【5日目】 家族じゃいならなんなのさ ※オルノピレン停滞
【アウストラル街道単発自転車旅日記⑧】
2024年10月12日(土) 雨 ポツポツ
今日も今日とて天気予報は1日中雨なので、オルノピレンで停滞しています。
こんな感じの予報ですが、実際はたまにポツポツ降るだけで「あぁ、これでれたかもなー」なんて思ってます。
(まぁ、天気予報100%の中で出発する勇気なんて持ち合わせてないんだけでも)
とりあえず天気予報の目安として「60%以下なら出発する」というのを、自分ルールにしてるので「50%の明日こそは出発予定」です。
天気は分からないもので、走行の記録が全然進みません…
今日は身の回りのびっくり出来事を書くだけの駄文です。
宿でまさかの真実発覚
僕が既に3泊している「Hospedaje Pochita(ポチタ)」には、5歳くらいの男の子と3歳くらいの女の子がよくリビングでお母さんと一緒にディズニー・チャンネルを見てるんですね。
そしてもう一人。僕が宿にチェックインした時に対応してくれた40代後半くらいのオーナーアミーゴがいます。てっきり僕はこの4人は家族で自分の家の空き部屋を旅行者に貸し出していると思ってました。
まぁ、よく有る形態だし何も疑うこと無く「家族とリビングキッチンを共有するのは、気が引けて嫌だなー」とか思いながら3日間過ごしてました。
そして今日、本日分の宿泊費をリビングに払いに行った時に思わぬ事実が発覚したんです。
なんなんだ。この家は。
オーナーアミーゴの姿がなかったので、いつも通りキッズたちとディズニー・チャンネルを観てるお母さんに「オラ」「オラ」と言って話しかけてGoogle翻訳を使いスペイン語で「今日のお金を支払ってもいいですか?」と聞きました。
そしたら、お母さんが「Do you speak English?」と聞いてきたんです。
「Yes!!Yes!!Yes!!」
最近どこに行っても英語が通じつ、オーナーアミーゴもスペイン語しか話せずコミュニケーションに難を感じていた僕のテンションはアゲアゲです。
(なぜ、もっと英語で手助けしてくれなかったんだ。あんなに言葉通じずオーナーアミーゴとGoogle翻訳とにらめっこしてたのに)そんな事を一瞬思いましたが、まぁどうでも良いでしょう。
僕は英語も得意ではないけど、全くコミュニケーションが取れないスペイン語の中にいると、英語が少し通じるだけで安心感が違うんです。
さっさく、「今日まで泊まりたいから、お金払います。」と言い最後に「先日あなたの旦那さんにも伝えている」と付け加えたら、目の前のお母さんが「旦那?誰のこと言ってるの?」と怪訝そうな顔をしてきたのです。
「え、あのオーナーのアミーゴ…たしか…ロビンソンとか言うあの男性だよ」
「何言ってるのよ。ロビンソンは旦那でもないし、オーナーでも無いわよ。」びっくりした顔で、僕にそう答えるお母さん。少し不服そうにも見えます。
でも、本当にびっくりしたいのは僕の方です。(3日間僕は何を見せられてたのだ。どうみても家族団欒だったじゃないか…)
「じゃぁ、あなたがオーナーなの?」
僕の問いかけに「私もオーナーじゃないわよ」とお母さんから返答があります。
(なんなんだこの家…この4人はこの家の主ではないなら…本物はどこにいるんだ…)
パニックパニックパニックなぁセニョーラ
僕の頭の中はもう「?????」です。
オーナーアミーゴも目の前の女性もオーナーでなければ誰がオーナーなんだ…です。思考は更に進み(もしかして、この目の前の子供たちも全く知らない子達なのか…)と怖くなります。
「じゃぁ、一体あなた達は誰なんだ?ロビンソン(オーナーもどき)はどこ行ったんだ?昨日から姿がないけど」僕は少々恐怖を覚えながら尋ねます。
「ロビンソン…どこ行ったのかしら。どこか遠くに行ってしまったのかも。」
そう答える目の前の女性。ブラックジョークをカマしているつもりなのか、He is goneと言いながら笑いかけてくる顔が更に僕の恐怖感を煽ってきます。
(ま、まずい..俺も消される…)
そう思う気持ちを抑えて、「君たちは一体何者なの?」と再度尋ねます。
「私達はただの宿泊者よ。ロビンソンもただの宿泊者だとおもうけどなー」僕の気持ちとは裏腹に呑気な返答です。めちゃ呑気です。ほーん。という感じです。
その横では、誰の子かわからない可愛い女の子が僕を不思議そうに見上げていました…
(こ、こいつら…万引き…家族か…?)僕の頭の中でこの言葉が駆け巡ります。
ただの思いこみだったとは
と、まぁ色々話をしていると謎が解けていきました。
まず、僕がオーナーだと思っていたアミーゴは長期で宿泊していて現在不在のリアルオーナーの代わりにスタッフっぽい事をしていただけのようです。
(スペイン語で言葉が分からないので、この辺りの事情は全然知りませんでした。)
目の前の子供たちとこの女性は本当の親子のようで、この宿のリアルオーナーは親戚のおばちゃんか何かで今旅行中で居ないとのこと。
今は一時的に子供たちとこの宿に滞在しているようでした。
ちなみに、「オーナーもどきのロビンソン」とは全く関係はなく「旦那」と言われて驚いちゃっただけのようです。(驚きを通り越して、なんか嫌そうだったけどね…)
その後は、お互い英語で色々話が盛り上がり仲良くなりました。ロビンソンは本当にどこに行ったかはわからないそうです笑 (あなたが、消したんだろ!!って一瞬思ってしまって申し訳無い。)
結局、今のこの宿はオーナー不在で宿泊者だけと聞いて気を遣ってた気持ち一気に緩みました。(もっと早く知ってたら、もう少し料理できたのに…)
お金もなんか私が受け取っとくから問題ないとのことで支払いも無事すみました。(多分大丈夫だよね。)
アウステラル街道全く関係ないですが、こんな日々を過ごしております。
ロビンソンの無事を祈って、今日の話はおしまいです。
(明日からちゃんと出発するぞ…)