shamanippon

彼は仲間を得たのだろう.

前回,堂本剛について触れたからだろうか,彼について書きたくなった.彼のソロプロジェクトとして,”shamanippon”というものがある.そのプロジェクトにおいて発表された1枚目のアルバムの1曲目には「shamanippon ~くにのうた~」という曲がある.素晴らしい楽曲である.

この曲のPVでは,彼はぐるぐると回る大きなターンテーブルの上を,その回転方向とは逆に向かって1人で歩いている.PV中では,ターンテーブルは未来に向かって回転していることが示されている.つまり,彼は未来の反対,過去に向かって1人で歩いているのである.

また,ギターを鳴らすシーンも彼1人である.彼は1人で,くにのうたを鳴らしている.彼の顔に笑顔はない.

ところが,2枚目のアルバムにおける「I gotta take you shamanippon」ではそれが一変する.回転するターンテーブルの上を歩き,演奏するのは一緒だが,そこには彼1人だけではなく,たくさんのバンド仲間がいる.

仲間と音楽を鳴らしながら,かつて1人で歩いた場所を皆で歩いている.彼の顔には笑顔が浮かんでいる.仲間と演奏する喜びに満ちている.

彼はその道を一緒に往く,仲間を得たのだろう.僕はどうだ.

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