【21日目】寝袋が無くなっている... ※トランキーロ手前15km〜トランキーロ
【アウストラル街道単発自転車旅日記㉒】
2024年10月28日 走行日のみ→14日目
天気→晴れ(やや風) 気温→最低4℃ 最高16℃※大体
■トランキーロ手前15km先キャンプ場〜トランキーロ 走行距離13km
11時半〜13時着
湖辺の強風キャンプ場で目が覚めます。でも、気持ちがめちゃ楽です。
なぜなら、今日は走りきらない恐れがないから。さすがの僕でも13kmは歩いてでも辿り着けますからね。ゆっくりスタートです。
意外と砂利が深い
11時半くらいにゆっくりと出発。
キャンプ場から大通り(7号線)に出るまで1km程あるので、その道は押して歩きました。
昨日来る時は自転車に乗ってたんですが、あまりガタガタするので自転車が壊れる不安になったのです。
何はともあれ、本線に合流し再スタートです。入口ではオーナーの二人がなんだか飾り付けをしていて見送りをしてくれました。
走り始めると「あれ、めちゃくちゃここ砂利深くない?」と思い始めます。
昨日も同じ道を走っていたのですが、既に7時間ダート道を走っていた僕にとっては大した事が無かったのかも知れません。
1日寝てリセットされて「あれ、めちゃくちゃ砂利深くない?」と気付き直す自分に笑けてきますが、今日は13kmです。さほど気合を入れなくてもいけるでしょう。
というか、気が抜け抜けで漕いでいきます。
普通にアップダウンの連続
4kmくらいは普通のフラット(若干の登り坂)なのですが、残り8kmくらいでトランキーロ前の本気のアップダウンを見せられます。
というより、気合が入ってない僕には「えぇぇ、聞いてないよぉぉ」と言う感じなだっただけかもしれません。
まぁ、街に入る前に道が険しくなるのはアウストラル街道ではいつものことです。
途中の一番きつい勾配の登りでは、「13kmだから気合入れなくてもい良いでしょ」という心が打ち砕かれ必死にチャリンコを押し返します。
気を抜くと、自転車が後退していきそうだったので仕方ありません。
(途中舗装路になって、この先全部そうなのか?と期待を持たしてくれるけど坂を登り切ると未舗装に戻ります。)
この日最大の難坂を登りきった時に僕はあることに気づいたのです。
あれ、寝袋がないぞ
坂を登り切ると綺麗な景色が現れて一息つきます。
この瞬間は自転車旅の醍醐味と言えるでしょう。
まぁ、そんな風に感慨に浸りながらふと荷台を見ると驚愕してしましました。
(明らかに、積み荷の量が減っている。というか、これ寝袋ないじゃん…)
僕の荷の積み方は、一番下に「①テント・寝袋の下に敷くマット」その上に「②寝袋」その上に「③フリース」という風にしていて、①②はそれぞれ黒いゴミ袋に入れたうえで、その状態から更に1枚の大きなゴミ袋に入れて2本のゴムで括っています。そして、その上に③を袋に入れて1本のゴム紐で結びます。
要するに、②寝袋には3本のゴム紐が効いている+①と一緒に入れたゴミ袋も一応保持力として効いていたので「落ちる心配など皆無」のはずでした。
そう、そのはずだったんですがね…
どうやら、①②を一緒に入れたゴミ袋の口の部分をいつもなら下に織り込んで開かないようにしていたところが右側に思いっきり空いてしまっていたようです。
それが、右にふらふら左にふらふらとハンドルが取られるダート道の影響もあってか「真ん中」の寝袋だけ「スッポーン」と落ちてしまったのです。
なぜか、一番上の③フリースは下の寝袋が無くなったあともしっかりとゴムで押さえられていました。
また戻れば取り戻せるけど
僕は考えます。何をかというと、引き返して「寝袋を拾いに行くかどうか」をです。どこかに落ちているのは明白です。
幸いにもまだ、せいぜい8kmくらいしか進んでいませんでしたし、今日のルートは13kmなので往復しても26kmといつのより大分短いです。
悩んでいると、3日前に出会った女性チャリダーが1時間半前に落としたというレインコートを見つけに戻っていってまた僕に追いついてきた事を思い出しました。
「あの人すごかったなー。俺もあれくらいのメンタルで行くべきか?」
と一瞬思いましたが、「寝袋はきっとこの目の前のターコイズブルーの湖に溶けたんだ。いや、この綺麗な空に溶けたのかも知れない」という訳の分からない解釈で諦めました。※寝袋は鮮やかな水色だったので。
実際は、「今登ってきた道をまたチャリで行きたくない…」というのが本音だったのですが。
正直個人的には、「気合が抜けていたからゴムの縛りが甘かったんだ」とか「昨日のうちにトランキーロまで行けばよかったんだ」とかいろいろ自己嫌悪的なことが無かったわけではありません。
それでもやっぱり戻るのは忍びなく、こういうことは辻褄を合わせるように「後で良いことが起こるはず」というのも僕の心情だったので。「ま、次の街で買えばいっか(適当)」と思い進むことにしました。
寝袋は2,000円もしないやつだったのも諦められた要因かもしれません。
なんにせよ、チャリダーになってもバイタリティが低い自分です。
トランキーロゴールイン
寝袋を諦めて少し進んでいると、一台の車が横に付けて来て窓を開けこう言ってきました。
「さっき、水色の寝袋が落ちてたけど君のじゃない?多分5kmくらい戻ったところ。」
それを聞いた僕は、無事あったことに安堵しつつ「全く折り返す気」がないので「次の街で買うから大丈夫」と答えていました。
(次の街にあるかは保証はないけど)
何はともあれ、そんな感じでトランキーロに到着です。
トゥクトゥクカップルの紹介
13時頃に着いたので今日はゆっくりすると決めながら、目的としていたホステル+キャンプ場を目指します。
途中、道行くカップル2人組に「キャンプ?」と話しかけられました。スペイン語でよく分からなかったので、「ホスペーダ!!行きたいところは決まっている」的な事をジェスチャーを交えて伝えてその場を離れます。
そして、目的のところに着いて「入ろうかな」としいていると、「ヘイ
!!」とまたさっきのカップルが後ろから声を掛けてきました。
どうやら、「俺達が泊まっているこっちも良いぞ」と案内したいようです。
しかも、僕が泊まるホテルは10,000ペソといいう情報を掴んでいると伝えると、こっちは6,000ペソだと言うではありません。
(本当かなー?それキャンプの話じゃない?)と思いつつまぁ、いいかと思って本命ホテルの横にあるキャンプ場を案内してもりました。
で、僕は寝袋がないから部屋じゃないとだめだよと言うと、「冒険心をくすぐる小さな小屋(タイニーハウス)」を紹介してくれました。
カップルの男の話を聞いていると、これでWi-Fiありホットシャワーありキッチンありで6,000ペソということ。(まだ、半信半疑。)
そのカップルはどうやらトゥクトゥクでアウステラル街道を旅しているらしく、僕のことを道中何度も見かけていたようです。
僕も思い返すと、何度もトゥクトゥクカップルと手を振り合っていた事を思い出し、なんというか感動して握手なんかをしてしまいました。
男が「オーナーには電話しておくから先に荷物入れちゃいな」と言われて、、再会の勢いも相まって金額など後まわしにタイニーハウスに決定です。
こういった出会いも良いですね。
まぁ、あとでオーナーに金額聞いたら1,3000ペソ(高くないから良いけど)と言われてホットシャワーのはずがなぜか水しかでなかったけど…
(ちなみに僕が泊まりたかったホテルに後日話を聞きに言ったら、ホテルは20,000ペソと言われました。どこも値上がりしてますね)
あと、部屋でのんびりして自炊して寝袋探して過ごしました。※寝袋は次の次の街まで行かないとなさそう…
最近なんだか疲れているので休みたいです。
プチ情報まとめ
◆トランキーロ手前道
一部の登り坂以外オールダート。石粒が多いが轍に沿って走ると走りやすい。ただ、波打っている
8km手前から急激アップダウンが始まる。一つ大きな500m級の坂を超えるとそこからはそこまでキツくなかったような…
◆宿
Camping Rio Chirifo 結構有名キャンプサイトだと思う。
13,000ペソ/泊 タイニーハウス ※テントは多分6,000か7,000くらい。車中泊もできる
キッチンあり※調理器具や火はないので自分の道具が必要
Wi-Fiはさくさく
ホットシャワーらしいけど2日間ともでなかった
豆電球一個で夜は少しくらいがベッドはふかふか
※正直ホットシャワーでないんだったら安い他の商店に併設されている宿に泊まれば良かったとも思った。ただ、ネット情報よりどこも高いから13,000円でベッドで寝れるのは安いほうだとは思う。
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