Chapter 8 「正彦からの視点B」
モトヤくんは、もうとっくに動かなくなって、水槽の底へと沈んでいた。
もはや人ではなく、ただの肉片と化した彼の姿は何とも哀れなものだった。
結局、誰一人としてド・ブーズの誓いを思い出せた奴は居なかった。
悲しい。これはとても哀しいことだよ。これほどまでに僕やナガヤマくんの存在が彼らとってはどうでもよい記憶であったという現実に、もう僕は失望した。あれだけ、あれだけ僕は彼らに尽くし、頭を垂れたのにも関わらず奴らは、あの奴らはまるで僕とは無関係な素振りをしやがって、もう。
あ