定期生命保険とは?わかりやすく解説|保険選びに役立つ基礎講座
今回は定期生命保険について、わかりやすく解説します。
生命保険分野ではさまざまな商品が販売されていますが、自分に合うものを選べるようになるために、定期生命保険のしくみと保障内容、保障額について理解を深めていきましょう。
定期生命保険で押さえておきたいポイント
定期生命保険は安い掛け金で大きな保障
定期生命保険は保険期間が決まっている
定期生命保険は解約返戻金や満期金がない、掛け捨ての生命保険
この記事を読めば定期生命保険のすべてがわかり、あなたの保険選びに役立ちます。5分で読めます。
定期生命保険の全体像
定期生命保険の基本的な特徴は、掛け捨てで満期金や解約返戻金がなく、他の保険タイプと比べて保険料が安いことです。
契約した時点で保険期間が決まっており、安い掛け金で大きな保障を受けることができます。
また、保障期間については更新型と全期型があります。
更新型
5年や10年などの保険期間を設定し、満期になったら自動更新します。更新すると保険料は上がります。
全期型
更新がなく、満期になると契約終了となります。
では、具体的な保障のしくみをみていきましょう。
定期生命保険の保険料と保障の具体例
保険タイプ 定期生命保険
性別 男性
契約時の年齢 30歳
保険期間 10年
毎月の保険料 1,850円
保障額2,000万円
加入直後から2,000万円の保障が始まります。10年後の満期で保障は終了し、満期金はありません。満期時の払い込み保険料総額は22万2,000円となります。
途中で解約した場合も、解約返戻金はありません。
満期後も保障が必要ならば更新するか、他の保険に加入することになります。
満期まで生存した場合の保険料総額は上記のとおり22万2,000円ですが、その間の死亡保障が2,000万円という額をみると、少ない掛け金で大きな保障になっているといえるでしょう。
定期生命保険と終身生命保険の違い
ここからは定期生命保険と終身生命保険の違いについてみていきましょう。
定期生命保険
保険期間 定められている
満期を迎えれば保障は終了します。
満期金 なし
解約返戻金 なし
終身生命保険
保険期間 定められていない
途中解約しなければ一生涯保障が続きます。
満期金 なし
解約返戻金 あり
定期生命保険のメリット・デメリット
定期生命保険のメリットとデメリットを把握することで、保険を選ぶさいの判断材料として役立ちます。
定期生命保険のメリット
安い保険料で大きな保障が受けられる
ライフプランに応じて保険期間を選択でき、保障内容を見直しやすい
定期生命保険のデメリット
解約返戻金がなく、貯蓄性に乏しい
更新型の場合、更新するたびに保険料が上がる
保険終了後は保障がなくなるため、他の保険への加入を検討するなどの必要がある
これらを踏まえ、定期生命保険がどのような人に向いているのかを、次の章で解説します。
定期生命保険はどのような人に向いているのか
定期生命保険の特徴から、以下の方に向いているといえます。
① 子供が独立するまでなど、特定の期間に保険料を抑えながら手厚い保障を得たい方
② 個人事業主の方
遺族厚生年金がないため、万一のときに大きな保障が必要となるでしょう。
③ 自分で貯蓄や資産運用ができる方
保険と貯蓄を分け、保険は定期生命保険、貯蓄は自身で投資信託などをもちいて運用する場合。
まとめ:定期生命保険は安い保険料で大きな保障、シンプルなしくみ
今回は定期生命保険について解説しました。
定期生命保険は、保障期間が決まっていて、安い保険料で大きな保障が受けられるのですね。
他の生命保険のタイプとくらべてシンプルなしくみともいえるでしょう。
解約返戻金や満期金といった貯蓄性は持ち合わせていませんが、保険としての機能のみを希望するなら定期生命保険がぴったりですね。
今回ご紹介した定期生命保険の特徴を押さえ、ぜひ保険選びに役立ててください。
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