【Sticky Business】をみんなが遊ぶ日がきっと来る
はじめに
Switch版が発売されたり、DLCが発売されたりした【Sticky Business】というゲームを遊んだか?
これは 素材を活用して 可愛いステッカーとか、おもしろいステッカーとかを作り、販売するゲーム……と見せかけて、自分の作ったステッカーを通じて 他人の生活をちょっとだけいい方に向かわせるとか そういう創作が生み出す喜びを体験できる結構凄いドラマを抱えたゲームだ。
↑ ゲームのレビューは既に書いてあるので、参考にしてほしい。metalのブームは過ぎ去ってしまった。
筆者はこのゲームのことが大好きで、巷にあふれている可愛い作品や、このゲームでそんなん作れるの!?ってくらい精巧な作品を血眼になって探してたくさん見た(Steamのコミュニティでいっぱい見ることができる)。しかし巧い作品を眺める行為にはどこか満たされないものがあった。
普段こういうゲームを遊ばない人が作る なんかいい加減だったり、奇妙だったり、雑な作品をもっと見たいのだ。
この欲求は非常に深く、老若男女問わない知人みんながこぞって【Sticky Business】を遊び 筆者にステッカーを見せ、筆者がたくさん感謝するという夢を見た。素材2種で完結するようなものや、キモ・カエルが飛行機に追突されるようなステッカーだ。そんな夢をみるほど飢えていたのかと愕然としたし、この欲望は本当だ。変なステッカーをもっと見たい!まだ足りない!ステッカーを作ってくれ!
筆者はつい先日実績をコンプした。効率良く実績を達成しようとすると結構作業ゲーになるのだが、4.4%の人が達成しておりみんな偉いな…と感動した。
その副産物として、いいステッカー、悪いステッカーがたくさんできた。悪いステッカーが7割だと思う。
なので筆者のような、ステッカーに飢えている者のためにその全てを公開したい。
作品展
(1) シーズン追加シール
ハロウィンの時に素材だけもらってて クリスマス時期に混成シールを作成したっぽい
シンプルだがかわいいハロウィンキャット
上2つがあまりにシンプルで、シンプルなのは悪いことではないが「特に作りたいものがない」のが分かってしまいキツかった
ヒイラギの実を目玉にする、みたいな発想は好き
(2) DLC購入
「グラッチェドラゴン」と呼んでいたが よく見たらグラッチェではなかった。意味は「ありがとう」らしいので結果的にグラッチェドラゴンでも平気そう。
本能の赴くままに作ったのだが 半年前に作成したはずのシールと構成要素が似通ってて(テレビ 右上にカエル 賑やかしに植物 セーター着てる緑の生物)自分の頭が心配になった
割と気に入ってる。ゲームのような大冒険を!
お題に沿ってTodoシールを作っただけ
これもお題(水彩画)に沿っただけ
これもお題に沿っただけなのだが、モンスターフェチの若者ウケを意識したところ 狙い通り人気商品になってくれた!
実際この表がついたシールをどう使うかは謎。
人の作品を見ていた時に キャラクターを意識したシールを目にし、自分でも作りたいな〜と思ったが 理解の及ばない方向に迷走した。元ネタは絶対に当たらない。
しかしこの「TCG風」という着眼点はかなり「作りたいもの」のビジョンを広げてくれた。
お題に沿ってかつ未使用素材をふんだんに使ったクソシール。
カードゲームに味をしめ、どうすればカードらしくなるか?を模索している段階。攻撃力17なので一方的にタコペンギンに勝つことができる。
「飛行機に怯える友人を元気付けるシールを作ってよ!」というお題に最低な返答を返す。最低の行為であるが、シール作りは自由だ。こういうシールをもっと見たい。
(3) すべては実績解除のために
攻略を書くと、経験値を貯めきった素材でできたシールを非公開にしつつ、とにかく未使用素材をふんだんに使ったシールを店に並べていくことになる。そこに創作の喜びはなく、あるのはただの大喜利だった。
この2作品はカスの中ではマシな方で(実際Tuesdayは素材を回転しそれっぽさを追求している)
そのうちこういう「本物」が店に並びはじめる。
これは左上で「野菜でできた顔」を作ろうと遊んでるからまだマシかな。
最底辺の作品。
素材にプライドフラッグがたくさんあるのは 作品が描く多様性とマッチしていていいのだが、経験値狙いの素材として見ると使い道が無い。
これだけ言ってて一番使いやすそうなレインボーフラッグを一切使ってなかった。
顔に苛立ちを覚える。
ハロウィンスペシャル!
クリスマススペシャル!
ここら辺のシールを販売して実績を達成した。開店から260日経過した頃のことだった。こういう雑な方法でも結構疲れたので、作りたいシールを作っているうちに実績を達成したプレイヤーに対しては敬意を感じる。
(4) 己との戦い
実績を全て解除した。あとは己の内から湧き出る創作欲を発露させるだけだった。
① 切手
アイディアのひとつめは切手。プリセットでいかにも切手を作れという素材があるため 単に切手を作るにとどまらず「ありそう」なデザインを目指すことがひとつのゴールとなっていた。
この柑橘類と植物というモチーフや配置は上手く目的を達成できていると思う。
クリスマスシリーズの柑橘類のステッカーが高精度でいい事に気付き使いたくなった。しかしこんなデザインの切手はない。
愛国心サブルーチンを起動。
② TCG
「自分らしい作品」「自分だからこそ作れた作品」のひとつの終着点はここだと思う。
黄色いモンスターカード。3コス5/2というステータスもそれっぽい※。ドラゴン使っている割には微妙なデザインだが、まあお気に入り。
※ ステータス感は大体インスクリプション
壁カード。このゲームのヴィーガンは大体自称(山が驚愕している)。枠から少しだけイラストがはみ出しているアートカード感を出したかった。
月曜ドラゴンに一方負けするので効果がとても強いのだと思う。メタルリラックスで活路を開け!
魔法カードを作ろうとしていたのだと記憶してるがブルーアイズホワイトドラゴンだった。
このカードのどこにそんな攻守を見出したんだよ。
超高コストの魔法カード。巨人に故郷を破壊された鹿はゲームをする相手がいなくて涙を流し、場のカード全てを破壊する。
③ その他
スノードームの素材が可愛かったので何か作りたい!と思って作成したもの。この「ある素材を使いたい」というモチベーションが結構好き(大体ろくでもない方向に迷走するのだが これは比較的すっきりまとまったと思う)。
Steamのコミュニティで素晴らしい作品群に圧倒され、「究極の自己表現をしないことにはこのゲームを終わらせる事ができない!」という焦燥感に駆られ完成したもの。我がステッカー屋人生とは、VAULT-TECへの信仰心と見つけたり…。
コミュニティで公開されている作品は圧倒されるものが多いので、もしこのゲームを遊んだけど他の人の作品そんなに見た事ない!という人がいたら見てほしい。
ただ重ね重ね、手間のかかったシールだけがシールではない。どんなシールも受け入れる懐の広さが【Sticky Business】にはある!
世界中のみんながそれぞれの感性でシールを作り、公開するその日を待っている。
動画で見せることが出来ないのが残念だが、シールがピカピカ光るのが本当にいいのだ。このピカピカのバリエーションも豊富にある。
シール作りのセンスに自信がなくとも、キラキラのおかげで 思ってるより満足な出来に仕上がると思う。臆さずステッカー屋の道に飛び込んでほしい。
【追記】
とか言ってたらアップデートが来て素材の種類が増えた。こんな感じで今後も遊ばせてくれると嬉しい。
かわいくて使いやすい素材も増えた一方
意図は尊重するが用途に困る素材が大量に追加されたので、これが実績チャレンジ中だったら叫んでいたかも知れない。
シンボルマークを連打したクソステッカーをお見せしたかったが、豪遊する金もないので今日は帰る。