退職されるとは、信じられません。 いなくなった空間を想像したくありません。職場をあと数日で去ってしまう貴方へ。
その言葉を聞いたとき「えっ」と思いました。
それからじわじわといろんな感情が自分の中から浮かんできました。
少しずつ、感謝を伝えざるを得ない自分がいました。
まさか、ご一緒できる仕事の日はあと1度のみとは。
あなたはとても大きな存在でした。
自分にとってはもちろん、職場における利用者様方や職場の同僚の中においても、無条件で。
あなたがいると空間が違います。
あなたがいると安心が違います。
あなたの声の響きはとてもとても優しく、
利用者様に対しても押し付けることなく。
その言葉には心地よい温度があります。
以前、僕にお話しして下さいました。
「仕事が立て込み、おじいちゃんおばあちゃんの要望や訴えが一気に湧き上がったとき、イライラがつい口や態度に出てしまうことがあるんです。自分でいけないと思うんです」と。
「僕はそんなの誰だって人間ですからありますよね。」
その言葉に次いで何か自分がちょっとでもできている風からのものの
いいようで一言二言、話したような記憶があります。
今思えば、その言葉が恥ずかしく思います。
全くあなたの足元には及ばないのです。
活き活きとフロアをかけまわられる姿が印象的です。どこからそのエネルギーが湧くのかを知りたいくらいでした。
その姿を見られなくなるのが信じられません。
まずあなたのような人はいません。
特に介護福祉施設の職場を「自分の居場所だったのに。」そんな言葉、きいたことありません。
あなたは本当に貢献の人でした。
仕事の時間枠を超えて休憩時間も気にせず利用者様に
僕たちにやさしさを注いで下さいました。
利用者様方に対しても、僕たち夜間職員に対しても、いつの間にか準備をしてくださっていて、うすうす知りながらでも、甘えてしまっている僕たちがいました。結構、一人での準備は大変です。
あなたの心から湧き上がる言動はどこから来るのでしょうか?
この間、家庭事情でと理由をおっしゃっていましたが
それには、隠された心に留めていることがあるのでしょうか?
でないとこんなことは到底できることではありません。
あなたのようになれるわけがありません。
来月になれば、すっかりあなたの姿、存在は消えてしまうのでしょうね。
今は想像できません。
あなたのようには決してなれません。
しかし、しっかりと記憶に留めさせてください。
あなたのような存在とご縁をいただけたことが嬉しいです。
感謝です。
合掌です。
是非ともその心は、
消える事は無いと思いますが
末永くお体を大切にお過ごし下さいませ。
本当に本当にありがとうございました。
また、もしも、機会があるのなら再会できることを望ませてくださいませ。