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【37日目②】雨に濡れたシクリスタ ※国境越えアルゼンチン側

前回、スペイン人のおっちゃんガチチャリダーに言われた「Be Strong」を胸に進んでいった僕は出発から1時間30分?でチリ側15kmを走り抜けました。

そして、目の前に現れたのは「アルゼンチン側」に入ることを知らせる大きな看板です。

ここから5km進めばアルゼンチンのイミグレーション

この先5キロほどのトレッキングコース(山道)を抜ければ僕の勝ちです。アルゼンチン側のイミグレーション兼船乗り場に着きます。

時間は13時過ぎ。タイムリミットの17時までは4時間。

「どんなにキツイって言っても、たかだか5キロ。4時間は掛からないでしょ。2時間やな。」

そう思い僕は意気揚々と出発…は、せずに「おにぎりタイムを」取ることにしました。

徐々に雲行きが怪しくなってくる。
このおにぎりタイムを最後にフィッツロイは姿を消す。

このときはまだこの先で始まる本当の地獄の入口にいることは気づいていませんでした。

それにしても、自転車に乗ってから食べるおにぎりはなぜあんなに美味しいのでしょうか・・・

アルゼンチン側へ

もうここから先はゲーム感覚です。フィッツロイもRPGのラスボスの如く雲を巻き付け冷たくこちらを見下ろしていました。

「おい、てめぇやんのか」と口に出しながら、なんかワクワクしてきました。

僕は逸る気持ちを抑えること無く自転車にまたがり、目の前の森へと意気揚々とペダルを漕ぎ始めました。

まるで自転車アドベンチャー
インディージョーンズのテーマがよく合うスタート

最初は森よりももしかしたら藪に近かったかも知れません。

でも、これはおそらく幾人もの先人たちが残していった轍の上に出来た僅かな道。

そんなことに少し胸が熱くしながら、この細い道に自転車に跨がり突っ込んでいきました。

ハンドルを小刻みに右に左にと切っていきます。

「バギバギバギ、ガガガ、ボギボギジャギ、ドシャ…」

自転車に括っているサイドバックやハンドルが、行く手を阻む小枝達に接触しまくりで鈍い音を奏で続けます。

「邪魔だ邪魔だ。小枝なんて気にしてる場合じゃない。無視じゃ無視!!」

そんなことを口にしながら、木々(小枝ね)を投げ倒して進んでいくのでした。Be Strong

洗礼。背中から盛大に転ぶ

「ぎゃっははは」

あまりのクネクネで細く木々が生い茂る道は僅かに下りになっていて、自転車のスピードが上がっていきます。

へんてこな道を「すれすれギリギリ」で走っていることが僕を妙なテンションにするのです。その証拠に「ぎゃはは、うぉうぉうぉ」とハンドルを切る度に変な奇声を張ってしまっていました。

速くなるスピードも、なんだかブレーキの握り方を忘れたかのように止めることが出来ません。この時の僕はアホだったのです。その証拠に…

【盛大転けました。】

【背中から思いっきり剥き出しの枝に向かって。】

状況としてはこんな感じ。

ある道を抜けると、急に二又になる道が出現して「やばい、どっちに切れば良いか分からない…あぁぁぁ」と、どっちづかずの状態で右にハンドルを切ったら前輪が二又の丁度右股間辺りに乗り上げて、その勢いで背中から転んでしまったのです。

なかなか盛大にコケてしもうた

(うわ、バックパック無かったら背中めちゃ串刺しになってたな…ヘルメットもや…)

この時程、バックパックとヘルメットに感謝したことはないでしょう。

バックパックがなければ僕はアルゼンチンの辺鄙な国境で背中から串刺しになっていたかもしれないとゾッとしました。

(やばい…これどうやって立ち上がればいいんだ…でも、なんかこの道おもしれぇな)

なかなか立ち上がれない自分に、変な笑いが込み上げてきました。

本当の国境越えが始まる

さすがアルゼンチン側。転んで以降、全く自転車に乗せてくれません。

というか、「自転車邪魔だな。いっそここで自転車捨てちまうか?」

みたいなことを本気で思っちまう道が続きます。(まぁ、道ではないんですがね…)

タイヤがぬかるんだ土に取られる&狭くてコントールが難しい

まず、最初に「うわ、これどうしよう。やべぇ…」となったのがこちら。

(左側にあからさまに丸太が投げ出されてるぞ?あそこを渡るのか?)

と思いタイヤが重くなった自転車を押していきます。

でも、実際前まで到達すると50cmくらいの2本小さな木行く手を絶妙に挟み自転車を前に押せなくなってしましまいました。(人一人ならいける)

仕方なく正面まで折り返してどうするかを考えます。(折り返すのも道が狭いのと足場が不安定すぎて大変)

とりあえず、正面突破出来ないかとか右側から回っていけないかと試してみました。

正面に戻る

そのどの道も足を踏み込むと靴が「ズボ」と埋まってしまう勢いのぬかるみ、自転車なんて押しながら進めるようなものではありませんでした。

こんな感じに徐々に沈んでいく

「やばい、困った。まじでこれはスペイン人おっちゃんとチームプレイしておけば良かった..」とガチ目に後悔して焦りました。

でも、僕は一人です。やるしかありません。

この時に思ったのが、「木が行く手を阻むとか、土がぬかるんでるとか、だから無理。みたいなのはここでは通用しないんだ。」ということ。とにかく、無理でも考えて強引にいくしかないと心に決めました。

何が正解の渡り方かは分かりませんが、足がズボッていくのは致命的なので最初にチャレンジした丸太の方へと進んでいき、行く手を挟んでいた50cmくらいの木の間を強引に引張抜きました。

左手はハンドルを押して、右手はサドルの下後ろのフレームを握り「うらっ!!」という感じで。

丸太の幅はチャリンコと人間が並んで歩けるようなスペースは無かったので、僕は丸太の上にのり自転車は沼の中を進ませていきます。(というより、不安定でチャリンコは乗らない)

自転車がぬかるみに取られて進みづらいですが、それをなんとか押し込んでやっと向こう岸です。

丸太に乗りながら一歩一歩押していく。
チャリンコは徐々に沈みペダルまで水位がくる。

この先もこんな感じの道が続いていきます。これが「アルゼンチン側か」とこのとき実感しました。

道中の感じを紹介

トレッキングコースと思えばさして大変でもなく、かといって退屈でもなくt丁度良い道だと思います。

こと自転車となるとやはりそのハードルは段違いになるようです。(ま、これがしたくてきたんだけど。)

一応どんな感じの道が続くか写真でサラッと紹介していくとしましょう。

何回も登場する沼ゾーン

まずは、この道名物の沼たち。沼か川なのか分かりませんが、何回か現れます。これ結構「どう渡るか?」というのが肝で、というのも足がおもいっきりズボッちゃうと大変すぎます。

右足がズボるとそれを抜くために左足で踏ん張りますよね。そしたら、左足が右足以上にズボることになります。

しかも、チャリンコのバランスがくずれてドッシャーンとなりますからねー。こわいこわい。

足が汚れたりするのは一回経験しちゃえば大丈夫なので、緩い川とかはおもいっきり突っ込めるようにはなります。

登っていくのがキツイ

やっぱりキツイのは登りです。

特に、細いしクネクネしてて木の根やら岩やら後輪を絡めとるトラップが仕掛けてある急勾配の登りは「筋肉繊維が千切れるか、足が滑って下まで落ちるか、登り切るか」のドキドキ感がたまりません。

この日は雨が降っていて足場も悪くなっていたので、もしかしたらギャンギャン照りが続いているときなどは足場はいいかも。

でも、急勾配クネクネ細道はまじでキツかった…

しかも、細道なのに真ん中にう◯こ落ちててそれを避けるのがまた大変で…(ま、その話はいっか)

岩がゴツゴツしていたり
とうせんぼがあったり
難易度低めの道ももちろんある

と、こんな感じの道が続いていくのです。体感距離と実際の距離の進みが全く違いました…

かき乱される我がチャリと心

アルゼンチン側に入って2時間後。

道が辛いとか言ってられない辛さに襲われてしまいました。

雨が強くなり周囲が完全に森に囲まれている坂を下っているときです。

後輪から「ギャルギュル」と何かが接触する音が聞こえてきました。

既視感?いや既音感?とでもいうのでしょうか。とりあえず、デジャブ?と思うようなその音に僕は言葉では言い表せないとてつもない感情に包まれてしまいました。

(え、まさか、う、、嘘だろ....)恐る恐るサドルの下から覗き込みます。

….そうです…「また、荷台がおれてるうlrlrlwlwl」」

※すいません、書きながらなのにあまりの思い出しショックにキーボードを打つ指が踊ってしまいました。

この先どうすればよいのか

画像ではわかりにくのですが、
右側のサドル下結合部・後輪接合部のネジがぶっ壊れています。
支えがなくなり右側に荷台が寄り左側が後輪に干渉し続ける羽目に。

僕のこの時の気持ちをひと言で表すと「オワタ」でしょうか。

稚拙な表現で申し訳無いです。でも、まじで終わったと思いました。

一瞬頭がついていかず、なにもかもどうでもよくなり「\(^o^)/オワタ。」こんな感じにもなりました。

色々な感情がぐるぐるしましたが、このとき僕の頭を支配している大きな事項を誰も興味ないかも知れませんが紹介します。

①【大大大ショックなり】
2万円も掛けて新調した荷台が2日目にしてぶっ壊れたという「大大大ショック 

②【大大大腹立ち】
壊れるにしてもタイミング悪すぎる。状況の悪さにイラつきが止まらない。このポンコツ荷台が。

③【悔しさ】
国境を越えウシュアイアまで行こうと思っていたのに、こんな荷台ではいけないではないかという悔しさ。というか、ここを抜ければ全舗装路で壊れることは無いと思ってた。そこにたどり着く前に壊れてしまった無情さに言われもない悔しさが込み上げてくる。

④【そして、、、、焦り】
ん?ウシュアイアどうこうというよりさ?あれか?こんなアホみたいな道をよ。こんなアホみたいに頼りない荷台を付けたチャリンコで乗り切れるんか?あぁぁあ?

もっとありましたが、ビッグエモーショナルな部分を紹介するとこんな感じでしょう。

とにかく進むしか無いのよ

雨も強くなってきていていてキャンプなんて出来そうにないですし、この道は当然ヒッチハイクも無理。

しかも、僕の後ろからは誰も来る気配がないのです。助けなんて期待できません。(オイギンスからのフェリーも週2回しか無いのでそうそう人は来ない)

「やべぇ、軽い遭難じゃねぇか…」と少し大げさにビビり始めてしまいました。

本気で「チャリンコ捨てるか?チャリンコなければ越えられるぞ?」と思いました。

でも、荷を解き4つある鞄の中身を「必要なもの必要でないもの」分けてバックパックに入れ直す作業をする気にはなれませんでした。

(だって、めっちゃ雨降ってるんだもん…)

本当は【チャリンコがぶっ壊れるかVS俺ウシュアイアに着くか】の勝負を国境越えのあとしようと思ってましたが・・・・それどころではなくなってしまいました。
その勝負はこの時でこう変更になったのです。

【荷台にトドメが刺されるかVS俺がアルゼンチンイミグレまで到達するか】

ビッグエモーショナルに包まれている自分に言い聞かせます。

「先のことなど考えても仕方ない。とりあえず今ここを乗り切ることだけを考えろ。Be Stroooog」

20分くらい続いた「どうしよう…」という思考はここで決しました。

とにかく越えるぞこの国境。とにかく進むしか無い。

焦る僕。ギュルギュルを奏でる君。

ギュルギュルギュルギュル。

後ろではタイヤの回るスピードに合わせて嫌な音が鳴り響いています。でも、気にしている場合ではありません。

僕は17時までにこの国境を越えないといけないのです。

(焦ります。)

そろそろか?と何度も思いました。でも、全然終わる気配はありません。

(まじで焦ってきます。)

ぬかるみで進みづらい地面に、足の疲れに、強くなる雨にどんどん体力が奪われていきます。

(本当に泣きそうなくらい焦ってきます。)

ハードな道が来る度に「やばい…荷台死ぬな…」と心で唱えるのもなかなか疲れると言うか、ずっと気にかけながらこの道を越えるのがなかなかしんどかったりします。

(焦りすぎて…疲れてきて….いつの間にか無….)

荷台が壊れてから40分後の15時40分。

僕は何も考えることなく、ただひたすらに目の前の道を「ギュルギュルと音を奏でる自転車」を押していくだけのマシーンと化していました。


最後の戦い達

長々と書いてしまっているので、ここで荷台が壊れた僕の前に立ちはだかった「は?アホちゃう?」という最後の戦いのご紹介。

写真では伝わらないのですが、こいつがなかなかやばかった。

もう無心の僕は川や沼が目の前に現れても大した対策も考えずに、力技で突っ込んでいってました。というか、無心なので気がついたら突っ込んでいた感じです。(よくズボラずにいけたわ…)

そして、割と後半に何故か分かりませんが流れが速い川に突っ込んで向こう岸に渡って、少し進んでまたその川に突っ込んでまた渡らないといけない道に差し掛かります。(要するに、行っったり来たりというやつ)

この道が、まぁアホみたいな感じです。正確には戻るときなのですが。写真の通り乱雑な丸太の上を自転車ともども渡る必要があります。

これの何がきついかというと、写真では分かりにくいのですが乱雑な丸太までの道が斜面になっていること。この川は深く勢いもあり自転車でツッコむことは出来ません。

自転車をこの斜面に押し上げようとすると、自然低い位置にいる自分を視点にお仕上げなければいけなく、それにあわせて自分自身に全重量が掛かってきます。持ちこたえきれず後ろに転ぶとそこは川です。

「考えろ考えろ。どうやって進めばいいんだ…」

無心になっていた神経がここで再復活しました。まぁ、それくらいピンチを感じていたのでしょう。

とりえあえず、力技で自転車を持ち上げようとしますが途中でギブアップして転んでしまいました。(幸いチャリだけを投げ出して、自分は川に落ちないようにジャンプした)

荷台が心配ですがそんなことを言ってられません。

で、考えに考えた結果。もう力技で自転車を押し上げるしか無いという事に決しました。トンチの効いた良い手などは僕には思い浮かばなかったのです。

川辺に立ち自分を中心に「円を描くように」自転車を斜めに押し上げます。

「このくそアホち◯こ野郎ぉぉぉぉお!!」

このときが一番筋肉を使ったかもしれません。その力が伝わったのか、自転車を高い位置まで押し上げることができました。

次は僕自身の足を高台に踏み込みます。

「どんなに不安定な足場でも一歩踏み出せ。さすれば死あるのみ。」という気持ちで持ち上げます。

倒れてくる自転車を支えながら無事登れたときは結構安堵しました。

(ま、その後丸太渡る時に後輪が隙間にハマったりハンドルに掛けてる鞄が川に落ちたりしたけど…)

川を越えて現れる道。久しぶりに普通の道で嬉しかった。

本当に道合ってる?

川を乗り越えて一安心かと思いきや、実は僕にはもう一つ懸念事項がありました。

それが、「俺の進んでる道合ってる?」ということ。

13時過ぎにインしたアルゼンチン側でしたが気づけば3時間以上経っていました。16時を過ぎているのです。フェリーの時間は17時です。

いくらキツイ道と言っても「そんなに掛かるか?」と思ったのと、体感的にはもうとっくに着いている感じがしてました。

あともう一つ。道が合っているかということで僕を不安にさせてた要因が「この雨」です。

というのも、前半は先に行ってるチャリダーの轍を見てなんとか進んできたのですが、「雨のせいで地面がぐちゃぐちゃになり」右の道にも左に道にも轍が有るように見えるし無いようにも見えるみたいな道が増えてきました。

困りました。非常に。というか、右に行っても左に行っても道なんて呼べないのですが…

それでも、強いて言うなら?みたいな方を自分で選択しながら進んでいきます。

間違ってたら引き返すのに相当労力がいるので、結構ヒヤヒヤしました。

安堵安堵安堵最高のゴール

そんな感じで焦りを抱えながら進んでいくと、道自体が「終盤感」がでてきました。

(騙されないぞ?まだ続くんだろ?)と心に予防線を張りつつ時間的にも16時を有に回っているので、(頼む)という気持ちが強かった気がします。

開けてきた視界
本当ならフィッツロイが見えるらしい
湖を目指して走る

徐々に視界が開けてきて長く細い下り坂に差し掛かりました。

本来なら「うっひょー!!」と自転車に跨がりながら下りたいところでしたが、後輪がギュルギュルと叫んでいるため必死にブレーキを掛けてハンドルを握り体重を後ろに掛けながら恐る恐る下っていきます。

なんでこういう時の下りというのは、とてつもなく急なのでしょうか。

地面が滑るのも合って、後半は足を一歩ずつ踏み出すと言うより自転車が下っていく勢いに合わせてスケートのように足が滑っていく感じでした。(ま、これはこれでうひょーです。足が痛いけど…)

坂を下り切ると平坦な道へと入っていきます。

感激嬉しい最高終わった!!

平坦な道を相変わらず押して歩いていると左手に建物らしきものが見えてきました。

(あぁぁぁ。イミグレやぁぁ!!)と思った僕は、道から逸れて左手にある幅3mくらいの川に自転車ごと突っ込んでいました。

道なりに行った先に川に掛かっている橋が見えていたのですが、自分でもびっくりするくらい瞬時に川に突っ込んでいたのです。気がついたときには勢いよく川に入っていたのです。なんでしょう。僕っておもしろいですね。

川はスネくらいまでの深さまであり僕のズボンを濡らしていました。が、そんなことはどうでもいいのです。

そう。そんなことはどうでもいいのです。僕っておかしいですね。はい。

川を渡りきり1mくらいの丘を勢いよく上ると視界が開けてきて、イミグレの建物とその奥に並ぶ自転車達が視界に入りました。

まるでその自転車達は色とりどりの国旗が靡いているようにも見えたし、天気が悪いはずのこの場所に突如現れた彩雲のようにも見えました。

何がいいたいかと言うと、【ゴールした時の感動が半端なかった】ということです。

結局ゴールしたのは16時40分でフェリー出港の20分前でした。

イミグレの前まで行くと、先に到着していたみんながゴールした僕に手を振り親指を立てて迎えてくれました。嬉しかったです。とても。

一番嬉しかったのは「Be Strongのスペイン人おっちゃんが」外まで来て、強い握手をしてくれたこと。

そこにいる周りの人たちの優しい顔を見ていると、とてつもない達成感に包まれました。

その瞬間、荷台が壊れたことも、雨でフィッツロイが見え無いことも、この先のことも全てどうでも良くなりました。

ただ、ゴールできたことそれだけに嬉しさが込み上げてきました。

なんというか、文章にすると少し恥ずかしいですが「なかなかの誇らしい気持ち」が湧き上がってきたのです。

とりあえず、【感激!!嬉しい!!最高!!】という感じ。

雨に濡れたシクリスタ
雨に濡れたビシクレータ。フェリーで向こう岸まで。
変なポーズですがゴールです


ウシュアイアは断念

と、ここまで国境越えの話で長々と書いてきてしまいました。

で、国境越え前のオイギンスで荷台を直すくだりで「せっかく直すならウシュアイアまで行く」と心が決していたのですが、この国境越えで自転車旅は終了とします。(エルカラファテまでは続くんだけど…)

というのも、アウストラル街道の最後でヒッチハイクしてしまい味わえなかった達成感がここで急激に味わえたので「終わりでいいかな」と思ったのです。

あと、文中でも書きましたが「チャリがぶっ壊れるか、ウシュアイアまで辿りつくか」と思っていたところでさっそく荷台がぶっ壊れてしまったことも原因です。

もう仕方ありません。割と清々しい気持ちなので良いでしょう。

とりあえず、荷台はガムテープでぐるぐる巻にすれば軽い荷物くらいならしばれそうなのでカラファテの氷河まで行きたいところですが…

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