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ドブス顔面キモ人間 The Final Season #1

前回までのドブス

ついに刑務所から帰ってきたドブ川イチロー。
しかし、彼の帰還に群衆からの声援は無かった。
それでも人生を全うしたいドブ川は、
ただただ社会の底辺を這いつくばったのだった。
一体彼に未来はあるのだろうか?

デーン♪

第一話「希望的後退」


「ドブ川はドブから生まれたんだね~」
そう小学生の頃に周りから何度も言われ、俺は社会的な挫折を味わった。
そして、今、俺は役所で生活保護の申請に来ている。
こんな時、昨日見た夢をふと思い出す。
ドブ味の夢。便器に頭を突っ込むと別次元の世界へ誘われ、そこでとある受付嬢に「キモ人間は来ないでください🗿」。と、真顔で言われる場面で目が覚めた。そんな夢を見た。

そして、今、役所の受付の前にいる。
担当職員が目の前にいる。
昨日のは予知夢なのかもしれない。
緊張して、つい股間を抑えたくなる。
その姿に自分でも、自分がキモ人間に感じてしまう。

「あの、あの、せ、生活保護を申請したいんですけど、」

「はい。なんでしょう?」

「あの、せいかつほ…」

「すみません、政治犯には我が国は味方しません」

「え、え、」

「だから、あなたがタチバナ大統領を射殺しているのは皆主知の事実なんです。だって、さっき警察呼びましたもん」

「え、じゃあ、ここに入った時から…」

「はい、そうですよ🗿」

「でも、僕は刑務所に入って刑期も終えているんです。第一僕はむむむ、無実ですッ!それは今でもそう思ってます!」

「はいそうですか。では、次の人!」

「え、え、え、」

「はい、どいてくださ~い、次の人が待ってます」

「コノヤロー!!!」

久しぶりに腹から声を出した。

「だれか、だれか、この人を止めてください!!!」

「うあぁぁぁあああ!!」

この時、俺は勢いに任せて陰部を露出させた。

「ほらほらぁ、俺のちんこを触ってみろぉ~!!」

「ちょっと押さえて、押さえて、押さえて、もっと人呼んで早く!!」

すると、部屋の奥から白衣の男たちが続々と現れた。

「こりゃ、もう精神科だな」

いきなり四肢を複数人に押さえられた。

「やめろ、やめろ!それだけはやめろ!!」

「精神病院の方に連絡しま~す♪」




「全てが憎い!!」


そして、俺は精神病院へと行くことになった。


つづく→



次回予告

精神病院へと移ったドブ川イチロー。
そこで出会ったのは革命軍のリーダーだった。
偉人との出会いに興奮するドブ川は、
そこで新たな世界を発見する。

次回「ATHIWA」



~終~

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