ドブス顔面キモ人間 The Final Season #5
前回までのドブス
”あの方”への捧げものとなってしまったドブ川。
”あの方”の正体とは一体何者なのだろうか。
いかにして”あの方”はドブ川の存在を認識したのか。
全ての謎がいま明かされようとしている。
デーン♪
第五話「ドブスの覚醒」
「お前はいったい誰なんだ?どこで俺のこと知った」
そう、ドブ川は尋ねた。
「そうだな、こう言えば良いかな。異世界の阿知波だと」
「なんだって」
「君が精神病院で出会った阿知波とは別の、彼と私は分離体の関係なのだよ。彼がオリジナルで、私はコピー。次元移動する間に分裂したのさ」
「なんだ、このクッパ野郎!阿知波さんと見た目違いすぎだろ!!」
「でも、そうなんだよ。ワシがこの次元の阿知波なのだよ」
「つまり俺は阿知波さんの手の上で踊らされてただけって言うのか?」
「まぁ、そうかもな」
「コノヤロー!!!」
その瞬間、俺の体は黄金色に輝き、足が地から離れ、体を縛っていた鎖も砕かれ、俺は自由の身になった。
「ほほぉ、これじゃ。これを待っとんでいたんじゃ」
「死ねぇ!!!」
空を飛べるようになった俺は、この次元の獣人の阿知波さんの腹目がけて突っ込んだ。阿知波さんの腹は裂けた。
俺は、阿知波さんの体を貫通した。
勝った。
「グフッ、さすがじゃ、これぞ、ドブスの力。我々は到底かなわない。さすがじゃ」
こう言って、異次元の阿知波は倒れた。
「俺の本当の力がやっとわかったぜ、これが脊髄の力か!」
少し深呼吸をして、俺はこう言った。
「じゃあ、お前らは俺の殺戮の犠牲者となるわけだな!俺の名はドブス顔面キモ人間。異次元からの使者だ!」
打倒キモ人間計画。
関わる奴らは全員地獄行きだ。
これは俺の復讐の物語だ。
つづく→
次回予告
ついに覚醒したドブス顔面キモ人間。
その姿に人々は恐怖した。
復讐の使者と化したドブ川を止められる者はどこにもいなかった。
さて、ドブ川はどうなるのか。
ドブ川は無事に元の次元に戻れるのか。
それは誰にも分からない。
次回「ドブス、死す」
~終~