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2022-06-19 童心に帰って〜黒崎仙境と潮風トレイル

気温が30度近くになる今日、天気の良さそうな陸前高田市の黒崎仙境を歩いてみることにしました。

仙境と言う名前から秘境的なイメージを持ちますが、実際にはよく整備された散策路が伸びています。

最近の「潮風トレイル」に組み込まれて、より親しみやすくなったと思いますが、あまり人が訪れている様子も感じられず、釣り人が2、3見える程度。私の好きなひっそり感が残っています。

この日は黒崎仙境温泉を起点に、良い響きの『小祝浜(こいわいはま)』まで歩きました。

背の高い木々の間を風が抜けて心地よく、木々の間からは三陸の蒼い海が見えて、潮の香りが爽やかなトレールを1キロちょっと歩けば、小さな漁港の小祝浜に出ます。

短いトレールではありますが(この先にもトレールは延々と伸びています)、この時期は大きな黄色いお花、ニッコウキスゲの彩りが目に優しいです。

まだツボミがたくさんあって、これから更に鮮やかになるでしょう。

さてその小祝浜では、震災後は少し形の変わった漁港になりましたが、磯はしっかり震災前のままで、海風がさらに濃い磯の香りを運んできます。帰ってきたなぁ、と来るたびに思います。

引き潮であらわになった岩石の間に、残された海の小宇宙があちこちに見られます。

子供と童心に帰って、ヤドカリを捕まえたり、網で小魚を採って水槽(虫かご)で観察したり。炎天をすっかり忘れて没頭しました。


海藻の森には、5ミリくらいの小さなヤドカリがたくさん住んでます。大きいヤドカリはワカメにへばりついてました。

小魚は警戒心もなく漂い、反面、カニはささっと身を隠し。青や黄色のヒトデは無知ゆえに怖くて触れず。

採った海の生き物はその海にお返しして、海で足を洗い、またトレールを戻り、黒崎仙境温泉でお昼。長年通ってて今日初めて入ります。海鮮からお肉料理まで豊富なメニューに目が迷います。

厨房にはお母さん方3人、絶対うまいに違いない雰囲気に海鮮ラーメン、とんかつ定食、子供はオニギリとそばのセットを。

海鮮ラーメンは小祝浜の磯の香りがそのままのような、同じ広田半島のこんの直売センターに比肩する美味しさ。

とんかつ定食は、そこら辺のお店顔負けのサクサク衣のジューシー食感。満足のお昼ごはんでした。次はどんこ定食だな。

黒崎仙境に初めて訪れたのは2004年かそれぐらいの時期。震災を挟んで変わったこと、変わらないこと。

残業に休日出勤に疲れ切った日々でしたが、楽しい経験に恵まれて、活力を得られた一日でした。やっぱり自然って、良いですね。あと、はからずも美味しいご飯に出会ったときも😁

みちのく潮風トレイル

黒崎仙境温泉

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