言葉を話している。まあ、それもそのはずだ。思春期から恋愛に死に狂う一番多感な時期を近くで過ごしたのだから。偶然出会ったときから同ジャンルだったわけではなく、二人で築き上げたジャンルがわたしと彼女にはある。
決定的な違い
しかし、わたしとさちこには決定的に違いがある。彼女は、10代の頃から、とにかく努力と持久力と行動力の3つをバランスよく持っているのだ。一緒に受験勉強をしていたときも、留学したときも、就職したときも、転職したときも。いつもわたしが同じところでダラダラしている間に、同じようにダラダラしている風に見えて、実は正しく努力をして、気付いたら知らないところに居る。なのにそんなことをおくびにも出さずまた近所で酒を飲んでいる。自分にないものを持っている人はとにかく眩しい。眩しすぎて距離を置きたくなるひとは複数いるが、さちこはなんかいつも近くにいる。
残念なところは一つしかない
さて、まあまあ褒めたので、最後に残念なところも書いておく。
さちこはとにかく男の趣味が悪い。初めての彼氏から直近の彼氏まで、とにかく男の趣味が悪い。なんでかな?大体めちゃくちゃ身勝手な男に傷付けられて泣いてる。おまえがそうさせてるのか????初カレなんて、もらった指輪なくしちゃって殺されるってさちこが怯えるくらい束縛してきたし、留学行きたいさちこの夢を握りつぶそうとしてくるし、クソすぎてmixi(なつかしい)で直接文句言ったことがあるくらいクソオブクソ。
元彼氏の中で唯一わたしがおすすめだった、プレゼントにお花買えなくてお詫びにカモミールティーを買ってよこすような可愛らしい男に関しては、「私がワン・ダイレクション嫌いなの知ってて音楽かけてくるから嫌」とかなんとか言って振ってた。
やっぱ天は二物与えても三物目は与えないよね★