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しがらみ電子楽器遍歴 1992-2021(通常機材編)

大量に電子楽器機材を買っては売って四半世紀 電子楽器で遊び始めてから、ふと気が付くとそろそろ30年くらいになるのでそろそろまとめてみようかと考えました。

電子楽器はただの家電と部品的にはあまり変わりがないのに、人生の喜怒哀楽に寄り添い、そばになくてはならない不思議な機械ですね。

そのなかでもいくつか記憶に残る機材、これは良い、という機材を記載していきたいと思います。

詳しいリストは機材年表欄のスプレッドシートをご参照ください。
また、グルーブボックス系の機材については別記事を書いたので、そちらを参照してもらった方が良いかも。


機材年表


詳しくはリンク先を見てもらえるとわかるのですが、買っては売り、売っては買い、悲惨なことになっていますな。こうしてみるとわかるのですが、非常に貧相なスペースでなんとか頑張ろうとオールインワン的な機材が多いですね。ラックマウント音源はほとんど手を出していません。

あとWAVEDRUMやウインドシンセなど、変な電子楽器に手を出す傾向がありますが、ものすごく冒険するところまではいかないかも。

KORG DW-8000

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引用:https://www.amazon.co.jp/KORG-DW-8000/dp/B00WB1CMZ2

電子楽器は80年代前半まではアナログオシレーターを使った減算型のシンセサイザーが殆どでした。その後、1983年前後にヤマハのDX 7が発売されていろいろなデジタルの音源方式が出始めます。1989年のKORG M1発売までの間、個性的なデジタルシンセが各種発売されます。

このシンセサイザーの良いところはとにかく音がものすごく良いです。そして悲しげな太い音がします。デジタルオシレーターにアナログフィルターが付いていると言うのはこの当時のシンセサイザーの特徴でしょうか。今モジュラーシンセでそのようなシンセサイザを組むことができますね。

デジタルオシレーターにアナログフィルターが付いていると言うのはこの当時のシンセサイザーの特徴でしょうか。

ツマミはないものの、音色をエディットするのも比較的簡単です。デジタルディレイが付いているのがいいですね。

ただしこのシンセサイザは鍵盤の音が結構うるさく夜中に弾いてたりとかすると音が響くのが難点です。

新型のmodwaveもちょっと欲しいですね。

ヤマハ EOS B500

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引用:https://www.amazon.co.jp/YAMAHA-%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%8F-EOS-B500-%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC/dp/B00JGHPO2C

みんな大好き、ヤマハのオールインワンシンセサイザーです。当時小室哲哉氏が宣伝してたので有名でした。私は当時オールナイトニッポンの前にやっていた浅倉大介氏のラジオで存在を知って買いました。ムーンライダーズを聴いて音楽がやりたくなったんですね。

購入して1番最初にキーボードスペシャルにスコアが掲載されてた山下達郎のクリスマスイブを打ち込んだのは良い思い出です。当時のヤマハのシーケンサーは使いやすかったです。

音はFM音源とPCM音源のハイブリットと言う、今考えるとなかなかエモい音源です。ただしあまりいじれるパラメーターはなくフィードバックぐらいしかなかったかなと。

ちなみにスピーカー付きで非常に重たいです。

買うときはKORGのM1とかなり悩みましたが、お金がなくてM1は買えなかったんですね。今思うとB500は電子楽器の入口としては妥当だったかもしれません。

ELEKTRON digitone(2021年4月現在所有)

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引用:https://www.elektron.se/digitone-ja/

北欧製のFM音源シンセサイザー。シーケンサーも内蔵されています。

みんな大好きELEKTRONから出た手頃な価格の機材です。弁当箱みたいというか鉄道車両っぽいデザインも非常にいいですね。

このシンセサイザーは非常に操作性が良いです。つまみとボタンの組み合わせによる操作性が非常に良いです。またシーケンサーもループシーケンサーとしては非常によくできています。モジュレーションソースをFM音源のあらゆるパラメーターに好きにアサインできるので非常に多彩な音作りが簡単にできます。

多分このシンセサイザは打ち込みを止めるまで一生手放さないんじゃないかなとなんとなく感じています。

Roland AIRA TR-8 & TB-3

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引用:https://www.roland.com/jp/products/system-1/

Rolandが2014年にAIRAシリーズとして、ダンスミュージックに特化したシリーズを突如発売。中でも、808を意識したTR-8とTB-303を意識して作ったTB-3は本家であるローランドが出してこなかった待望のシリーズでした。発売当初は入手困難になったりしてました。当方は手放ししてしまいましたが、この2機種はめちゃくちゃ良いですよ。

TR-8はシンプルで凄まじく直感的な操作が可能なリズムマシン。

TB-3は異常に太い音が出て、アシッドな音色以外の音色も充実してる変態ベースマシンです。タッチパネルも気持ちいいです。TB-3はまた買いたくなってきました。

AIRAシリーズは緑枠とか派手なLEDとか賛否両論ありますが、また復活しないのかしら。

Roland MC-505

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引用:https://www.amazon.co.jp/ROLAND-MC-505-%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-SEQUENCER-MACHINE/dp/B004GUQ8OM

1998年に発売されたローランドのgroovebox。

それ以前に出たmc-303より、音作りも音もパワーアップしています。当時かなり愛用してました。エフェクターも充実しており、あらゆるパラメータをつまみで簡単にいじれるのが素晴らしかったです。(エンベロープの専用スライダーもついてる)パラアウトも付いているので音の加工が非常にやりやすいです。

ただ、当時のDSPの限界か、結構モタルことが多かったです。今聞くと多少チープな音かもしれないですね。


Roland MC-707(2021年4月現在所有)

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引用:https://www.roland.com/jp/products/mc-707/

近年になって突如復活したローランドの8tr groovebox。極めて高性能でこのサイズとは思えない素晴らしい機能と素晴らしい音を出すことができます。ただし非常に操作性が煩雑で大変なことになっています。

しかしながら色々なコツがあり、使いこなせれば絶大な威力を発揮する機材です。演奏中の操作感ですが、シンセというよりdjミキサーに極めて近い気がします。

他のgrooveboxでは出来ない、この機材だけで演奏しながら全トラックを俯瞰して任意のトラックをいじる、という機能がついています。

アップデートでどんどん機能が追加されてるので、今後も大化けする可能性があります。

この機材については後日単独で記事をいろいろ書きたいと思います。

behringer NEUTRON(2021年4月現在所有)

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引用:https://www.amazon.co.jp/BEHRINGER-NEUTRON/dp/B07FDGTMH5

ベーリンガーのセミモジュラーシンセサイザー。古の名機をリイシュー(パク以下略)することで有名になってしまったbehringerですが、何故かこのシンセだけオリジナルのデザインです。機能的にはシンプルな減産型アナログシンセを元にしたセミモジュラーシンセで、教科書みたいなシンセです。
でも、内蔵アナログディレイとオーバードライブが非常に素晴らしいです。ディレイはパラメーターをパッチングできるし。

マルチプルやSUM、アッテネーター、S&Hといったモジュラーシンセ独特の機能が色々含まれていて、勉強になりました。

パッチングの自由度が非常に高いのが良いですね。

なお、セミモジュラーで結線しなくても音が出るはずなのに、うちのはなぜかエンベロープがパッチングしないと作動しません。何故。

おわりに

そんなわけで数々の機材売り買い履歴の中でも良いなという機材を書いてみました。電子楽器は触ってみないとわからないことが多く、どうしても遍歴が多くなるかもしれませんね。
他にも色々あるので、そのうちまた続きを書くかもしれません。

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