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ドブス顔面キモ人間 The Final Season #6
前回までのドブス
”あの方”の正体は、異次元の阿知波氏だった。
そして、ついにドブス顔面キモ人間に覚醒したドブ川。
もう彼を止められる者は誰もいない。
さぁて、これから彼の運命はどうなるのだろうか。
それは誰にも分からない。
デーン♪
第六話「ドブス、死す」
城の中、あたり一面は死体まみれになっていた。
そこには、これまでに遭遇したことのない地獄が広がっていた。
俺がこの地獄を作った。
でも、思うのが、人生とはいつだって地獄なのだと。
そう俺は思っている。
すると、突然天から声が聞こえてきた。
「起きろ、死刑囚!!」
はッ!
俺は目覚めてしまった。
俺は異次元なんかに飛ばされたのではなかった。
今まで見ていたのは、限りなく現実に近い臨場感を持った死刑執行前に見える残像だった。
そう、俺は夢を見ていたのだ。
「ふっざけんなよ…」
気が付いた頃には、首にロープがまかれていた。
「ドブ川さん? さっきはよく寝ていましたね。いい夢は見れました?」
「な訳ねぇじゃんか、悪夢だよ」
「あらら、しかしまぁ、これがあなたの最後の言葉となるとはね…」
午前2時30分。
俺の死刑は執行された。
俺は死んだんだ。
でも、執行の瞬間。俺は幽体離脱した。
天井から、首の吊らされた自分の姿が見えた。
それはそれは不思議な体験だった。
俺は幽霊になってしまった。
どうしよう。
「すべてが憎い!!」
おわり
P.S. 最後まで読めた人はスゴイ!