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【35/36日目】ウシュアイアまで行っちゃうか ※オイギンスフェリー待ち

【アウストラル街道単発自転車旅日記㊱】

2024年11月12日〜13日 走行なし(アウストラル街道終了)

天気→晴れ 気温最低6℃ 最高11℃

■オイギンスで諸々準備と思考

オイギンスから見るアンデス。さすが終点街

前回の記事でも書きましたがチャリンコぶっ壊れてしまい、この先どうしようかと思案する2日間を過ごしております。

で、いろいろ考えた末にもう面倒なので、「ウシュアイアまでいっちゃおう」とういうのが今日の主題です。※諸説あるがウシュアイアが南米大陸最南端

また、チャリンコが壊れたら治すか諦めるかはもうその時考えることにします。

気楽に行こうではありませんか。

揺れるが結局決まっている

チャリンコの荷台の修理の件。「ぷぷぷざまぁねぇな」と笑われそうですが、なんか2万円も掛かってしまいました。

(オイギンスにキャリア(荷台)なんてあるのか?)と思っていたら、WYLという気の良いチャリンコ屋が持っていたのです。※一番最後に情報記載

しかも、話を聞いてみると「20,000ペソ(3,000円)」で交換してくれると言うではありませんか。

そんくらいの金額だったら余裕でだします。

ビスが特注で高いなこりゃ

オイギンスの人なら誰でも知っているWYNちゃチャリンコ屋。ラウラと言う名前を出せばみんな場所を教えてくれる。

早速、交換をお願いしてオーナーのラウラが結束バンドでぐるぐる巻の荷台をハサミで切っていきます。

「ごめんよ、巻きすぎて。」というと、隣りにいた奥さんが「いいのよ。この人プロなんだから、それよりマテ茶はお好き?」と熱々のマテ茶を出してくれました。

そのマテ茶を飲みながら待っていたのですが、結束バンドを切り荷台と自転車本体を接続してあった既存のビスを見るなりラウラの顔が曇っていったのです。

話を聞くと、「既存のこのビスはサンチアゴから取り寄せている特注(仕入れるのが大変なやつ)のようで、少々お値段が張る」とのことでした。

値段を聞くと取替え込の総額で120,000ペソ(19,000円)とのこと。

(そう簡単には事は運ばねぇな…)と思いつつ、金額的に即決出来なかったので明日また回答するということで持ち帰りました。

内心、2万円は高すぎる…というか2,7000円で買ったチャリンコに修理費で3万弱使っている状況に切なさと言うか「こんなバカなことする必要あるか?」と冷静に思ってしまう自分がいました。

一通りの自己否定を経て

で、一応宿に帰って考えてみたんです。というか、今の状況に対する自分の情けなさと言うか諦めるための自己否定が始まってしまいました。

「そもそも、もう少し高い自転車買っとけばよかったじゃん」とか※安物自転車は見えない接続部の部品とか全部が錆びてたきがする。

「コジャイケの時に荷台も一緒に直せば良かったじゃん」とか

「というか、チャリンコ旅なんてしないでよかったんでは」とか

「てか、もういいやろ。コスパ悪すぎ。バックパッカーなんだからそのままチャリンコ捨てていけや。」とか

とりあえず、自分の状況を否定し続ける思考が一通り過ぎます。で、その自己否定のあと「で、結局行くか行かないのかお前はどっちなんや。」となったわけです。

「そりゃ。行くに決まってるやろ。」となるわけです。

もう、もとよりこの先まで行く気だったので、本心では引く選択肢はありませんでした。

まぁ、生きていればこういうことってよく有りますよね。もう、行くと決めた以上は仕方ありません。こんな時に冷静になっている必要なんてありません。もう勢いです。笑ってください。

ただ、2万円という大金(僕にとっては)に引きづられて心の置所的に「ちまちませずもう行けるところまで行っちゃおうぜ」というのが今の状況。

薄々、出来ることならウシュアイア目指したいなとか思っていたのでこれで心が決まりました。

南米大陸最南端「ウシュアイア」を目指そうと。(更に1,000kmくらい)

チャリンコが壊れたら(多分次は前輪かチェーンやな)もう、その時はいよいよ清々しく諦めればいいだけと思いました。その時は一緒に笑ってください。沢山笑いましょう。

で、次の日には荷台を直してもらいました。

生まれ変わった荷台。棒が余裕で強くなっている。これは期待できるぜ。

まずは国境越えをせねば

アウストラル街道のゴールは諸説ありますが、実はオイギンスの先にもう一つのゴールがあるのです。※7号線としてはオイギンスで終わり

それが、アルゼンチンへの国境越え。俗に言う「(世界一)過酷な国境越え」というやつです。

この道の何が過酷かと言うと、「ただの手つかずの山道」がチリ側2kmアルゼンチン側15km程横たわっていてそれをチャリンコを担いで渡る必要があるのです。

あるガチチャリダーいわく、ここを通るとここまでのアウストラル街道の全てが「めちゃ楽の雑魚道」に見えてくると言っていました。

それを聞いて震えている僕です。

この道は車やバイクは通ることは出来ず、変わり者のトレッカーか頭のおかしな酔狂なチャリンコ乗りだけしか通ることがない場所らしく、最初から僕はここを超えることを目的にしてきました。

ということで、明日木曜日のフェリーチケットを購入してこれに挑もうと思います。

プチ情報まとめ

◆オイギンスチャリンコ屋
WYL Laula(ラウラ)という人がオーナーで割と誰でも知っているので宿のスタッフに尋ねれば場所は教えてくれる。
iOveelanderの場所から変更になっているので注意。
とても気の良いカップルで、部品のスペアとかは大きな街から取り寄せで高いと思う。
WhatsApp +56 9 7973 3461 
事前に連絡していくとスムーズかも

◆フェリー
LasRuedas(もう一つフェリー会社があるらしいが問い合わせてないのでわからない。どちらも金額はチリ側が60,000ペソ、アルゼンチン側が45,000ペソ)
WhatsApp+56 9 6627 8836
月曜日木曜日の週2便(朝7時半)が通常だが、天気に寄って変更あり。
同じ宿のベルギー人はもう一つの会社で水曜日に出ていった。僕は木曜日の朝。
WhatsAppで事前連絡するとプロモーションリンクを送ってくれて55,000ペソになる。クレジットカードが弾かれてネット上で支払い出来なかったけど、オフィスに行くと直接割引価格で支払いさせてくれた。気の良いスタッフたち。


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