養老保険とは?わかりやすく解説|保険選びに役立つ基礎講座
今回は、養老保険とはどのようなものか、わかりやすく解説します。
生命保険分野ではさまざまな商品が販売されていますが、自分に合うものを選べるようになるために、養老保険のしくみと保障内容、保障額についてしっかり理解していきましょう。
養老保険で押さえておきたいポイント
・養老保険は保障期間中に死亡した場合でも、満期まで生存した場合でも、同額の保険金が受け取れる、生死混合保険
・養老保険は、保障を受けながら貯蓄もできる、貯蓄性のある保険
・養老保険は生命保険の他のタイプと比べて保険料が高い
この記事を読めば、養老保険のすべてがわかり、保険選びに必ず役立てられます。5分で読めます。
養老保険の全体像
養老保険は、保険期間中に死亡した場合と、満期まで生存した場合で同じ金額が支払われるもので、生死混合保険ともいわれます。
養老保険には貯蓄機能があり、お金をためながら保障も受けられる、保障機能と貯蓄性を併せ持つ保険です。
保険期間はあらかじめ決められていて、満期時に死亡保険金と同額の満期金を受け取ることができます。
しかし多くの場合は満期になったとき、支払った保険料総額より受け取る満期金は少なくなり、元本割れとなります。
また、養老保険は他の生命保険と比べて保険料が高いのも特徴です。
保険料が安いものから
定期生命保険
終身生命保険
養老保険
養老保険が最も高い
養老保険は、保険期間中に死亡保障をしていながら、満期時には満期金が支払われます。
死亡してもしなくても保険金が支払われるというのが、保険料が高い理由となります。
では、養老保険の保険料と給付額について具体的にみていきましょう。
養老保険の保険料と給付額の具体例
保険タイプ 養老保険
性別 男性
契約時の年齢 40歳
保険期間 20年
毎月の保険料 9,580円
保障額 200万円
加入直後から200万円の死亡保障が始まります。
養老保険の死亡保障は、他の生命保険と比べて保障額が少ないのです。
その理由は、保険期間中に死亡した場合と、満期まで生存した場合の、いずれの場合でも保険金の支払いがあるからです。
また、満期保険金は、払い込んだ保険料総額を下回ります。
途中解約したときの解約返戻金については、それまで払い込んだ保険料合計より返戻金は少なくなります。
次に、他のタイプの生命保険と、どう違うのかを比較してみましょう。
養老保険と終身生命保険の違い
ここでは、養老保険と終身生命保険の違いについてみていきます。
養老保険
保険期間 定められている
満期を迎えれば保障は終了します。
満期金 あり
解約返戻金 あり
途中解約すると解約返戻金が受け取れますが、それまでに払い込んだ保険料合計よりも受け取る返戻金は少なくなります。
終身生命保険
保険期間 定められていない
途中で解約しなければ一生涯保障が続きます。
満期金 なし
解約返戻金 あり
加入してから解約するまでの期間が長いと、払い込んだ保険料よりも返戻金のほうが多くなることがあります。
養老保険のメリット・デメリット
養老保険のメリットとデメリットを把握することで、保険を選ぶさいの判断に役立ちます。
養老保険のメリット
① 目的に合わせて保障期間を設定できる
子どもが独立するまでの保障がほしい、あるいは自身の定年退職時期など
② 満期まで生存した場合、死亡保険金と同額の満期金が受け取れ、老後の生活資金になる
養老保険のデメリット
① 保険料が、他の保険タイプ(終身生命保険、定期生命保険)と比べて高い
② 受け取れる満期金が、払い込んだ保険料の総額を下回る
③ 満期後に更新ができない
養老保険はどのような人に向いているのか
これまで解説してきた養老保険の特徴から、加入には以下のような人が向いているといえます。
・貯蓄が苦手な人
・万一に備えつつ資産形成もしたい人
そして、養老保険の加入を検討する際には、次のポイントを考慮します。
保険期間
死亡保険金額
満期保険金額
解約返戻金
保険料
何に備えるのか
満期まで生存した場合、ライフイベントを予見した貯蓄とし、
保険期間中に万一のことがあった場合は遺族の生活費とします。
まとめ:養老保険は貯蓄ができ、死亡しても生存しても保険金が受け取れる
今回は養老保険について解説しました。
養老保険は保障を受けながら貯蓄もできる、貯蓄性のある保険なのですね。
保障期間中に死亡したときは死亡保険金が支払われ、満期まで生存した場合は死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。
また、他の保険タイプと比べて保険料が高めで、死亡保障額は低めとなっています。
これらの特徴を押さえ、ぜひ保険選びに役立ててください。
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