2023-06-23 ひと冬こえて、観音様に巡り会う
2022年の最後の登山で早池峰山へ登らせてもらったときのことを、noteに書いてました。
春を向かえて、念願かなって6/25(日)に早池峰山に登ったときに、その観音様を発見できたんです。山頂ですぐに、見つけられました。
なんて穏やかなお顔だろう、そして西風を直接受ける厳しい場所に鎮座されているのはナゼだろうと、感激とちょっとした違和感を持ったのが正直な感想でした。
それが裏に回ってみて「なるほど!」と納得できたんです。
その初代の観音様は、今の観音様、本宮、若宮と、参拝者を一望できる特等席におられるんだなと…
大正15年と刻まれた観音様。今から97年前です。どんな時代だったのかな。
早池峰山には、錆びた古銭や風で飛ばされた宝剣が登山道で見つかることも有るし、現役の山伏さんが奉納した御札を、岩影に見ることもできます。昔も今も、信仰のお山なんだなと、いつも感じます。
一方ではとてもショッキングな研究報告も、以前noteに取り上げました。
オフシーズンに、花巻市内の図書館で30~40年前の早池峰山の写真を見たときのこと、登山者が座った周りいっぱいにハヤチネウスユキソウが咲いていたことに驚きました。
昔のことを悔やんでも羨んでも、今に蘇らせることが困難なことって、少なくありません。
だから、今そこにある自分が、綺麗だなとか、良いなぁとか感じることが、少しでも遠くの未来まで続いて、一人でも多くの方の共感が得られれば、それはとても幸せなことだと思います。
97年の歳月を山頂でお過ごしになった観音様の目には、今と未来はどう映っているのかな。
かつては山頂の神社の管理を巡って100年近く醜い争いがあった早池峰山の山頂で、今ではそれぞれが楽しく時間を過ごす様子を、目を細めてご覧になってるのかも知れない。
以下、この日に出会えた高山植物の写真です。