『どうやらビターソウル』観劇感想
『どうやらビターソウル』(ジョンソン&ジャクソン)
@ザ・スズナリ
2022.11.19 14:00開演
KERA-MAP『しびれ雲』、観に行く予定だった公演が中止になった。その日のソワレが結果的に初日になって歯噛みするがこればかりは仕方ない。
スズナリはかなり久しぶり。少なくとも下北沢駅が様変わりしてからは初めて。どうも最短距離で駅から劇場に辿り着けていない気がする。(帰りも失敗して行き止まりの駐車場に迷い込んだ)
ブルー&スカイのお芝居は「弁当」になるちょっと前の猫ニャーから観ていて、個人的には日本一のナンセンス劇作家だと思っている。
大倉孝二と組んだこの「ジョンソン&ジャクソン」は2度目。1度目は確かシブゲキで、ブルースカイにしては意外と筋が通ったストーリーだなぁという記憶がある。
今回も似た印象で、ちゃんとした結末がある話だった。完全なナンセンスである程度の長さのある芝居を作るのは難しいのかな。
意味がどんどんズレていき、立脚する地平がクルクル変化して、なぜこれが笑えるんだか自分でも分からないけど笑ってしまったり、無意味なのにやたら印象に残る言葉やシーンを見せられたり、そういう(私が考える)ブルー&スカイらしさはあまりなかったかも。
でも、役者さんは皆とても上手いので、ある意味「安心して」笑える芝居を楽しむことができる。特に今回は前のほうの列だったので、役者さんたちの細かな表情まで見れて楽しかった。
ただおっさんがミスチルをフルコーラスで熱唱する(『たびだち』演劇弁当猫ニャー)や、舞台の全員が石田純一と叫び続ける(『最後の晩餐』TEAM共同責任)みたいな、一生忘れられないシーンもまた観てみたいけど…
観る側も年とっちゃってるのかもしれない。
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