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ドブス顔面キモ人間 The Final Season #3

前回までのドブス

ついに異次元にまで飛ばされてしまったドブ川イチロー。
刑務所、精神病院と続いて彼が向かう世界とは一体どこなのだろうか。
全ての常識が違う世界で、ドブ川は何を見る。

それは誰にも分からない。

デーン♪

第三話「マルチバース」


異次元に飛ばされた先にあったのはあの正夢で見た便器だった。あたりを見渡すと、そこは人間動物園の中の様だった。
そこで、まず、俺が思ったことは、
この世界の阿知波さんを見つけ出そう。
これだった。
あと、もっと周りをよく見ると、この世界は阿知波さんから聞いた話の次元の世界とは、違う次元に見えた。
そして、便器に頭を突っ込めば、また別の阿知波さんに会えるかもしれないと思い、俺は便器に頭を突っ込んだ。
しかし、結果はダメだった。

この世界の飼育員たちに見つかり、無理やり止めさせられた。でも、飼育員が何を言っているのか分からなかった。
未知の言語だった。
その後、ここは動物園なので、俺は全裸にさせられた。
酷い屈辱だった。
ストレスで死ぬかと思った。

宇宙動物園では、観客の姿は見えない。
ただ笑い声だけが聞こえてくる。
とても不気味な環境だった。

俺は全裸の姿で3週間の時を過ごした。
檻の中はとても冷たかった。
苦しさのあまり、俺はズタズタの毛布を体に包んで、自慰行為に励んだ。それしか娯楽が無かった。辛かった。

そんな中、4週間目に入った時、檻の中のドアを誰かがダイナマイトで破壊して、ぞろぞろと人が入ってきた。
彼らは宇宙翻訳機を持っていた。
そして、彼らは翻訳機越しに言った。

「俺たちはこれから革命を起こす!君も加われ」
その時、俺の中でドブス革命以来のワクワクを感じた。
多分これは俺にとっての最後の戦争になる。

だから、俺は革命軍の奴らに言った。

「なぜ俺なんだ?そして、その革命はなんて言う?」

「お前は俺たちの救世主だと、あの方が申したからだ。そして、計画名は題して、キモ人間計画だ。さぁ、貴様も加わるか?」

その時、俺は間を置かず、即答した。

「おうよ!」と


つづく→



次回予告

ついにキモ人間計画に参加したドブ川。
しかし、世界は彼に再び困難を与える。
そんな中、ドブス革命中のドブ川の姿を知る者が、ついに彼の前に現れる。
さぁ、彼は何を選択するのだろう。
それは誰にも分からない。

次回「キモ人間計画」



~終~


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