![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142450730/rectangle_large_type_2_629dd3e9df1c482e24d76f1a32b734fc.png?width=1200)
リズム課題 基礎課題 2つ(指揮振り有)
こんにちは😉前田です。
前回のご挨拶という投稿から随分と日が経ってしまいました。
課題をまとめる時間がなかったという苦しい言い訳をしておきます(笑)
さて今回の記事では、私がレッスンにて使用した「東京藝術大学受験に向けた、リズム自作課題」2題を投稿します。
日本で出版されたソルフェージュ教材の中でも、リズム学習の本は数多く出版されています。
私も普段レッスンを行うにあたっていくつかの教材を使用していますが、基本的に4小節からなるリズム課題が多く見受けられます。また、上級者向けの課題になると8小節やそれ以上など。。。
しかし、リズムを初めて学習する方にとって4小節の課題は長く感じ、且つ一定のリズムをキープすることが難しい場合もあります。
そのような学習者に向けての、非常に難易度の易しい問題が徹底して掲載されている課題集もあまりないため、それならば自分で作ってしまおうと思い、課題を作成しました。
そして、芸大受験のリズム試験問題は、指揮を振りながら、音がついている楽譜を読むという高度な能力が欲求されています。
近年は楽譜に記されているリズムを正確に読むだけでなく、強弱も記されていて、ますます難しくなっているような…?ソルフェージュの試験問題でも実技同様に、音楽表現力が求められていると感じます。
そのため、リズムの試験と言えど、短い試験時間の中で読譜・指揮振り・音楽表現など、試験で見られているポイントは多々あるのです。
中でも、「指揮振りをつけてリズムを読む」という行為そのものに慣れていない方もいるかと思います。
よって、今回掲載する課題は、
【簡単で短いリズム課題を用いながら、指揮振りに慣れよう!】
ということを目的とした課題となっています。
リズム課題を扱うにあたって
リズムの読み方について
リズムは、基本的に♩をタア、♪をタンと読みます。
また、
♪が2回続いた時には、タタ、
♪が4回続いた時には、タタタタと読みます。
決して、タッタッタッタッなど、跳ねるような読み方はしないように。
リズムを読むにあたって重要なのが、各リズムの持つ音の長さです。
八分音符より四分音符の方が長いということを意識して読むようにしましょう。
また、♩はタアと読む際に裏拍を意識して読みましょう。
裏拍を意識することで、一定のテンポを維持することが可能になるかと思います。
テンポについて
テンポは全ての課題において♩=60で設定しています。
♩=60のテンポは1分間に四分音符を60回鳴らすという意味です。
つまり、♩=60とは1秒のことと同じです。
リズム課題を行う時、初めは必ずメトロノームに合わせて取り組みましょう。
慣れてきたら、メトロノームを外してリズムを読みましょう。
余談ですが、iPhoneアプリでおすすめのメトロノームアプリはこちらです。
見た目はポップで可愛いですが、機能性は十分です。
https://apps.apple.com/jp/app/metronome-star/id365846943
昔ソルフェージュを教わっていた先生に、上記のアプリが一番正確だと教えていただいてからこちらを使っています。
指揮の振り方について
指揮は、とにかく「単純に!」
リズム課題でプロの指揮者のような指揮法は求められません。
指揮の振り方を図に記しました。
以下の指揮は4分の2拍子のリズム課題を行う際に用いる振り方です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716875375731-lAuZPlmj8z.png)
指揮法は非常に単純です。1拍目で振り下ろして、2拍目でそのまま上にあげるだけです。
指揮振りに慣れるまでは、指揮に滑らかさは必要ありません。
それよりも、1拍目・2拍目の打点を意識して振ることが大切です。
特に強拍にあたる1拍目の打点は強く振り下ろすようにしましょう。
またリズムを読む際、口で発声するリズムに手(指揮)を合わせるのではなく、
手(指揮)に口(リズム)を合わせる意識を持ちましょう。
リズム課題 基礎1
♩、♪のリズムを中心とした課題10問です。
タイの使用はなし、休符は八分休符のみです。
No.1~9は2小節の課題、No.10は4小節の課題となっています。
非常に簡単なリズムではありますが、裏拍の意識と指揮振りの打点意識を強く持ちながら読みましょう。
リズム課題 基礎2
♩、♪のリズムを中心とした課題10問です。
タイの使用はあり、休符は四分休符と八分休符を使用しています。
(No.1~5はタイなし、No.6~10はタイあり)
No.1~9は2小節の課題、No.10は4小節の課題となっています。
長い休符やタイによる長い音符で速くならないように注意しましょう。
指揮による正確なテンポキープを行うこと、及び裏拍の意識を持つことが大切です。
基礎1.2どちらの問題もかなり易しいリズムではあるのですが、中級者以上の学習者も、改めて正確なテンポキープができているかどうか、確かめて見てください。
まとめ
今回取り上げたリズム課題は、初級の学習者に向けたものとなります。
ソルフェージュをはじめたばかりの方に向けて使用することで、下記の効果が期待できるかと思います。
・一定のテンポをキープしたまま譜面が読める
・正確なリズムを刻むことができる
・拍子が持つ強弱を認識しながら演奏ができる
また、このリズム学習を実施するのみではなく、実際の楽曲を演奏する際に学習したことをどのように応用するかを考えることも大事だと考えます。
そのため、学習者の専攻楽器に合わせて、今回取り扱ったリズムが旋律に用いられている既存の楽曲を提示するとより効果的かと思います。
余談
文章を書くのが本当に苦手なので(言い訳Part2)、説明不十分な箇所もあるかと思いますが、、
私とお知り合いの方は遠慮なくご指摘くださると嬉しいです😂
また記事を書く気力が上がったら、他の課題も備忘録として残そうと思います。