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【8日目】 峠は突然に ※アマリーロ〜サンタルシア
【アウストラル街道単発自転車旅日記⑪】
2024年10月15日 走行5日目 晴れ
■アリマーロ(Arimallo)〜サンタ・ルシア(Santa・Lucia) 51km
10時発〜16時着
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コンクリの上で寝るとおしりに力が入ってなんだか、おしりが筋肉痛になってしまいますね。
はい、走行5日目です。
エンパナーダのお裾分け
朝8時半に起床してテントを片付けていると、目の前の民家からおばあちゃんが犬を引き連れてやってきます。
(げ、テント張ってたこと怒られるのかな…)と内心ドキドキしていたところ一言だけ何か言ってエンパナーダを置いていってくれました。(会話する気はほとんどなさそうだった笑)
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よくチャリダーの人からお裾分けが有ると聞くけど、5日目にして初めてです。僅か5日で遭遇できるとは。
初のりんごエンパナーダありがたかったですなぁ。
峠は突然に。
そんなスタートで、滑り出しもずっと平坦な道が続いていていい感じでした。
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平坦な道は昨日に引き続き、一度も自転車から下りること無く(あれ、成長しいているのか?)という感じで1時間に12キロくらいすすめて「この調子じゃ4時間くらいでつくやん!!」とテンションが上がります。
まぁ、アウストラル街道でこんな感じが続くわけもなく15キロ過ぎた辺りから少しずつアップダウンが増えてきます。アップダウンというよりは、「アァァップダゥン」という感じでしょうか。
いわゆる、100m級〜300m級の上りがきてその半分以下の下りしか用意されていない仕様の坂です。
最初こそ上りも頑張ってましたが、徐々に全押しモードに突入していきます。
ヘイ!!アミーゴ!!俺の車に乗ってくかい?
そうこう進んでいると、一台の車が僕を追い越したと思ったら200m位先で停車したのです。
明らかに僕を待っている車の横に行くと、窓から男が顔を出しこう言ってきました。
「ヘイアミーゴ。どこへいくつもりなんだ?サンタルシアだって?ここからとんでもねぇ坂が続くから俺の車に乗ってけよ。」
目の前を見ると、500mくらい続いている急勾配な坂。
しかぁし!!単発チャリダーなるものきついからと車に乗せてもらうわけには行きません。(日が暮れてやばいとか、天気がやばいとか、パンクしたやばいとかだったら喜んで乗るんだけど。)
「ありがとうアミーゴ。でも、まだ時間有るし自分で頑張りたいんだ。」
そいうって、丁重にお断りしました。
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声を掛けてくれた彼も僕の意思を尊重して、「応援している。頑張れ!!」と言って去っていきます。
なんだか、きついながらも人の優しさに触れて良い気持ちです。
「よし!!目の前の上り坂も頑張るぞ!!」
そう、思いながら力を込めて歩いていきます。うん、普通に自転車を押し歩いてい行きました。(いやー、無理だよね。)
まさか、そんなに続くなんて
坂を上り始めて20分後。僕はこう思ってました。
(アミーゴやっぱり乗せてくれ…)
というのは冗談だけど、アミーゴが言っていた通り「とんでもねぇ坂」が続いており「ひー」という感じです。
(ほーん。しょせん500mくらいの坂だろ。)と上り始めたはずが、そこはもうアウストラル街道お得意の「はい残念。ここ峠でーす。ぷっぷぷ。」という術中にハマっていました。
僕はそのことに2kmくらい登ってから気づきました。
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「あれ、おかしい上っても上っても上り坂が出てくる。まるで上り坂のマトリョーシカや」
こんなことを言いながら「ゼェゼェ、ハァハァ」というキツさを和らげるのです。
はい、どうでもいいですね。とりあえず5kmくらいこの上りは続いたと思います。
本当、峠は突然にです。というか、これまで「ただ、坂が多い」ということしか認識できてなかったようです。初めて「あ、これが峠ってやつね」という認識できた気がします。
(これまではそんな事も分からないくらい余裕がなかったのかも。成長ですね。)
サンタ・ルシア到着
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5kmを1時間半ひたすら押し続けてやっと峠終了です。
逆風も吹いていたようです。(だから、やたら辛かったのか)
あと、上り坂だとバックパックのせいでめちゃくちゃ肩痛くなることにも気づきました。(いや気づいていたけど…)
腕をハンドルに伸ばしている状態だとバックパックの紐が肩の付け根にどーんとのしかかって、「いつしかもげるんじゃないか?」という気になってきます。
とはいっても、バックパックを荷台に括ると荷台がぶっ壊れてしまう恐れがあるので仕方ありません。
そもそも、バックパッカーからの転向チャリダーなのでね。「頑張れ俺の肩。特に右肩のつけ根。」という感じです。
まぁ、果てしない上り坂も終わったのでいいってことよという感じで一気に下ります。
「いやっふー。見たか峠!!一気に下るぜー!!」
そんなこと言いながら下っていったら、あっという間にサンタルシアについてしまいました。
途中ダートに入って一瞬だけ「やべぇ」と思いつつも、勢いのまま駆け抜けけてすぐに舗装路になっったのでよかったです。
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サンタルシアもチャイテン同様、「やっぱり閑散としている」という感じで、先に進もうか迷います。
でも、次のラフンタまで70kmほどです。遠すぎます。先に行った道中でキャンプも考えましたがやめました。
もうつかれたからです。
シャワー付きキャンプ場El Mano
サンタ・ルシアも多分人口50人くらいしかいないでしょう。
そんなことはさておき、Googleマップで商店と併設されているキャンプ場を見つけチェックインです。
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サンタルアではベッドで寝たいと思いホテルを尋ねると20,000ペソと言われ、試しにキャンプ場に聞くと7,000ペソとだいぶ安かったのでそちらを選びました。(このあたりのホテルで20,000ペソは妥当っちゃ妥当)
ホテルは次の街で泊まるかーと開きなおりました。
このキャンプ場なかなか良く、椅子と机もあるし屋根壁にシャワートイレ水道付きです。そして、なにより眺めと日当たり最高。
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そして、隣は商店ですのでなんでも買いたい放題です。(肉は冷凍。野菜は玉ねぎトマトにんにくくらい。あとは冷凍のグリーンピースとか)
「セニョーラ。充電させてケロ」と言ったら、普通に店の中で充電もさせてくれました。
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今日は先輩チャリダーに見習って卵を3つ袋麺2つの脳筋飯です。
チャリンコ漕いでるととてつもなくお腹が減るので仕方ありません。
これに特大ウインナー2個いれました。雪を被ったアンデスを見ながら食べる脳筋飯はこの上なく美味しかったです。贅沢すぎます。
でも、なぜでしょうとても悪い事をしている気持ちになるのは…(卵は1日に2個までって教えられて育ったからかな)
まぁ、そんな走行5日目でした。
プチ情報まとめ
多分この街には4つほどホテルあり。(一部カバーニャかも)
ここは聞きに行った感じだと個室20,000ペソ。キッチンあり。Wi-Fiは分からなかったけどありそう。
キャンプ場は7,000ペソ。街から5km以上行けばいくつかバス停とか入っていいのかわからない草原とかキャンプできそうな場所はあった。