八月の御所グラウンド 万城目学 著 読了後に不思議な幸福感に包まれる本です。万城目さんの著書を数冊読んでからこの本を読んだ為予想しながら読み進めていましたが、良い意味で裏切られました。京都だから ・京都でなければ、生者と亡者か隣り合って生きている感覚は掴めないと感じました。
お江戸風流散歩道 杉浦日向子著 第二部の浮世絵や古地図を参照した講義の「ぶらり江戸学」が面白かった。第一部のごくらく江戸暮らしを踏まえた為に理解が深められた。寺子屋教育は「禮」が基本になっている事、粋(すい)と情の上方、粋(いき)と状の江戸など、気質の違いが納得出来た。
世界の食卓から社会が見える 岡根谷実里 台所という超個人的な場所から歴史・地理・地政学・宗教学・現在の政治的な状況を深め理解できる美味しい教科書。予想外の切り口から見えてくる課題にデータや理念を添え裏打ちし深めた問題点の答えは出ない。食卓で遠い国の人々に心を寄せていきたい。
中学生から知りたいウクライナのこと 小山哲 藤原辰史 著 ロシアによるウクライナ侵攻から2年半以上経た。 侵攻20日後の対談、ウクライナと周辺関係国を歴史的視点で解説、「自由と平和のための京大有志の会」の声明文。 この本でウクライナを深く知り心を寄せ平和を祈る。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 ブレイディみかこ著 ワクワクしながら読み、ラストはぽわっと胸が熱くなった。ノンバイナリー、LEADとPUSH UPなど手元におきたい言葉が沢山あった。少年からタフ&ラフな大人になる道程…。息子の姿を重ねつつ楽しみました。