私の好きなカバーソング(42) 「黄昏のビギン」ちあきなおみ、井上陽水、akiko
久しぶりに昭和歌謡です。物心ついた昭和40年代から令和6年の今まで聴いてきた歌謡曲の中で一番好きな曲は?と聞かれたら迷いなくこの曲です。今は歌謡曲という呼び方、あまりしませんが。。。
永六輔さん作詞・中村八大さん作曲で、オリジナルは昭和34年の水原弘さんのシングル盤ですが、ちあきなおみさんの平成3年のカバーが最も知られていると思います。ちあきさんはこの翌年夫さんの死をきっかけに表舞台から姿を消します。
この曲作りコンビは黄金で、「上を向いて歩こう」や「明日があるさ」など幾多の名曲を生み出してます。因みに『ビギン(beguine)』とは、カリブ海に浮かぶ西インド諸島発祥のダンス音楽で、わりとゆったりしたラテンのリズムのようです。
小学生の頃、ドリフターズの「8時だよ!全員集合」を毎週見てました。番組後半ではゲストの歌手たちが持ち歌を歌います。当時は歌番組が多かったし、バラエティ番組にも歌謡コーナーがあった気がします。そんな毎日で日頃から演歌を含め、歌謡曲を浴びる環境がありました。8時だよ・・ではちあきなおみさんがコントに参加したあと、「喝采」を歌っていた記憶がおぼろげにあります。
ちあきなおみさん、アイドル時代の「四つのお願い」の頃からファンでした。この曲↓はミディアムバラードですがふつうに歌っても歌唱力が凄すぎて表現力が異次元、情感溢れて詞と曲の良さも加わり歌詞が伝える情景が目に浮かび離れなくなります。昭和歌謡を代表する完璧な作品、と自分は思います。
早期リタイアとサブスクで聴くことができないのが残念でなりません。
日本人シンガーのカバーがやたらたくさんありますが2つ紹介です。
井上陽水さんは2015年のカバーアルバム「United Cover 2」で取り上げています。シンガーとしての井上陽水ももちろん凄くて、声の艶が独特でゾクゾクしますね。ちあきなおみ版の感想がそのまま当てはまります。
ジャズ歌手akikoさんの2022年のアルバムより。ウクレレ弾き語りです。シンプルなバックで声の良さ、歌のうまさ、曲の素晴らしさがそのまま伝わってきます。