Chapter 11 「最後の儀式」
中へ入ると、ヤマネは首を縛られ、水族館の天井に吊り上げられていた。
痣だらけでダランとしたその体からは、静かに血が滴っていた。
なんて惨いことをする輩なんだ... そう思った。
こんな残酷なことをしておきながら、平気でヘラヘラと笑い抜かしている彼らの異常性に寒気がした。何がおかしいのか、俺には到底分からない。
「おい、ナガヤマ。どうした、さっきから黙りこくって、つまんねぇぞ。」
唐突にユウキが話しかけて来た。いつもは俺のことなど眼中にさえ無い癖して、こういう時だけ都