21世紀の歴史〜未来の人類からみた世界〜 ジャック・アタリ
筆者の言う、冒頭にかかれていた言葉
東アジア地域を調和した環境をつくる
日本国内に共同体意識を起こす
自由な独創性を育成
巨大な港湾や金融市場を整備
日本企業の収益性を改善
労働市場の柔軟性を促す
人口の高齢化を補う移民受け入れ。
市民に平等に新しい知識を授ける
未来のテクノロジーをさらに習得
地政学思考を念入りに構築、必要な同盟関係を構築
これだけの言葉で十分に伝わる。
わかっているのに、
できていない状況にあり
逆光していると思うことが多数あります。
2035年
市場民主主義のグローバル化とアメリカ帝国の没落
全ては人口の大変動から始まる。
平均寿命は伸び、
出生率は低くなり、
人口は都市部に集中し
生まれる子供の2/3は
最貧国の下位20カ国で暮らす。
いかなる時代も
人類は他のすべての価値観を差し置いて
個人の自由に
最大限に価値を見出してきた。
自由のために
テクノロジーを発展させ、
何事からも自由である事を目指してきた。
2035年頃に
市場のグローバル化によって
アメリカが打ち負かされる。
世界は一時的に多極化する。
洗練された船が世界をつなぐ
アムステルダムでは農産物を栽培し
ヨーロッパ中の毛織物が
アムステルダムに集まるようになった。
東インド会社の頃
その後オランダからイギリスへ海運業が移った。
蒸気機関と言う動力が世界を動かす
綿に注目していた英国、
木材の資源が乏しかったので、
蒸気汽関を作り出した。
綿の産業は、蒸気汽関により
生産性を10倍に伸ばす。
欠乏こそは人々に新たな富を探しもとめさせる。
不足とは野心を生み出すための天の恵みである。
徐々にアメリカが強くなり、
ポンドからドルへの流れがよく書かれている。
すごい教訓に鳥肌がたった。
戦争の勝利者になる国とは、常に参戦しなかった国、
または、いずれにしても自国領土で戦わなかった国である
今の世界をみて、
自国以外に戦わせるって賢い国が重い浮かぶ。
スペイン風の頃に、
アメリカのフォードが一気に生産を増やし、
ヨーロッパの車産業を一気に追い抜いた。
そして電気が、世界に革命をもたらした
1889年ニコラ・テスラの
小型の電気動力で照明が完備されて安全に。
電気エレベーターで高層ビル建築が可能に。
家事も電化製品にかわっていき、
人口は都市部に集中して核家族化した。
次に世界を制するのはどこか?
中国は人口もGDPも成長していく。
インフラ整備が必要。
インドも人口が増えるのでインフラ整備が必要。
日本は高齢化、移民受け入れか出生率を上げるべき。
北朝鮮、韓国製品の台頭、中国からの直接投資。と
筆者は警告をしているが
まさにそのとうりになって来ている。
日本は国のGDPは2021年に3位ではあるが
一人当たりは調べると28位。
韓国はテクノロジーが世界を魅惑。
ベトナムは人口増加で汚職撲滅できれば経済成長できる。
インドネシアは人口に増加と石油や天然ガスが豊富。
ロシアは産油国として強い。
メキシコは人口が増加。
ブラジルは農業国で強いがインフラ整備が必要。
アフリカはプラチナ、コバルト、ダイヤモンド
気候が経済成長に向いていない。
アフリカで強い国は
南アフリカ共和国、エジプト、ボツワナ、ガーナ
グローバル化の活用と時間の商品化が加速していく。
それぞれの国の強みと
弱い部分を補いあう世界になればいいのにな。
21世紀企業のありかた
仕入れ業者や顧客を囲い込むための
独自通貨を発行する企業が現れる。と
書かれているが2008年に書かれた
この本にすでに暗号通貨のことが
書かれている気がした。
想像を絶する兵器の登場
14世紀は槍と騎馬で戦い
第一次世界大戦は戦車で戦い
第二次世界大戦では原爆が闘いの行方を制した。
いつの時代も軍事用として誕生したテクノロジーは
次の民生用に使用される。
監視システム、
警備システム、
金融ネットワークを発展させる。
戦闘服が開発されて
いつでもシュミレーションができるようになる。
急性の伝染病も操れるテクノロジー兵器も誕生。
希少資源をめぐる紛争
石油に関してはロシア周辺での
内戦が繰り広げられ、
水に関しては国境付近の
水源を巡って紛争が繰り返される。
日本は水資源が豊富なので
ピンときにくいが、
すでに中国に資源周りの土地を
買い漁られているという話も聞く。
フランス人のジャック・アタリさんが
2008年の14年前に書いていたことが
今まさに世界で起きているし、
そのとうりになっていることが多い。
歴史が繰り返されていることから学ぶと
そのような結果になると想像できるだろう。
歴史から学ぼう。
そして、もっと自分の頭で考えよう。
連想、妄想、色々できるんだから
そこから今後世界はどうなっていくか
インプットだけでなく
自分で考えてアウトプットしていく事が
大事であると思いました。
好きな所だけ読んだので、
じっくり読みたい本の1つです。