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【10日目】雨降られ。疲労の心地よさ。 ※ラ・フンタ〜フユワピ

【アウストラル街道単発自転車旅日記⑬】

2024年10月17日 走行7日目 雨

■ラ・フンタ(La・Junta)〜フユワピ(Puyuhuapi) 45km
12時出発〜16時着

10月17日走行

雨の音を聞きながら7時半に起床して、二度寝して起きたら10時半でした。

久しぶりのふかふかベッドは気持ちよく、「あぁ、雨降ってるしもう一泊しようかな」と思ったけど出発です。

小雨の中スタート。小坂を超え

宿に住み着いてる毛むくじゃら犬

夜はわりかし降っていた雨も上がり、出発した12時頃はシトシトと降っている感じです。天気予報を信じると0,7mmの雨と言うところでしょう。

チャリンコに荷物を括っていると、後ろの方から続々チャリダーらしき人たちが集まってきます。

「おぉ!!初めて見たガチチャリダー!!」と思ったのですが、どうやらレンタルチャリダー?のツアーみたいでした。

このトラックにみんな乗りこんでいく

他にも街の出口のところのカフェに20台くらいの荷物を積んだチャリンコ集団を見かけました。でも、あの人数が一緒に移動しているってことはおそらくツアーでしょうか。

アウストラル街道は世界的にも有名で、自国から自転車を持ってこれない人たちにとってはレンタル出来るのはありがたいですよね。(僕も最初はレンタルのつもりだったけど、めっちゃ高かった…普通に30日とか60日とかのプランも合った気がします。)

まだ、単独のチャリダーを見かけないなーと思いながら街を出発です。(会ったところでなのですがね…)

この坂超えなきゃ一生雑魚

山に雨雲が掛かる

街の出口から急な坂道(笑)があり、押して歩きます。

そっから快調に自転車に乗って進んでいくと、目の前に上って下って上って下って上って下っての3段階のアップダウンが見えてきました。

(あぁ、いやだな。歩こっと。)と一瞬思う自分に従いそうになります。それと同時に、(お前、ここで歩いたら一生雑魚決定!!はい雑魚!!)と嘲笑ってくる自分が出現してきて困りました。

仕方がないので「雑魚はいやだぁ!!」と後者に従うことに。

なんとか、100mずつくらいの上りと下りを3回乗り越えるとその勢いのまま同じように続くアップダウンを12kmほどノンストップで行く事ができ、ちょっとした成長を感じます。

まぁ、前半頑張ったせいか後半は「もう無理。俺はなんて雑魚なんや…」となったのですが。

(足もそうだけど、気持ちも結構重要だと感じたアップダウン。)

昨日のホテルの気持ちよさを思い出す

前半の疲れからから、少しずつ急勾配かつ長くなってきた上り坂を押し始めます。

一度押し始めるともう自転車に乗ることはできず、25km過ぎた辺りから10kmくらいはほぼ上り坂を諦めてました。

他の人は分かりませんが、「もう無理だ」と思いながら上り坂を押しているといろんな事が頭に浮かぶんですね。

本当にしょうもないことから人生のなんちゃらについてまで。

そして、今日思ったことが「昨日はなんか気持ちよかったな」と。

「昨日70km近く走った後に街に辿り着いたときの"やった感"やばかったな。」「ホテルのベッドで寝る時の幸福感もやばかったな」とか。

道中チャリンコを漕いでる時は辛いことのほうが多い気がしますが、終わると"言葉にできない気持ちよさ"があるなぁと「ゼェゼェ、ハァハァ」言いながら頭の中に浮かんできました。

バックパッカーでもこういうのが無いわけではないですが、身体を動かし汗を掻き息を切らして自分の足で前に進むチャリンコとではやっぱり違う気がします。

学生時代の部活のような感覚というのでしょうか。疲労することの充実感というのでしょうか。

そういった言葉にならない何かを、チャリンコ旅開始1週間で感じたような感じてないようなそんな日でした。

(昨日ホテルだったから久しぶりにビール飲んだからかもしれないけど)

キツくない日なんてない

道中に100m毎に置かれている距離表示

走行中は道中に100m毎に置かれている距離表示を見ながら「あと、20km…あと19km…」と進んでいきます。

今日は44kmと短かったので楽かなと思っていたけど、「結局全部きついじゃん」という感じでした。(僕がビギナーチャリダーというのがあるんだけど)

短かろうが長かろうが体感的に30km超えると、身体的にも精神的にも一定の辛さがあるので一緒だなという気がしてます。

今日みたいな緩い(100m〜300m)のアップダウンが続く道を、普通のチャリダーなら一度も下りること無く40kmくらい行っちゃうのかなと思うと「めっちゃ早いだろうな」という気もしますが、僕はそんなことはできないので仕方ありません。

でも、一歩ずつ進んでいくといつの間にゴールにたどり着く感じは「悪くないなぁ」と今日初めて思えた気がします。

ネットを破って土砂崩れがあり工事してた。こんな岩とか落ちてきたらひとたまりもない。

終始小雨は振り続けているなかでの走行です。なぜか、長い坂を下る時に限って雨が強くなってきます。しかも、そのタイミングに限ってでかいトラックが対向車として横切り風と雨水をおもいっきりぶっかけてくるのです。

「もう。なんでぇぇぇ」と必要以上におおげさに言うとなんだか笑けてくくるのでいいのですが。

あと、クセスゴのEIKOちゃん風にいろんな歌をクセスゴで歌ってみるのも笑けてきて元気が出るのでおすすめです。

(一人でやっていると不審者のようですけど。でも大丈夫。誰も周りにはいません。たまに超特急の車とすれ違うくらいです。あとは、森林がかき消してくれます。)

どうでもいい事言いましたがとりあえず、ノロノロと進んでいきましょう。

フユワピ到着。1日休もう

走行4時間くらいでフユワピ到着です。

吠えて追いかけてきたくせに懐いてきて可愛い犬。街の入口でお出迎えしてくれました。

そろそろ洗濯物も溜まってきたし、5日間走行したので1日休養日を入れようと思っています。待ちに待ったフユワピ到着です。

街に入ったところでラ・フンタから一緒の4人組バイカー集団も到着して全員と手を振り合いました。なんだかいいですね。

街自体はアウストラル街道特有のこじんまりした街ですが、湖畔を囲うようにできた街はなんとも雰囲気があっていいですな。

最初に入った宿はきれいな感じでしたが、50ドル/泊と言われたので断念。

街の中心に行くと僕の大好きな商店兼宿になっているお店が合ったので、そこに入ります。20,000ペソ(3,000円くらい)/1泊でWi-Fi付き個室、キッチンあり、暖炉の上で洗濯物干せるという感じだたので即決しました。

もう少し探せばもしかしたら安いところが有るかもしれません。まだボロっちい宿もほかにあったので。

部屋もいい感じ

さっそく、部屋に入って荷物を整理をして洗濯物を洗います。洗濯機は無いので手洗いです。5日分の洗濯物を絞っていると手に豆ができそうになりますね。

絞りきれず滴る雫を暖炉が「ジッジッ」と蒸発せるのがいい感じ

久しぶりにご飯もいい感じに作りました。念願の肉(本当は牛を食べたいけど)を食べれて大満足です。明日までガッツリ食べようと思います。

冷凍野菜と鶏肉煮込みスープ

低温で長時間チキン煮込むとプリプリになってめっちゃ美味しいです。美味しすぎ。

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