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22年のなにか

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凍っていた言葉

旧国境を越えて海岸線沿いに北上し、目指す場所がやっと見えてきた。 レンガ造りの倉庫は形を保ったまま斜めに突き刺さるようにして、地面を分厚く覆う灰の中に半ば沈んでいる。間口は幅5m強、奥行きの長さは全貌が見えないので分からないが、沈まず見えている部分だけでも20m以上はある。 三角屋根も正面側の壁だけにある小さな窓も破損している様子はなく、サンドクルーザーを停めた僕とシオネは思わず歓声を上げる。 底面だけ広く円形に延ばした靴、通称・砂蜘蛛に履き替えて、灰に埋もれてしまわないよう