【37日目/39日目】エルチャルテン ※エルチャルテンからカラファテまでバス
【アウストラル街道単発自転車旅日記㊳】
2024年11月14日〜16日
アルゼンチンのイミグレーションを越えてフェリーに乗ること1時間ほどで、向こうエルチャルテン側に到着です。
エルチャルテンといえばフィッツロイが有名な街ですよね。
バックパッカーの場合は300km程離れたエルカラファテから入って、その後にバスでチャルテンに来るパターンが多いのですが国境越えチャリダーの場合はエルチャルテンがアルゼンチンの玄関口になります。(エルカラファテには空港がある)
とりあえず、エルチャルテンではこの自転車旅をどう終わらそうかを考えていました。
自転車旅をどこで終わらすか
チリ→アルゼンチンの国境越えを終えて荷台が壊れて「ウシュアイア行を断念」した今、ほとんど自転車旅は終わったと言っていいです。
が、サンティアゴで自転車を買って即席自転車旅を始めた身としてしっかりその後の自転車処理(売るとかね)までは書いていこうと思います。
(自己満というやつですが、おそらくあと2〜3記事くらい…)
とりあえず、色々考えた末に300キロ先のエルカラファテまでwithチャリでバスまで行って有名な氷河までこのチャリンコで走ろうということになりました。
(エルカラファテは大きくて自転車屋もありそうだし。チャルテンには自転車屋はない)
エルカラファテの街から氷河がある国立公園まで往復バス6,000円くらいするらしいのです。
片道75キロと一日で行って帰ってくるのは難しいので、最後の野宿でもしながらゆっくりと行く予定。
壊れた荷台はガムテームで補修すればギリ寝袋くらいはしばれそうなので、最低限の荷物だけ持っていくつもりです。
ということで、僕の自転車旅は「エルカラファテの氷河往復」で終わりとします。
往復150キロ。長すぎず短すぎずなかなかいい終わりじゃないでしょうか。
エルチャルテンの街へ
国境を越えアルゼンチン側のフェリーに1時間程揺られて辿りいついた場所がエルチャルテン….
と、なればいいのですが実は船乗り場からエルチャルテンの街へは37キロあります。
船乗り場に到着したのは既に18時をすぎていましたが、チャリダーのみんなは雨の中キャンプする訳にはいかないと30分くらい休憩したあと続々と街に向けて出発していきました。
チャリンコ乗っている人は性別問わず本当にタフですわ。これはまじで。
僕は自転車が壊れていて漕げるような感じでもなかったので、トレッカーの人たちと一緒にコレクティーボで送ってもらいました。(25ドルと割高…)
汚れすぎてキャンプ場へ
たった37キロでしたが、相変わらずの未舗装路でクネクネとしていたため意外と車も時間が掛かりました。
多分、20時前くらいに街に到着した気がします。
疲れてたしベッドで寝たかったのですが、雨も止んで来てたのでキャンプ場に宿泊しました。
というのも、ズボンと靴は泥だらけだし自転車もサイドバッグも何もかもに土が飛び散っていてホテルに入る勇気が無かったのです…
あと、チャルテンとカラファテは異常に物価が高く宿も安くて30ドルくらいで、少しホテルに泊まる勇気がでなかったです。
ちなみに、コレクティーボの運転手に「どこかキャンプ場に連れて行ってくれ」と言って降ろされた場所がこのキャンプ場でした。
おそらくここが一番有名かつ、シャワールームや共有スペースなどが綺麗な場所です。
価格は13ドル?テントを張るだけで?という感じでしたが仕方ありません。
iOverlanderを見る限りカーサデシクリスタとかもあったので、まだまだ安いキャンプ場はあると思います。
結局ここに2日間テント泊でしたが、共有スペースにずっといたので全然苦デはなかったです。
テン場は広いですがシェルターや屋根などはありません。意外と雨も風も僕のポンコツテントは耐えてくれたので、「おおお、こいつやるやんけ…」と今更ながらなってしまいました。
ブレーキも効かなくなる
着いた翌日にエルカラファテ行のバスを購入しにバスオフィスに自転車で向かったのですが、そこでまた故障?が発覚します。
なんと、ブレーキが全く効かないのです。なんだか笑えてきました。
昨日あんなに坂道で握りしめてたブレーキが全く効かなくなり、「昨日の山の中でこうなってたらやばかった…」と今更ながら冷や汗を掻きました。
丁度「あれ、ブレーキ効かねぇ…」と気づいて立ち止まっている時に、国境越えで一緒だったベルギー人カップルと遭遇し、彼のほうに「ブレーキみてくれない?」と相談したら快く応じてくれました。
ディスクブレーキについた汚い泥を素手で払いながら確認してくれる彼はなんて優しいのでしょう。
彼いわく「ブレーキパッドが左側しか動いてない。よく分からないが前輪も後輪も右側のパットが全く動いていない」ということ。
あんまり、メカに詳しくない僕ですが一応「ブレーキパットが全くディスクを挟んでいない」ということは分かりました。
(あー、昨日のコレクティーボに乗せた時にズレたのか?とにかく本当国境でならなくて良かったわ….)
自分で調整してみる
とりあえず、自転車を押してバスオフィスまで向かいます。
オフィスには国境越えを一緒にしたブラジル人夫婦と再会しました。カラファテに向かうためにバス待ちしていたようです。(狭い街だからすぐに会っちゃう)
せっかくなので、そのブラジル人夫婦と同じバス会社の翌日の便を購入してキャンプ場に戻ります。
キャンプ場では自転車をひっくり返して、泥を落として洗うがてらブレーキパッドの調整を自分でしてみました。
(ふむふむ。これが…こうなっていて…そうか…ほうほう…右パッドをもう少し押し出すか…左パッドはこれくらいか..)
こんな感じで30分ほど弄くっていたら上手くディスクを挟むようになり、復活したのです。
正直、こういう作業って人生でほとんどしたことが無かったので新鮮です。そして、「結構楽しい。出来るって嬉しい。」となりますね。
自転車旅でだけでというわけではないですが、「如何に自分が既製品や完成品だけで生活していたか」ということがこの自転車旅ですごく実感できました。
自分で考えて工夫したり直したりするのは、なかなかおもしろいものがあります。
これは、なかなか自分の中では良い発見かつ良い傾向という感じ。
すいません、話がそれましたがエルカラファテに向かうとします。
いざ、エルカラファテへ
「おいおい、お前フィッツロイ行かんかったんか」
という声が聞こえてきそうですが。そうです。僕は行きませんでした。
まー、なんというか足も痛かったし。フィッツロイが11月から有料になったし。割と国境越えで満足出来たし。といろいろ言い訳があります。
※正確にはフィッツロイが良く見える山へのトレッキングが有料化。50ドルくらいとなかなかのお値段。朝の7時前に登るとチケットセンターが閉まっているため無料で進入出来るらしい。だから、燃えるフィッツロイは無料で見れる可能性大。
一応街からもフィッツロイは見えます。晴れていればですけど。
カラファテまでは3時間くらいで到着しました。
ここは、楽しみにしていた日韓人宿「FUJI旅館」に宿泊です。
去年あたりに新築したらしく、めちゃくちゃ綺麗で「雰囲気がなかなか旅館感」がありました。
ここは日本人夫婦が管理人を今はしております。
元々は日本人(旦那さん)と韓国人(奥さん)の御夫婦が始めた宿ですが、旦那さんは亡くなってしまったようです。現在は奥さんがオーナーで、宿泊客のほとんどが韓国人になっているようです。
僕が滞在しているときも、日本人は一人もいなかったです。(というか、パタゴニアで日本人旅行者一人も見てないな)
数々の日本人宿が無くなっているなか、こうやって今も継続して利用出来るというのは本当に嬉しいですね。
もっと、日本人にも利用をしてほしいということだったのでぜひカラファテに来る際はFUJI旅館おすすめです。
美味しい朝ご飯をたらふく食べれますよ。
ということで、少しゆっくりしたら「ペリト・モレノ氷河」向かいます 。
プチ情報まとめ
◆チャルテンキャンプ場
オンシーズン
13,000ペソ(2,000円くらい)/泊
キッチンあり ※調理道具は自分のを使う必要がある
Wi-Fiあり。共有スペースは問題ないがテン場は弱くて全然使えない。スポティファイくらいは聴ける
ホットシャワー 清潔トイレあり
服の洗濯場あり。干すこともできる。
テン場もひろし。軽い風よけや木の間などにもテントを晴れる
とにかくチャルテンもカラファテも物価が高すぎる。
スーパーに寄って値段が違うので色々確認すると良い
◆エルカラファテ行バス
チャルテンのバスターミナルで購入。バス会社はいくつかあるが、大体3便/日ありそう。(6時半/13時半/16時半だったような…)
35ドル/人
25ドル/自転車 ※前輪を外すだけで乗れた。荷物的に乗らないときは自転車チケット買えないので前日購入が良い
大体3時間くらいで到着。高いねバスも。
◆カラファテ宿
25ドル/泊 5人部屋ドミ
とても清潔。毎朝美味しい朝食あり。
綺麗なキッチン冷蔵庫あり。
韓国人オーナーも優しい(日本語話せる)
日本人管理人オーナーも優しい。旦那さんの方はウシュアイアの伝説宿「上野山荘」で管理人をしてた元旅人。
僕は飛び込みでいったが、空きがあり快く泊めてくれた。
インスタDMで予約も可能。