【12日目】嬉しい80km超え ※プユワピ〜ビージャアメングル
【アウストラル街道単発自転車旅日記⑮】
2024年10月19日 (走行日のみ)→8日目 天気→ギャン晴れ
■プユワピ〜ビージャアメングル 88km
9時出発〜18時着
「90km近くはしるのかー」と思ったら、前日少しだけ眠れなくなりましたが走り切りました。
ダートの峠が7km近くあって、最後村手前6km地点から3kmくらいの上りがある中でだったのでまじうれぴいです。
準備に時間が掛かる
とりあえず今日は何時間掛かるかわからないから早く出ようと思ってました。
早くと言っても8時くらいのつもりです。でも、やっぱり9時になってしまいました。
なんとういか、起きたのは7時すぎだったので十分いけるかと思ったんですがなんだか準備に時間が掛かってしまいます。
特に、自転車に荷物を括るのが予想以上に手こずるのです。
まぁ、そんな感じの出発です。ただ、いつもと違うのは昨夜作ったチャーハンをお弁当にして括っているところ。
峠を超えたら食べるのを楽しみに出発です。
なんだ、快調快調快調じゃないか
ダートの峠が始まるまでだいたい40km?くらい走る必要があります。
もちろん、いつも通りのアップダウンありです。(ちょっとゆるいかも)
しかも、途中に2kmそして峠手前10kmくらいから全部ダートです。
なのに、一度も停まること無くそこまで走りきれました。昨日1日旧曜日にして疲れがとれていたのもあるけど、こんなに上り坂を自転車から降りずにいけたのは個人的快挙と言ってよいのではないでしょうか。
景色が綺麗でテンションが上がったというのもあるかもしれません。
自分で言うのもなんですが、やっぱり成長しているのでしょう。いや、そう。多分そう。
あまりに漕げるので、「快調快調快調じゃねぇか!!」って叫んでしまいました。
ダート峠開始
「快調快調快調快調」と言いながら僕はあることを心に決めてました。
そう、それは「ダート手前まで頑張ろう」ということ。
40km限定という縛りがあったので快調だったのかもしれませんね。とにかく、ダート峠は緩い坂が2km程あり5km本格的な上り坂になるのです。
大体これを3時間以内に押し上りたいと思いダート道が始まりました。
1時間半は歌いっぱなし
これまでの経験上、他のことを考えたりしていると「あ、いつのまにかこんなに過ぎてか」となっていたので今日は歌を歌うことで辛さを紛らわすことにしました。
とにかく、1時間半は頭に浮かんだ曲を間髪入れずに叫びまくります。時折、すれ違う車の「頑張れクラクション」や追い越していくバイカーの「頑張れ手振り」なども力になり徐々に上っていきます。
しかし、やっぱりそれほどダート峠は甘くありませんでした。くねくねと上っていく道には予想以上に苦しめられました。(もう、タイヤが滑る滑る。対向車の砂埃に包まれる包まれる。)
初チャリダーとのすれ違い
歌う曲のレパートリーも切れて、項垂れながら自転車を押し歩いていると「How are you」と声を掛けられます。
突然の「How are you」になんて答えればいいのか、fineだけど全然fineじゃないしなとか思って声の方を見ると「ガチチャリダー」が後ろから上ってきて僕の横で立ち止まっていました。
どうやら、フランス人チャリダーのようで僕がこの自転車旅で初めて出会ったチャラリダーです。
少し会話をした後、彼は坂の途中から自転車に乗り直し上っていきました。
「ガチチャリダーすげぇぜ」と思いながら、初めてこの道でチャリダーに会って元気が出ました。
そんなこんなで、2時間ちょっとで頂上に到着してそこから舗装路に変わりました。
頂上では楽しみにしていたチャーハンを頬張ります。この時点で45kmくらいしか走ってないのです。あと、45km残っていると考えるとゾッとしましたが考えるのを辞めてチャーハンに入っているウィンナーを口に放り込みました。
あと、大事になことを言い忘れてました。峠を超えて舗装路になってから2kmのちょい激し目のアップダウンが残されているのであしからず。
さすが、アウストラル街道です。油断した満腹ばらには少々きつかった。
まぁ、それを超えれば6kmか7kmくらいの驚異的な下り坂が待っているので頑張りましょう。
初のチャリダーとの並走
今日は他にも2人のガチチャリダーと出会いました。コジャイケを前に続々増えてきているのでしょうか。
一人目はガチチャリダーと言いつつレンタル自転車を提供しているインスタラクターのクラウディアです。
おそらく、レンタル自転車を借りて一緒に走っているであろう女性をほっといて僕と夢中で並走していました。旦那さんが別府の大学に行っていたらしく九州出身の僕に興味津々になってしまったようです。ちなみに、日本でも3ヶ月自転車旅をしたことがあるというガチチャリダーでした。
微妙な上り坂を2km〜3kmくらい並走していて正直キツく、いつもの僕なら歩いていました。ですが、喋っているといつのまにか進んでいました。
流石にペースが合わなくなってきたので、途中で僕は水休憩に入り別れます。(インスタ交換してくれて困りごとは連絡してと言われました。あと、20km先でまた再開しました。)
ドイツ人チャリダーミカ君
もう一人出会ったのがドイツ人チャリダーのミカ君です。
僕がそろそろ歩こうかなと思っていたタイミングで、後ろから来て「How are you」と声を掛けてきました。
とても爽やかな青年で20ヶ月ほど自転車旅をしているツワモノでした。
とにかく、ミカ君のナイスミドルな登場で歩くことが出来なくなり、懸命にミカ君と会話しながら進んでいきます。(爽やかで会話自体は楽しかった)
3kmくらい進んだところで、「俺はスピード遅いから、先に言ってもいいよ(いや、もう並走つらい)」といったところミカ君がこんな事を言うのです。
「僕は身長2mあるせいで自転車のタイヤも大きいやつだからちょっとスピードが早くなっちゃうんだ。でも、気にしないで一緒に進もうぜ。」
身長2m超えてるとは。確かに自転車に乗っていてもめっちゃでかいです。こんな事を言われたらもう歩くことが出来ません。
何度も上り坂(緩いけど)が現れますが、その都度おしゃべりをしながら上っていきます。ミカ君は余裕そうでした。(多分こっちのスピードに合わせてくれている。)
結局ミカ君の目的地であるキャンプ場まで10km以上並走してしまいました。お陰であっというま残り10km程になり、誰かとの並走も力が引き出されていいなと思っちゃいました。
初のシクリスタス
ビージャアメングルへは18時に到着しました。途中の並走チャリダーがいなかったら1時間半は到着が遅くなっていたと思います。ありがたいですね。
(ちなみに、街手前3kmが上りで2km下って1kmまた上るというワケわかめなラストです)
街はこじんまりとしていて、商店も1軒しかありませんし宿もあるっちゃあるけど(2軒くらい)高そうです。
街の中心には大きな公園があり野宿もできそうですが、88km走った身体ではそんな気にもなりません。(シャワーが浴びたい)
そんな感じで街を徘徊していると、ちょうど家の中に入ろうとしながらこっちを見ているセニョリータと目があったので「ホスペーダ!!」と叫ぶと近くまで着てサイクリスト用の宿が向こうにあるよと教えてくれました。
(スペイン語で言っていることは謎だったけど、シクリスタシクリスタって連呼してたたからなんとかな分かった。)
セニョリータが言っていた情報通りいくと、ありました。
値段も7,000ペソと良心的でWi-Fiありキッチンありホットシャワーありの高物件でした。
部屋は相部屋でマットレスがあるので、その上で寝袋を使って寝ます。
ちなみに、峠で最初に会ったフランス人チャリダーさんが先にチェックインしてたので今日は彼と二人部屋です。
なにはともあれ88km完走お疲れ様でした。
プチ情報まとめ
◆プワユピ〜峠まで
わりかし走りやすい道。メリハリが着くくらいのアップダウン。今日は2時間で30kmペースで行けた。
峠まで途中2kmのダートと10kmくらいのダートあり。
◆峠
峠は全部未舗装で全5km(看板が5kmって書いてた)
でも、クネクネ道が5kmなだけであってその手前2kmくらいから徐々に坂道が始まる。
下りは舗装路。峠終わりの舗装路でも2kmのアップダウンあり。
◆峠下り後〜ビージャアメングル
街の手前までは長くても100m程度のアップダウンが続く。そこまで勾配もないので比較的楽かも。街まで8km〜10km地点くらいから「え、またこんな上らすの」という感じの上り坂開始。大体4kmないくらいかな?これを超えたら街に到着。
わりかし、道の途中には小さな東屋みたいなのが点在していてそこでキャンプも可能。実際にテント張っているチャリダーがいた。
◆ビージャアメングル
宿も商店も少なめ。多分キャンプ場無い気がするなー。街の8km手前に結構良さげなキャンプ場があったからキャンプしたい人はそこで泊まるといいかも。
一応でかい公園はあるので野宿は可能と思われる。街の入口に良く分からな屋根と壁のついたベンチがあったのでそこでテントも広げられそう。
◆宿 Refugio Para Ciclista
シクリスタの宿。7,000ペソと良心的でWi-Fiありキッチンありホットシャワーあり