J-REIT ETFのおすすめ銘柄3選|不動産の証券投資と運用
今回はJ-REIT ETFのおすすめ銘柄を紹介します。
J-REIT(ジェイリート)とは、投資家から集めたお金でオフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産を購入し、その賃料収入や売買益を投資家に分配する投資信託です。
そして国内に60銘柄あるJ-REIT全体に投資するのが、今回ご紹介する
J-REIT ETFです。
この記事でわかること
①J-REIT ETFのおすすめ銘柄厳選3本
②毎月分配金を得るための組み合わせ銘柄J-REIT ETF 3本
③J-REIT ETFをもちいた投資法の詳細解説
実際にJ-REIT ETFで投資を行っている筆者が、要点を網羅して解説します。
J-REIT ETFのおすすめ銘柄はこの3本
信託報酬、利回りなどさまざまな条件から総合的にみておすすめとされるJ-REIT ETF 3本を選び抜いて紹介します。
MAXIS Jリート上場投信(1597)
信託報酬 0.1595%
売買単位 10
分配金 年4回 3、6、9、12月
分配金利回り 3.84%
J-REIT ETFの中でも信託報酬が最も低いものです。
iシェアーズ・コアJリートETF(1476)
信託報酬 0.1650%
売買単位 1
分配金 年4回 2、5、8、11月
分配金利回り 3.81%
信託報酬がJ-REIT ETFで2番目に低く、1口単位で売買できるため少額から投資が可能です。
NEXT FUNDS東証REIT指数連動型上場投信(1343)
信託報酬 0.1705%
売買単位 10
分配金 年4回 2、5、8、11月
分配金利回り 3.73%
こちらは純資産額が大きく、信託報酬が低水準になっています。
J-REIT ETFで毎月分配金を得る組み合わせはこちら
では、毎月分配金を受け取りたいという方に、3本のJ-REIT ETFを組み合わせて実現できるものをご紹介します。
One ETF東証REIT指数(2556)
信託報酬 0.1705%
売買単位 10
分配金 年4回 1、4、7、10月
分配金利回り 3.58%
J-REIT ETFの中で信託報酬が3番目に低い銘柄です。
iシェアーズ・コアJリートETF(1476)
前項でご紹介したものです。
MAXIS Jリート上場投信(1597)
こちらも前項でご紹介したものです。
これら3本のJ-REIT ETFはいずれも年4回の分配がありますが、それぞれ分配月がずれているため、3本を保有することで毎月分配金を受け取ることができる組み合わせとなります。
ここからは、J-REIT ETFの特性と、運用にあたって実践的な項目について解説していきます。
J-REIT ETFとは東証REIT指数に連動するETF
J-REIT ETFは東証REIT指数に連動するETFです。複数のJ-REITにまとめて投資しているため、手軽に分散投資が可能です。
東証に上場されており、株式と同じように売買できます。
J-REIT ETFの投資で狙うのは分配金
J-REITにおける運用益には値上がり益と分配金があります。不動産への需要増や市場規模拡大により値上がりの可能性ももちろんありますが、J-REIT投資では分配金を狙うことにウエイトを置きます。
その理由は、継続的に入る賃料が主な収益源となっているからです。国内のJ-REITは、物件の売買益よりも賃料収入が主な収益源です。
また二つ目は、収益の90%以上を投資家に分配しているというのが、分配金を狙う理由となります。
J-REITの利回りが高い理由
J-REITは以下の理由により、利回りが高くなる傾向にあります。
①J-REITは利益の90%以上を分配することで法人税が免除されるので、利回りが高くなる
②J-REITの収益は主に賃料収入、そして複数の不動産に分散投資しているので収益が安定する
J-REIT ETFに投資する手順
J-REIT ETFに投資する手順は以下のとおりです。
手順① ネット証券で口座を開設する
手順② 投資資金を入金する
手順③ 購入したいJ-REIT ETFが決まったら注文を出す
株式を購入するのと同じように、成行注文、指値注文ができます。
ここからは、J-REIT ETFでの投資を検討しているみなさんに、事前に不安を解消していただくために、メリットとデメリットを解説します。
J-REIT ETFに投資するメリット・デメリット
メリット
① 分散投資ができる
ETF1つでJ-REIT60銘柄に分散投資できます。J-REIT単体の運用不調や不動産投資法人の倒産などのリスクを小さくできます。
② 少額からの投資が可能
iシェアーズ・コアJリートETF(1476)であれば1口2,000円程度から始められます。
③ 決算期ごとに分配金を受け取れる
分配金は、J-REIT単体銘柄では年1~2回であるのに対し、J-REIT ETFは年2~6回の分配になっています。
④ 保有コストが低い
J-REITの投資信託に比べてJ-REIT ETFのほうが信託報酬が低く設定されています。
投資信託
eMAXIS Slim国内リートインデックス
信託報酬0.187%
J-REIT ETF
1597MAXIS Jリート上場投信
信託報酬0.1595%
⑤ 売買がしやすい
J-REIT ETFは、取引所が開いている時間内であればいつでも取引可能です。
約定すれば、すぐに受け渡しとなります。
⑥ 物件管理の手間がかからない
現物不動産投資では入居者の募集や賃貸契約の締結、設備の点検や修繕などさまざまな業務があります。しかしJ-REIT ETFなら持っているだけでOK。面倒な業務は一切ありません。
デメリット
① 短期間での価格変動リスクがある
景気動向全体の影響による価格変動を受ける可能性があります。現物不動産では景気が低迷したときでも資産価値の低下は少ないですが、J-REIT ETFは価格が乱高下しやすいという性質があります。
② J-REIT ETFの投資では融資を受けられない
現物不動産投資では銀行から融資を受けられますが、J-REIT ETFの投資では融資を受けられません。全額自己資金で始めなければなりません。
③ 災害リスク
地震や台風、火災などで物件が被災したときに損失が発生することがあります。
J-REIT ETFの投資におすすめの証券会社
ここで、J-REIT ETFでの投資におすすめのネット証券2社をご紹介します。
SBI証券
J-REIT ETFを含む国内株式売買手数料が無料
NISA、つみたてNISA開設可能
他の投資商品購入にも使い勝手良好
投資信託2,659本の取扱い
外国株式も売買できる
グループ銀行の住信SBIネット銀行と連携すると、米ドルと円との両替で手数料を安く抑えられます。また、住信SBIネット銀行とSBI証券との間で資金移動がスムーズに行えます。
T-POINT、Pontaポイント、V POINTを投資に使えます。
楽天証券
J-REIT ETFを含む国内ETF売買手数料無料
NISA、つみたてNISA開設可能
投資信託の取扱い2,631本
外国株式 売買可能
楽天銀行と連携すれば、楽天証券と楽天銀行との間で資金移動が容易に行えます。また、楽天ポイントを投資信託、国内株式、J-REIT ETFの購入に使えます。
まとめ:J-REIT ETFで分散投資、分配金を稼ごう
今回はJ-REIT ETFのおすすめ銘柄について解説しました。
国内のREITは、賃料収入が主な収益源となっていることから、値上がり益よりも分配金を狙う投資法となります。
J-REITのETFであれば、J-REIT 60銘柄全体に分散投資ができるため、リスクを低減できます。
また、3本のJ-REIT ETFを組み合わせて毎月分配金を得ることもできるのですね。
現物不動産にくらべて管理の手間がかからず、少額から始められるJ-REIT ETF。
ぜひあなたのポートフォリオに加えてみてください。
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