「不適切にもほどがある!」最終回、ラストのテロップはこう読み取った

「不適切にもほどがある!」最後の注釈テロップが話題。

「この作品は不適切な台詞が多く含まれますが時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み2024年当時の表現をあえて使用して放送しました」

これを見た時に、私は「強烈な皮肉だ」と解釈した。 

このドラマのコンセプトは、現代の縛り過ぎるコンプラに対して、昭和からタイムスリップした男に「言いたい事を言わせて視聴者にスッキリしてもらおう」という物だったと思う。

ただ、早々に言いたい事(ネタ)は尽きてしまい、最後は「現代のコンプラって必要な事・良い事の方が多い。」「結果、昔より今の方がいい」という中途半端な所に着地せざるを得なかったのだろうなとは思う。

それでも、最後にこのテロップが出た時にガツンと来た。 これを取り上げたヤフーニュースのコメントでは同じ趣旨の解釈が無かったので書いておこうと思った。

これは、やっぱり当初の言いたい「コンプラコンプラうるせーよ!」というメッセ―ジだと思う。 

「不適切」とは何が不適切なのか。

未来の価値観で言えば、仲里依紗がそんなつもりで言ったわけでは無い発言1つを取って1か月の休職に追い込まれるような2024年の現実が未来から見たら「不適切な表現」かもしれないよね? と、言いたいのではないだろうか。 もっと言えば、地上波でおっぱいを出す自由を剝奪している事が不適切だという考え方だって無きにしも非ずだよね? 

つまり、お前らが「今、疑っていない価値観」は、未来ではそれが覆されるかもしれない。かつてそうだったように。 という痛烈な皮肉だと解釈してガツンと来たのです。

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