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教師のバトンが危ない!

福岡市で教員採用試験のあり方を変えるとのこと。報道によると面接や筆記試験をやめ、代わりに教育実習の評価と大学の推薦だけで採否を決める方式に切り替えるようだ。

教員志望者の減少の改善策との声もあるが。

教員採用試験の面接を担当したとき、教育委員会の打ち合わせでの一言が今でも頭に残っている。

「教員をすぐに辞めずに続けられる人を選んでほしい。」との言葉である。初任者研修中に辞める教師が毎年数人いることが話題となっていたのも事実であった。

望ましい教員像は「ストレスに強い人材」であり、「ブラック化した職場に耐えられる人材」であった。残念ながらそれが現実だった。

教職の素晴らしさ、教師としての夢を語る若者を、残念ながら現実的な視点で話を聞いていた複雑な思いがよみがえってくる。

過酷な職場とは知りながら、改善しようと戦ってきたかと問われると自信もない。しかし、真実を伝えることはできる。それが不都合な真実でも。



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