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秋満開の秋田駒(秋田駒ケ岳)と田沢湖の青の悲しみ。

山登りって、下山した後の余韻も楽しみの一つだと思ってます。

写真を振り返ってみると、山行記録に載せられなかったものもたくさん有って、整理しながら載せていくnoteにしてみました。

本編はこちら↓


朝焼け
長尾根より。
太陽の真下に早池峰山。
鮮やかな秋色。
チングルマの葉が、
霜に濡れて煌めきます。
女岳の外輪山から、
カルデラの外輪山(馬の背)を展望。
地面が温かくて、
白い煙ワンワンしてる。
そのワンワンしてる白い煙。
硫黄臭すごい。
煙に巻かれて息を止めた。
吸っても良いのか?
カルデラの外輪山に立つ五百羅漢。
少し登るのこの展望。
深さ400m以上もある田沢湖。
男岳から空色の阿弥陀池と岩手山。
手前と向こうで濃さの違う雲海。
横岳から烏帽子岳方面。
大焼砂から。
小岳の紅葉と鏡池。
小岳を巻く木道と、
錦秋の絨毯。
大焼砂を振り返り。
鏡のような田沢湖。

田沢湖の色は『田沢湖ブルー』とか『瑠璃色の』などと形容されます。美しさの裏には深刻な環境破壊があります。

温泉地でも有名な玉川の水系では、川の酸性が強いため作物を枯らしてしまうことから「玉川毒水」とも呼ばれ、農民を悩ませてきました。

その改善のために、玉川の水を田沢湖に流入させ希釈しpH値を下げることと、水流で発電することを目的に国策が実行されました。

一定の効果を上げたものの、酸性(アルミニウムやヒ素、鉛も含まれます)による田沢湖の水質変化によって、クニマスなどの生き物が全滅し、わずかな補償金を得て多くの漁師も職を失いました。

この瑠璃色は、沈殿せずに浮遊するアルミニウムの粒子が青色をだけを反射する影響によるもの、いわば今だ残る汚染の象徴とも言えます。

現在では中和施設などが設けられて改善が進みつつありますが、2015年の湖底調査では生物の痕跡は見つけられず、まだまだ道半ばだと判明しました。

鉱物などによる汚染の影響を知らしめるケースとして、広くこの問題が周知されることを望みます。

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