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【登山】秋と冬 ポカポカ陽気の早池峰山

2024/11/03(日)早池峰山に登って来ました。

朝5時半。登山口の気温は4℃。
山の木々がゴーゴー鳴って、見上げれば速い雲の流れ。

中岳、朝焼け

しばらく上を眺めていると、雲を押し出す風の強さは断続的。東の海からは太陽も上がってきています。今日の雲に、そこまで隠すような勢力はない様子。

燦々とした太陽のおかげで、これから気温は上がって、10時くらいから晴れ渡りそうです。

空の青さ😊

足下の落ち葉に霜が降りています。山頂はきっと、昨日の雨で雪か霧氷になっている。夜は星が出ていたので、冷えて霜柱なんかもできてそうです。

雲が晴れたら霧氷はすぐ溶けるから見れなくなりそう。晴れても欲しいし、霧氷も見たい😁

贅沢に悩み、テクテク歩きながら、ダケカンバの白い樹皮が朝日に眩しくて何度か足を止めました。

小田越登山口は、

春みたいな陽気。
5合目までは晴れてます。

今日は気持ちも穏やかに歩けている。七里川原もゆっくり足を運ぶ。風が止めば春のような陽気です。

御門口に入れば、

空の青さよ☺
成熟した盛夏を過ぎて、
色彩が穏やかに。
変わらないのは蛇紋岩と空と雲の色。

風は断続的に吹いています。5合目のことを想定して(風が強くなり体感気温も下がるのと、霧滴で濡れてしまう)、ウェアを調整しときます。

氷。
割りたいのを我慢。
落ちな岩。
背景の雲が目まぐるしく変化して、
飽きない光景が続きます。
雲の圧がすごい。
雲が出ると空の青が深くなる。
あのピークを越えれば5合目。

そして5合目に出れば、

強風と湧き踊る雲!
飲み込まれそう。
御金蔵。
夏至の日はあの平面に直角に太陽が当たるのかな。
高度を上げるとハイマツにも霧氷が。

そんな足もとには、

一輪とつぼみ。
初夏の花ミヤマキンバイ。
寒い中ちょっと嬉しかった。
八合目の石碑。
霧氷で陰影がついて読みやすい☺
モノクロームの世界。
なんて美しいんだろう。

山頂まで強風とガスの中を歩きます。

あと1時間もすれば消えてしまう霧氷たち。
山頂!
観音様、今年もありがとうございました。小さい宝剣あったんですね。来年見させてください。
山頂裏手の広い岩場。
岩場に作られた霧氷が、
なんたら美しい。
山頂標識。
足もともパリパリ。
霜柱踏んでしまった。
凍らない開慶水。

避難小屋で小休憩。小屋の中は温かいと感じましたが、温度計はマイナス4℃でした。

さて下山します。雲が薄くなって、白銀の太陽が透けて見えている。もう少しで晴れそうね。

北から吹いてくる風が、とどまること無く山の向こうから雲を舞い上げてきます。

湧き上がるオーラみたいで、壮観!

一方、
背中側のタイマグラ方面は、
まるで穏やかな秋の日。
雲が遊んでいるよう。
1合目に戻る頃には風も凪いで、穏やかな暖かい早池峰になりました。

七里河原もタンタンとリズ厶良く降りていきます。リズム良く降りられるのも、良い所に岩を配置されているからだなぁ。

そんなことを考えてたら、ミネカエデを観察されている監視員さんに遭遇。

たくさんお話しを聞かせてもらいました。このまんま飲みに行きたいくらいでした☺

門馬コースでも感じましたが、こういう方々が山を守ってくれている。早池峰の最大の魅力。

いつもありがとうございます。
爽快な下山でした

アオモリトドマツ(左)
ダケカンバ(右)

初めてきた2006年は、ダケカンバがまだ低かったな。18年掛けてこの成長速度。だから大事にします。

なんかこう、あまりの陽気に、まもなくゲートが冬季閉鎖されるお山とは思えない。

非現実的な平穏感。
気持ち良いなあ。
楽園がこの先にありそうな。

下の方はまだ葉っぱもあったりして、このわずかな標高の違いでも、季節は敏感なんだなと実感させられます。

駐車場にもどって、毎回使用させてもらっていたトイレにお礼して、帰路につきます。

いやちょっと待ちなよと、簡単には景色が私を帰してくれませんでした。

カラマツ
明るい森
この心象をうまく伝えたいのだが。
うわあ。

山頂では冬、山麓では秋。季節を行ったり来たりした感じでした。

霧氷の山頂を見て、暖かいとはいえ季節が冬に向かっていることを実感。

そして週末は冷えそうなので、初冠雪となるのかな。

雲の様子を撮りたくて、動画まとめてみました。2分弱で、今回はタイムラプスではなくて実際の速度です。(風切音は小さく調整していますが、見られる際は音量にご注意ください。)

最近(2017年)の研究では、早池峰の地形には五億年前の形成年代と想定される岩石類があることが分かりました。

5億かあ。
1825億日のうちの一日がこんだけ美しくて抱えきれない感動を与えてくれます。早池峰からしたら長い歴史の一瞬。その一瞬に私は感動しちゃっている。ありがとうございます、本心からそう思える。

それにしても不思議なのは、『地元の人だよね』って、話す前に何故わかったのかな?監視員さん。


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