【28日目】久しぶりコジャイケ ※コクラン〜コジャイケバス移動
【アウストラル街道単発自転車旅日記㉙】
2024年11月4日 走行日のみ→16日目 ※本日走行なし
天気→雨 気温 最低0度 最高9度
■コクラン〜コジャイケ 自転車修理のためバスで350km程戻る
今日は5時起きで自転車修理のためコジャイケに向かいます。
早朝のコクランのモニュメント?がなかなかイカしてましたね。写真では伝わりにくいですが、後ろのアンデスはまるで絵画のようでした。
そんな、景色を見ながら壊れたチャリンコを押して重たいバックパックを背負って鼻水垂らしながらバスターミナルに向かいます。
なかなか辛いなバス移動
前日が日曜日かつ出発が早朝のため当日券です。
というか、昨日バスターミナルに来た時にいたスタッフらしきセニョーラが「運転手に席を確保するように伝えとくから、直接現金でチケット代払って」と言ってくれてたので、一抹の不安と期待(席があるという)を抱えながら運転手に昨日からの一連のことを伝えると、
「うーん。満席だよ。無理だよ。立ちなら良いよ。35,000ペソ(20,000ペソ/人・15,000ペソ/チャリ)」と言われます。
内心(おーい!!セニョリータ!!)となりましたが、海外ではよくあるというかセニョリータはきっと伝えてくれたけど、なにか手違いが合ったんだと思い、渋々35,000ペソ払い乗り込みました。(前輪を外すだけで乗せてくれた)
乗りこんだ後に思ったんですが、35,000ペソ(5,6000円)って高くねぇか!!(立ちだったら値引き交渉すればよかったと思ったのも後の祭り…)
おばちゃんに睨まれ雪寒し
最初の経由地トランキーロまでの2時間半は、まだ席が空いてたので勝手に座って爆睡です。
ただ、トランキーロ以降は満席になったので立ちながらバスの中で揺られます。(7人くらい立ちの人がいた)
これが、まー辛かったですね。「出発時はこれまで自転車で走った道をバスから眺めてやろう。ガッはっは。」とか思ってたんですが、未舗装路をガタンガタン、クネクネと猛スピードで走るバスの中で立っていると途端に気持ち悪くなってしまいました。
吐きそうになるのを、丁度横の座席の人の背もたれに腕と顔を沈めて耐えていると、めちゃくちゃその席のおばちゃんに睨まれてしまいました。(チリ人はおおらかな人にしか会ってなかったから、ちょいびびったぜ。まぁこっちが悪いのですが。)
仕方がないので、もう狭い通路に座ってずっと下を向いてやり過ごすことに。
最初は「行儀悪いかな..」と気にしてたけど、僕の後ろで立っているおっちゃんが仰向けになっていびきを掻きだしたので気にしないことにしました。
それを見てもみんな普通に微笑んでいるだけだったので、やっぱりチリ人はおおらかなのかも知れません。
それと、トランキーロを過ぎた辺りからセロ・カスティージョを過ぎた辺りまで、おもいっきり雪が降って積もっていてお尻から寒さがじんわりと伝わってきました。
床に座っていたから見上げる形でしか外の景色は見えなかったけど、あんな中を今日もチャリダー達は走っているのかと想像してしまいゾッとしました。
僕だったら起きた瞬間「あ、今日はもうやーめた」となってる自信ありますね。
(「おぉぉ」とみんなテンション上がって写真を撮りまくり。気持ち悪くなっている僕は全くそんな気になれずに…さぞ綺麗な景色だったのでしょう。)
コジャイケのミゲル
久しぶりのコジャイケ(デカい街)にテンション上げて乗り込むつもりでしが、あいにくの雨と寒さとバス酔いでテンション低めで上陸です。
あと、久しぶりにバックパックにぎゅうぎゅうに物詰め込んで背負ってみると「めちゃくちゃ重いやん」とビビりました。(重い荷物はコクランの宿に置いているから、いつもよりは軽いんだけど…)
チャリンコ漕いでる時は、小物だけを入れて背負っているので通常時の重さを完全に忘れてしまっていました。
これじゃ「ガチチャリダーでもガチバックパッカーでもないな」と、自分を薄ら笑いながらチャリンコを押して目星を付けていたチャリンコ屋に到着です。
クラウディアが伝えてくれていた
店に入るなり、ヒゲモジャのちょっとチャラそうな修理工の人が「クラウディアか?」と尋ねてきたました。
クラウディアというのは、僕がビージャアメングル(コジャイケの2個前の街)に向かっている時に出会ったレンタルチャリグループのインストラクターです。
昨日、僕はクラウディアに「良い自転車修理屋はないか?」聞いてこの店を教えてもらっていたのです。
ありがたいことに、クラウディアが僕のことをこの修理屋のオーナーに伝えてくれていてスムーズに話が進みました。
ちなみに、ここの修理工(オーナー)の名前もミゲルです。
僕が散々コクランで探し回っていた修理工の名前もミゲルです。「え、まさかあのミゲル?」となりましたが、ミゲル違いでした。
ミゲルという名前は自転車と縁があるのでしょうか。
(※コジャイケミゲルは英語を少し話せる。)
後輪中心のストッパーが壊れている
ミゲルは早速僕のチャリンコを持ち上げて後輪を外していきます。
やはり固定する何かが壊れているようで、ネジが緩んでいるとかいう感じでもありません。
お互い堪能ではない英語と、僕のほとんど無い自転車知識のため正確に理由を理解出来ていませんが平たく言うと「後輪の中心を走るボトルのストッパーらしきものの左側が壊れている」ということでした。(え、全然平たくないって?)
要するに、壊れた部品を変えないとイケないということです。
値段を聞くと、まだ詳しく診てみないと分からないということでした。そして、ミゲルはなかなか忙しく「午後6時以降に来てくれ(この時14時)」ということだったので、僕は宿探しに出発です。
少しだけインチキでぼったくられたどうしよう?と不安もありましたが、クラウディアの紹介ということでミゲルを信じることにしました。
というか、もうバス酔いで体調が悪く早く宿を見つけたかったのです。
(宿探しも色々見てみて前回と同じHOSTEL NATTIにしました。11月からどこも5,000ペソほど値上がりしていましたね。辛いところです非常。)
全部交換で2日掛かりそう
再度、午後6時に行くとまだ修理は終わっていませんでした。
というより、「多分2日間は掛かると思う」とのこと。
ミゲルいわく、中心のストッパーが壊れていてそこを取り替えるためにはスポークとかも含めて全部変更が必要とのこと。
まぁ、僕はイマイチ知識がない(イマイチどころではないけど)ので何がなんだか分かりませんが、とにかく乗れるように戻ってくれと祈るばかりです。
ちなみに金額は今のところ「50,000ペソ(8,000円弱)」くらいかなと言われました。
前輪やその他も点検するので、もしかしたら20,000ペソくらい追加になるかもと言われています。
2万円を越えたら「ちと、きちいな。」と思っていたので想定内っちゃ想定内です。
でもあれですね。世の中には実際にやってみて起こってしまったことからしか分からない事が沢山ありますね。
今回の自転車旅もそうですが、自転車が壊れて修理屋に持っていくということもとても新鮮で悪くはありません。
(物価の高いチリに居続けることに最近震えてきてますが…)
本当は2泊でコクランに戻るつもりでしたが、そうもいかなそうなのでデカいスーパーを活かして料理でもして気長に待つことにします。
偶然の再会
コジャイケでやらなければいけないことがもう一つあります。
それは、トランキーロ手前で落としてしまった「寝袋を買う」こと。
一応、コクランにもあったんですが「どうせコジャイケ行くなら」ということで買っていませんでした。
自転車屋の横に大きなホームセンターがあるので、そこで寝袋を探していると白髪のおじさんアミーゴから声を掛けられました。
(ん…誰だ….)と一瞬思ったのですが、よーく見るとトランキーロのキャンプ場のオーナーではないですか。
オーナーはなんだかテンション高めで話しかけてくれるのですが、如何せんスペイン語が分からない僕です。
でもですね、なんだかオーナーが言っていることが分かるような気がして僕はそれに対して英語で返答したところ、なんだかオーナーも英語がわからないくせに理解してくれたのかスペイン語で返答してくれるのです。
偶然の再会に盛り上がって数分ほど伝わっているのか伝わっていないのか分からない会話をしてしまいました。
それにしても、こういった偶然の再会というのは悪くないですね。
はい、そんな一日です。早く雨止んでケロ
プチ情報まとめ
◆コクラン〜コジャイケバス 6時半発〜13時半着
・トランキーロとセロ・カスティージョで休憩
・立ちでも乗れるが席は確保しておいた方が良い
・20,000ペソ/人 15,000ペソ/チャリ 前輪外すのみでいけた
・車内にトイレはあるが使えない
・ガタガタクネクネ道で酔う
◆コジャイケ自転車屋 Patagonia Cycles
・ちゃんとした修理屋。自転車は売っていないがグッズは売ってる
・オーナーミゲルはちょっと第一印象は軽そうな感じだったが、話してみるとしっかりしてそうだった
・あと2〜3軒自転車屋あるのでは?
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