最終出口
この部屋には出口がない
だからクルクルずっと回っているわけですね。
円環的な人生、とひとりごちて
人生を直線化している者どもを軽蔑する
「人間は成長しなくてはならない」
ワーオ唯物史観!
共産主義が失敗したのは「俺、頭いい」って勘違いしてる奴がいっぱいいたからやと思う
頭いいから悪い奴に教えてやんなきゃ→支配しなきゃ→うまくいかねーなぁもう!っていう
「俺、頭いい」と思う奴すべてに死を!
いや、思うだけなんはまぁええわ。それを元に行動した奴に死を!
この国にも出口はない
それはまぁみんな前から知ってるよね
今敢えて言う必要もないかー、野暮天、野暮天。
出口がないのに出口戦略とか言ってる人たちを見てひとしきり笑う
思ってたんと違うノーフューチャー感
未来なんかないぜ→だから今を!
この矢印がつながらなくなってるよね
未来がないのをゆっくりと受け入れてゆく緩慢なレミングそれが僕らですイェー
おぉ、口にしてみるとわりとはっきりした絶望やないですか
ラクには滅びさせてもらえない人類
だからもう出口はこの世界のどこにもない
どこにも行けないわけだから、死ぬ位置は決まってる
ここだ。
ここで僕は準備を終えなきゃいけない
「あなたの準備は進んでいますか」
およそ他人とできる意味のある会話は、畢竟これだけ
繋がって似てきて重なって、でも絶対に入れない場所に触れてその冷たさに驚いて
だから僕は僕のかたち、あなたはあなたのかたちを、独り静かに彫りながら
それでも互いのかたちを指でなぞりたい思ってしまう
この部屋からそこに届くための、か細く、頼りない、光。
僕らの、最終出口。
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