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【メディア(身体拡張)の預言者】
day6『メディアはマッサージである』マーシャル・マクルーハン
この本の原作は1967年に刊行されました。インターネット登場の30年前に電子的相互依存によるグローバルビレッジとなる社会を予言した本です。カットアップされ断片化されたコラージュとメッセージは、考えるというよりは、まさに頭のマッサージ【感じろ】です。本自体がアート作品のようで直感的にシビレます。メディアとテクノロジーを扱う雑誌『WIRED』共同創業者のルイス・ロゼットは、『WIRED』のスタイルを模索するなかで、この本からヒントを得たと言っています。『WIRED』もマクルーハンのDNAを受け継いでいます。
「あらゆるメディアは人間のなんらかの心的ないし身体的な能力の拡張である」
私にとっては”心的拡張として内面への探求へ向かうアートと、身体的拡張として外に向かうテクノロジー”を最初にイメージさせてくれた本であり、メディア(身体拡張としてのテクノロジー)の予言書でもあります。
この時期にすでにインターネットだけでなく、AI(人工頭脳)についても「いづれ意識を持つコンピューター」が出現すると予測しています。
外に向けて拡張した身体性は今、脳という記憶装置にまで拡張してきました。これは、筋肉や視覚など人間の身体性を外に向けて拡張したテクノロジーが、今、人間の内面へと向かい始めたことになります。計算の代行をしていたコンピューターが、インターネットの時代を経て外部記憶として、私たちの趣向性から行動、記憶の多くを持つようになります。そして、AIはその膨大なビッグデータから人間を模倣し始めているのです。マクルーハンの予言の通り、意識を持つコンピューターの出現も近いかもしれない、、、複雑系では【系が複雑化するとそこに生命らしきものが現れる】といいます。AIの時代となることでテクノロジーは人間の内面(心)をも物質として生産することになるのでしょうか。。。
【オンライン】アート思考 &デザイン思考入門
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