【 淡路島内で二拠点生活】vol.5 チンクエテッレ
南あわじ市にある灘地区には、海岸沿いに幾つかの集落が存在している。
代表的な集落として、
・集落で犬を飼ってはいけないという謎の風習がある「仁頃(にごろ)」
・沼島へ渡る船があり、郵便局やガソリンスタンド、豆腐屋などがある田舎の都会「土生(はぶ)」
・諭鶴羽山の山頂にある諭鶴羽神社への参拝者が利用する車道がある「山本」
・マイセカンドハウスがあり、みかんやビワ農家が数件残る「吉野」
・諭鶴羽神社の表参道である登山道があり、毎年2月には沢山の観光客が訪れる黒岩水仙峡で有名な「黒岩」
灘地区に頻繁に通うようになってから、ずっとこの場所がどこかに似ている気がしていた。
先日、なんとなくテレビを見ていたところ、ある旅番組で紹介された場所がきっかけで、記憶が蘇った。
イタリアの「チンクエテッレ」
ジェノバから近い、リグーリア海岸にある美しい5つの村。
崖に聳え立つカラフルな家々と段々畑にはオリーブやワイン用のブドウ畑。
もちろん、世界文化遺産にも登録され、世界中から観光客やセレブが集まり
緑と海と村のコントラストが美しさに心を奪われる。
「そうそう、ここここ」と一人で納得して興奮したけれど、
そんな世界遺産の「チンクエテッレ」と淡路島の田舎の集落が同じではない、言われれば、返す言葉はない。
そら、そうや。
まあ、みかん畑とか石垣とか、中央構造線が剥き出しの崖とか、構成要素はちょっと似てるかな?
いや似てるでしょう。
海は青いし、緑は鮮やかで、魚は美味しく、波が来ればサーフィンもできる、らしい。
鳥の鳴き声、たまに鹿の鳴き声が響き渡理、ニホンザルが縄張りを広げつつある「淡路島のチンクエテッレ」
誰もそう呼ばないけれど、野生動物(害獣ですが)と美しい景色に出会えるのは確かだ。