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最近遊んだゲーム雑感【2024年4月号】
ゴールデンウィークにとにかく名作短編をやりまくろうの助走期間である4月。積みゲーに手をつけたりバニーガーデンの誘惑に打ち勝ったりした(来月遊んでたら笑い飛ばしてほしい)。
今月遊んだもので特にオススメしたいのは「アザラシの世界」「DRINKRIME」そして「チコリー」。「Shadows of Doubt」は好きだがかなり人を選びそう。「COCOON」も面白かったが、有名作なのでまあ今更だろう。
(クリアしたゲーム)
アザラシの世界
ビジュアルが気になり購入した。ジャンプのみのシンプルアクションで、魚の収集とアザラシ同士の緩い会話と隠し要素の発見を楽しむゲーム。その楽しみ方のいずれもそれなりのクオリティは保証されている。アザラシ君の着せ替えも出来る。
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アザラシ君は、直角以外の角度は根性で上ることができるため、ゴリ押しで結構自由な探索ができる。ジャンプで建物の角に身体をひっかけて、スティックを左右にグリグリ動かし登っていく…というようなテクニックもある。世界のあちこちに散らばる魚は配置が絶妙で、ここにありそう…と予想したところで見つけると非常に嬉しい。こちらがどんなに悪態をついても何となく丸く収まる会話は面白いためぜひ味わってほしい。
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基本的に落下死や時間制限などはない優しい世界…なのだがたまに悪いだけの奴がいるし、凶悪ステージもある。
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~突如襲い掛かる高難易度3層~
1 後ろから炎の壁が迫るジャンプアクション
どうせ死なないだろと甘く見ていたが普通に焼け死んだ。魚を取ろうとすると更に難易度が上がる
2 乗ると落下する足場をすべて踏むステージ
足場の数は60ほど、高低差があり正解が把握しにくいのにルートを間違えると詰む
3 振り子斧を避けながらのギリジャン要求
クラッシュバンディクー!!!!ふんわりジャンプが牙を剥く
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そして博物館の部屋を回っていたら予兆なく唐突に終わった。
見た目や挙動はネタゲーの雰囲気かもしれないが、予想外に楽しいゲームだ。人間同士ではありえない会話の節々に考えさせられることもあるだろう。個人的には単なる着せ替え要素に思えた帽子を利用する謎解きがある点に感動した。色眼鏡によって視界にフィルターがかかるのも細かくて良い。トロコンしたのでプレイ時間を書いておこうと思ったのだがDeckのバグで26分にされたのでわからない。
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その後11時間になったが、11時間も嘘だと思う。
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DRINKRIME(Demo)
悪魔と契約し、とある目的の成就のため悪いやつの罪を自白させるゲーム。相手の話を聞いていきポイントとなる点を指摘し(Demoの範囲ではかなりわかりやすい)そのリアクションを楽しむシステムは逆転裁判っぽいな…と思っていたら捜査パートがはじまった。本編は来年2月リリース。デモとおまけモードだけでも2時間程度の楽しめたのでぜひ遊んでみてほしい。
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特筆すべき点はキャッチーなキャラクターデザインとレトロゲームを意識したアートワーク!Demo版で手に取りやすいこともあるのでぜひ実際に見てほしいのだが、制限された色数で表現されるGB風のドットアートは、描画までに何層も画像が表示されるなどスクショでは伝わらない部分が凝っており非常にいい。BGMやジンモンフェーズでの文字も雰囲気にマッチしている。
また イラスト自体も非常にフェティッシュで、キャラクターの表情や動きが生き生きしておりこれまたいい。クレジットを見る限り複数人がキャラデザをしているのだが、それを感じさせない統一感がある。
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PCでは大丈夫だと思うが、Deckでの動作はギリギリだった。特にターゲットを逃がさないようにするミニゲームでは一度も動くことができなかった。Demoの範囲では失敗でも進行したので良かったが難易度が上がったり体力1の状況が出来たらクリア不可能だと思う。
逆転裁判3
全体の流れを通して「ちなみ」を中心とするドラマが描かれており、1への回帰を感じた。と言っても「ちなみ」が複数の主要人物と関係のある人物というだけで、事件自体は1ほどの大事件ではないためカタルシスは薄い(それを考えると1のシナリオや構成はすごい)。
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千尋さんはもちろんのこと、キミ子や綾子など過去の資産を活用してシナリオを完成させる技量に感心。綾子を登場させながら、特に真宵ちゃんと密接なやりとりをさせないのが凄い。
冥や御剣など人気キャラの出番を抑えながらも、スポットでいい活躍をさせてくれるのでかなり満足感があった。御剣を操作できるのは嬉しかった。
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霊媒は何でもアリになってしまうので事件のトリックには関わらないでほしい。
「口を付けた痕のあるマグカップ」「タイマー機能のあるカメラ」「アリバイ証明に用いるであろう頭巾」「反転して見るべきスケッチ」など、出てきた瞬間使い道が分かる証拠が多く、推理が楽しかった。
一方で、「コーヒーの上から置かれているくじ(聞いていたのは競馬の中継でくじはマコの動機づくりのため事件後に置かれた?)」や「落雷で燃えた橋(橋を燃やすのが目的であり落雷による火事はなかった?)」は大外しした。
ただ「犯人は慎重だから、弁護士のフリをした」はいくらなんでも…だろ!
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Shadows of Doubt
SF犯罪都市をいく探偵ゲーム。ボクセルの箱庭が非常に良く 好きな人にとってはずっと遊べる最高のゲームであり良かったがDeckでの捜査は結構キツかった。
COCOON
LIMBOとINSIDEのデザイナーが贈る3Dパズルアドベンチャー。プレイ時間は5時間程度。両作のファンなのでいつか遊びたいと思っていたが、パズル面が強化されており楽しい作品だった。
まず自機が行えるアクションが極めて少ないところが良い。基本的に移動とオーブを持つ/置く のみ。本作は入れ子構造の世界を舞台とした複雑なパズルだが、操作がシンプルであるため難易度が操作面に左右されず、「頭では解けているのに操作が下手なので出来ない」局面が少ない。
また他2作と違って、自機を狙う敵キャラもいないのも好み(ボスとしてパズルパートから分断されている)。
全体を通し言葉での説明が一切ない。それでも何をすべきかが分かってくるのでゲームとして完成度が高い。一方、世界観が独特なのもありストーリーを読み解くのは前2作より難しい。
またボス戦はしっかり難しい。パズルゲームなのに唯一攻略を見たのが4ボスだった。特にシューティングは適性がないとかなり苦戦する。筆者は偏差撃ちが苦手なのでプレーンでもかなり苦しんだが、撃った瞬間 的が90度回転する、パズル要素も含んだシューティングが控えており地獄を見た。(一時停止を活用し突破した)
難易度はかなり高いが、筆者は構造との相性が良かったのかスルスル解けてかなり気持ち良かった。80〜90%あたりのオーブにオーブを入れたオーブを入れて…をやってる時は脳が焼け切れるかと思った。紫のオーブを取り戻し、ここまでも難しかったけどこれが最終局面か…の90%〜は 紫は出番なく 早々に白オーブが置いてかれ、緑と赤のみの謎解きと逆に簡単だった。
(あまり隠れていない)隠し要素の回収もやりやすく、かなりオススメしやすいパズルゲームだと思う。
Chicory: A Colorful Tale
色を失ったモノクロの世界に魔法の絵筆で色を着けていくパズルアドベンチャー。クリアまでのプレイ時間は15時間程度だがもう少し遊びたい。軽い気持ちで手に取ったが物語やゲーム体験が最高だったので個別で記事を書きたい。
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ゲームとしては、絵筆との絆が強くなるたびに強化されていくアクションが楽しい!またヒント機能が家族との電話であり、「ふわっとしたヒントをくれるママ」と「ズバリ答えを詳細に語るパパ」で難易度調整がなされているところも良い。パパのヒントは面白いので必見。だが、何よりも良かったのは「絵を描くこと」を主軸としたドラマ部分だ。
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美術を学んでいるわけでもないのに 絵ふで使いの力を継承した主人公へのやっかみとか、絵ふで使いになることが本当に自分のやりたいことなのか?そもそも自分のやりたい事とは何か?という主人公の葛藤とか、前任者であるチコリーが絵ふで使いの力を手放すに至った苦悩とか…見た目の可愛さに反して闇に侵食される世界は恐ろしく、様々な感情が物語の中に渦巻いている。
【ちょっとした好きな点】
作品設定として独自の「名画」が存在しているのだが、そのいちいちにそれっぽい解説が行われるのが面白い。技法がどうだとか、当時の歴史を反映しているだとか…そういう「ない」設定が作り込まれているのが面白かった。
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Buckshot Roulette
後述のある理由で購入した、ショットガンで命がけのロシアンルーレットをするゲーム。誰が呼んだか人間ぶっ殺しアリーナ。その異名と全体的にただよう緊張感に反してまったく人が死なない。でも引き金を引くときの緊張感はずっとある。
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あらゆるゲームにおいて「ショットガンは最強の武器」という認識があったので敗北時すら蘇生できることでショットガンへの信頼が揺らぐ。
アイテムを駆使して有利に立ち回るゲーム性であり、時に大胆な運の勝負を制す必要がある。ショットガンの銃身を切るときのモーションが、ゲームマスターとプレイヤーで異なるところがいい。
ドラゴンズドグマ ダークアリズン
どういうエンディングに到達したかだけは共有したい。
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ふ……普通!!
ダークアリズンでは通常の会話で好感度が上がらないらしく、変な人が選ばれる確率は減ったらしい。じゃあ筆者が宿屋のオヤジと話した後に毎回剣を振って投獄されてたのはなんだったんだよ。
Mothmen 1966
モスマンについて学ぶために購入したが、あまりモスマンの話ではなかったアドベンチャーゲーム。「レトロゲーム風」が極まっており、ノーヒントかつ多すぎる選択肢の死にゲー・分岐のないシナリオ・古風すぎる操作性は逆に見所があるかもしれない。
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カードを指すカーソルを1つ隣に移動させるために毎回選択肢を選ばなくてはならないソリティアはぜひ体験してほしい。(このソリティアは山札から引くカードが赤か黒かの予想を外すと終わる究極の運ゲーでもある)(ロシアンルーレット?)
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(以下プレイ中のゲーム)
Dungeon Clawler(Demo)
巷でうわさのUFOキャッチャー×デッキ構築型ローグライトゲーム。構成自体はシンプルかつとっつきやすいのでスレスパをやっていればかなり遊びやすい…というかスレスパを遊んでいること前提でルールを理解させようとしている感じがある(ブロックの仕様など)。
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5面のシールド張るボムに9×3のアタッカー2体が守られてる構成に勝てない。
デッキの中から毎ターンアイテムがばら撒かれ、アームで掬えたアイテムの効果が発動する。ばら撒かれるアイテムの量が多いため ドロー依存のランダム性が減った代わりに「出したいカードを出す」部分のランダム性が強く、ここが楽しめるかがゲームの肝になってくる。欲張ると痛い目を見るのではなく、コンボに必須のアイテムすら狙って取るのが難しい。上振れへの期待はないけど下振れる時はとことん下振れるゲーム性を面白く感じれるかどうか。
デッキ構築よりは、UFOキャッチャー部分のスキルで楽しむゲームだと感じた。
LISA: The Painful
女性がいなくなった世紀末にて、突如保護することになり我が子のように育てていた少女の居場所を暴かれ誘拐された、薬物中毒患者の主人公が過酷な世界を生き抜くハードなRPG。ずっと遊びたいと思っていたところ 日本語版が発売されたので購入した。
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ハードな世界観にハードな難易度が特徴。仲間キャラが多彩なのだが場合によっては容赦なくロストする。サブイベントで簡単に人が死ぬ。最高難易度だと追加イベントがあるらしいが 一度使ったセーブポイントが破壊されるとのことで、とりあえず普通の難易度で遊んでいる。ランダムエンカ洞窟で稼いでいるのだが、このゲームで稼ぎを行うことは果たして正しいのか…?
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ネルンという話好きのキャラクターがお気に入り。キャンプのランダムイベントで「つかみどころのない話をうんざりするほど長々喋り続ける」というものがあり、そのイベントのあまりのゲームのイベントらしくなさに痺れた。仲間は3人までしか編成できないのだが、簡単にロストする分たくさんいる。誰も彼もがネルンのように「かなり変」で味わい深い。
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強ボスにボコボコにされたり、旧友の裏切りにあったりしながらも平和に進行していたが、敵に捕まってしまい「仲間の命を使った3回勝負のロシアンルーレット」イベントが発生した。ロシアンルーレット部分は介入できる要素のない運ゲーで「最大3人ロストか…」と(こんな選択したくもないが)比較的死んでもいい奴を選んでいく。結果はストレート負け。しかしロシアンルーレットが終わらない。
どうやらこのイベント、3回勝負ではなく、3連勝するまで?3点分リードするまで?終わらないようで、最低限許せる被害ラインを想定してセーブ&ロードを駆使しているが全く勝てない。3人ロストなんてもんじゃない。直前で仲間の命と己の腕どちらを取るか選ばされ、恒久的な能力低下と薬物依存を背負わされたが、そうして守った仲間があっさり死んでいく。
最初にストレート負けしてるんだから試行回数を増やせばストレート勝ちするパターンもあるはず…いやリセマラが正攻法なのか?さすがに何かあるんじゃないか?このあまりの事態に、LISAは一旦休止し 筆者はショットガンロシアンルーレットに身を投じることになった。
Fallout3
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Vault87〜エンクレイヴまで、18レベルになった。
一時は勝てる相手が中立NPCくらいしかおらず殺人を繰り返した結果カルマが悪に振り切っていたが、今やウェイストランドのヒーローだ。しかしクエストをこなすたび悪人ロールの方が楽しそう…と揺らぐ。
サブクエが面白い。人造人間ってこの時点では吸血鬼くらいの与太だったんじゃないか?アンタゴナイザーvsメカニスト…クリア後に調べたら多彩な解決方法があって感動した。でもアリvsロボはアリ不利だと思う。
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コンパニオンに不死属性がない!!こんな世界でドッグミートを生存させることができるのだろうか(即死んだ)。クリア前から対応できるならコンパニオンの体力が増えるDLC買おうかな…。生存能力の高そうなスターパラディンを連れてるけどそれでもデスクローには嬲り殺される。でも本当に連れ歩きたいのはガッツィー。
【3大無くて驚いたもの】
1 ダッシュ
突然のデスエンカから逃げられない
2 武器改造
改造はできないくせに武器耐久の概念はあるので癪
3 コンパニオンクエスト
ロケーションや敵に応じたセリフも無い?
4が好きで、過去作のファンが4を貶す姿を見ながら育った。結論として「雰囲気」や「ストーリー」や「クラフトをやりたくない」等の個人の好みの範囲以上の優劣はないと思う。
スキルチェックは存続してほしかった。室内の敵が復活しないのは一長一短、スキルポイントシステムも好みによりそう(4のゲーム性変わるperkの方が好き)。
セントリーボットとパワーアーマーとキルモーションがめちゃくちゃかっこよくなっただけで4は価値がある。
いろいろ言ってるけどかなり楽しんでいる。久々に「帰宅から寝るギリギリまでゲームしてるのにやりたりない」を味わっている。
Spirit City: Lofi Sessions
タスク達成を補助してくれるゲーム…?ツール…?ゲーム性のあるツール…?集中力を高めてくれる音楽と一緒に作業をしてくれるアバターがタスクを手伝ってくれる。服装や内装などを変更可能。
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寝ても覚めてもゲームばかりしておりゲーム以外のタスクがないのでいつ使うんだよ…と思っていたが、noteを書くときが最強の使い所かもしれない。
Library Of Ruina
昨年購入し愛の町で止まっていたが「リンバスを遊んだ今ならシステムへの理解が深まったのでは?」「ヴァルプルギスが図書館予想なので知識をつけたい」のモチベーションで進めている。ソシャゲと違って物資が手に入れやすい+育成コストがないので攻略が有効に機能するのはいいところ。
そしてこの曲がとてもいいことを知った。こういうボス曲に限らず、リンバスの攻略動画などで図書館のBGMが使われるとこがあるが とにかく音がかなりいい。
Limbus Company
【6章でついに更新に追いついた】
4月の1週目に5章を終わらすことができ、そこからギリギリ4月11日に6章の中まで終え、なんと!ついに初めてリアルタイムで更新に臨むことができた。ただ頭からボス戦の連続だったのでクリアしたのは更新した週の日曜になる。内容的にはメタフィクション演出の盛り込まれた最高のストーリーだった。キャシーを削除した後に、ヒースの人格のセリフから彼女の名前が消されるのもいい。
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筆者は2月くらいに始めたド新規だがヒースのガチャ運にやけに恵まれていたため、狐雨・船乗り・空即是色を所持していたのが大きいと思う。これとセンクレア2回行動でほとんどの状況が何とかなった。
【経験値採光がしょぼすぎる】
経験値採光が追加されるぞ!からの上昇幅の少なさにがっかりした。
ゲームの特色上 一度人格を育て切ればいいのではなく、シーズンごとにレベルの上限が上がるため 常に育成リソースが必要になる。おまけにステージクリアでもらえる経験値は極めて微小だ。ここら辺は新規プレイヤーの資産の弱さが露骨に出ていると思うが、それはそれとして育成ハードルはもう少し何とかなってほしい(まあ初期からのプレイヤーの配信を見てるとチケットなんか溢れてるんだけど…)。
【楽しみすぎるロードマップ】
新本格で育ったミスオタであるため「時間殺人時間」「ワープ特急殺人事件」の予告はタイトルとキービジュアルの時点で胸が躍る!「ワープ列車自体が事件なのに何を殺人事件にするんだよ」と言われてて笑った。
【ヴァルプルギスの夜が来るのでまた今度】
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そんな感じ。本当にちょっとだけ触ったのは428とfallout4とPath of the Abyss(これPCで遊ぶ方が楽しそう)。気になっているのはローニンとステラーブレイド…………とバニーガーデン。やりたいアクションゲームもかなりあるが どうにも腰が重い。