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ホンビノス貝/Cherry stone clam@千葉県船橋市 船橋漁協直営 三番瀬みなとや
2022/08/05 訪問
この日は先ず最初にこちらのレポートにて、千葉県船橋漁港の歴史ついて書きました↓
今回はここ船橋漁港の救世主的海産物『ホンビノス貝』についてレポートさせて頂きます。
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↑この位置から左側奥には『船橋ららぽーと』も見えます。
↑余談ですが、私が若かりし日の約30年前、その近くには日本が世界に誇る『ザウス』と呼ばれる伝説の人工スキー場が存在してました。
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さて、先ずこのホンビノス貝ですが、元々は日本に生息していなかった北米原産の外来種になります。1998年に東京湾の『幕張の浜(千葉市美浜区)』で初めて生息が確認されました。しかしこの頃は『なんだこのデケー貝は?』とアサリ漁で混じって採れたこの貝は見向きもされなく、海に戻されていたとの事です。
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ある日、そんな漁師さん達が『試しにちょっと食ってみっぺか?』と思って食ったら『旨え!いい出汁出るじゃねーか!』となり、2013年に漁業権が設定され本格的に漁獲が始まったそうです(*^_^*)
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さて『なして外来種の貝がおる?』と思ってる方もいると思いますが、これには幾つか推測があります。外国船の船底に付着してたヤツが拡散したのでは?とか様々ですが、濃厚な可能性としては、外国の海で採水された『バラスト水(貨物船船体を安定させるために積む水)』を東京湾接岸時に放出し、中に入っていたホンビノス貝の幼生が拡散、生命力が強かったので海域に適合しそのまま繁殖してしまったと言うあたりではないでしょうか。
↑このバラスト水に関しては世界的に生態系を破壊する可能性を示唆されながらも、この船橋におけるホンビノス貝は東京湾で在来種の貝類と完全に棲み分けが出来ています。ザクッと調べるとアサリやハマグリなどが浅瀬で生育するのに対し、ホンビノス貝はもっと深く酸素が薄い場所でも育ち、他の魚介類が酸欠で死滅してしまう青潮などの影響にも強く、本来の生命力の高さから過酷な環境下の中でも繁殖出来るようです。
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船橋でアサリ漁が隆盛を極めてた頃、まさに人工スキー場ザウスが存在していた約30年くらい前のJR船橋駅前には、路上にゴザを敷き露天商としてアサリを剥いて販売するお婆ちゃんがいたりしました。
しかしながら何年も前から行われている稚貝放流、砕石投入漁場整備など漁業者の努力も空しく、青潮や様々な要因によりアサリの漁獲量は年々超激減しています。
↑船橋における海産物漁獲量の推移。
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そんな厳しい状況の中ですが、この外来種ホンビノス貝はその生命力と繁殖力の高さから、他の貝類と比べ1年中安定した水揚げがあり、かつ旨いので、船橋漁港ではホンビノス貝漁獲にスイッチする漁師さんも出て来ました。
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千葉県ブランド水産物にも認定され、更に千葉県プライドフィッシュの1つにも認定されました。
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では、そんな船橋漁港の救世主にして旨いと評判のホンビノス貝を、この漁港で食べてみましょう(*^_^*)
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焼くのは初めてだったので、ベストな加減がわからなかったですが、三番瀬みなとやさんの女将さんのアドバイスもあり、とりあえずこんなもんかなと思われるタイミングで火から下ろしました。
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肉汁が口の中で広がります。これは旨い(*^_^*)。貝(かい)としての味でいうなら何も文句の付けようがありません。
今では色々なメディアに取り上げられた事もあり、地元船橋駅周辺の飲食店ではホンビノス貝を使ったメニューが定番となっており、消費は拡大傾向にあると言えるでしょう。
↑ちなみに数年前船橋のラーメン屋さん社長がホンビノス貝を使ったクラムチャウダー大会で優勝し…
↑さらに招待された本場アメリカのクラムチャウダー選手権大会でも見事優勝されました
↑そんな船橋のホンビノス貝は、千葉県船橋市出身のシンガーソングライター高橋京子さんによって歌にもなっております。この歌騙されたと思って最後まで聞く価値ありです(*^_^*)
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ネットで『船橋ホンビノス貝』で検索すれば、食べられる飲食店情報が色々出て来ますが、そのルーツとしてここ船橋漁港内、三番瀬みなとやさんで、徳川幕府御用達の江戸前おさいうらの歴史を感じつつ、新たな船橋の名物を楽しむのも一興ではないでしょうか(*^_^*)