中華街でリアルエール
…を飲みました、という話。
(今回から YouTube で扱った話も書いてみます)
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1月某日、横浜中華街に所在する、リアルエールを飲めるお店・BRUNTONS さんに行ってきました。この1月で5周年を迎えられました!大変めでたい。
こちらは、ハンドポンプを使って、いわゆるリアルエールでのビール提供をおこなっているお店です。リアルエールのタップはほぼ常設1タップのようなので、何が繋がっているかはお店や SNS 等でチェックしてみてください。
お店の所在は、横浜中華街、朱雀門通りから一本入った通り。タップのビール、フード、そして持ち帰りの瓶・缶ビールも選べる、そんな素敵なお店です。先日も書きましたが、中華街って、意外と中華以外も楽しめるバーなどがあるのです。店名は、明治時代の横浜で活躍したお雇い外国人、リチャード・ブラントンに由来。横浜公園に銅像がありますね。
そもそもリアルエールとは何ぞや…という話については、下記 Maltheads さんのハンドポンプビール(リアルエール)記事がわかりやすいので、是非お読みください。
日本でも、クラフトブルワリーの一部が、いわゆるリアルエールとしての提供を前提にした銘柄だったり、定番ラインナップのリアルエールバージョンを出しています。
ハンドポンプ設置のビアバーは、決して日本のビアバー全体からして割合が多くはないと思うのですが、今回伺った BRUNTONS さんは写真のような堂々たるハンドポンプを設置されています。
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で、今回いただいた志賀高原、アフリカペールーエール。
元の銘柄、アフリカペールエールは、ホップが効いていつつも軽快で飲みやすい、セッションIPAのスタイルです。
リアルエールってイギリス発祥のものなので、ブリティッシュ・ビターであったり、あまりホッピーに走らないタイプのペールエール、あるいはポーター等が多いイメージを、勝手に持っていました。
いっぽう、今回の場合は、セッションIPAという、言ってしまえば当世風のクラフトビールスタイル。ちょっと正直恐る恐るというところもありました。さて、飲んでみてどうか。
……結論、とても美味しかったです。
まず、リアルエール共通の特徴ですが、炭酸が非常に穏やかなレベルでした。ないわけではないんですけど、言ってしまうと微炭酸という感じ。
ホップの華やかさ。元々この銘柄でも非常に特徴的なのですが、それは損なわれることなく、むしろ、よりよく香るような印象を受けました。
炭酸が弱いので当然ですが、口当たりが非常にスムース。テクスチャが柔らかいというか、口の中でみずみず瑞々しさが確かに感じられるような感じ。かといって、スムースだからグイッと飲んでしまうかというと、むしろ甘みであったり、風味であったりというのが比較的強く立ち現れる。その分、ゆるゆると楽しむペースにもできる。
香りの方向性はシトラス系に感じたのですが、全体の柔らかさもあってか、印象としては柑橘の中でも特に「温州みかん」なんかを想起しました。
元のスタイルからすると、穏やかで甘味がまったり楽しめるというのが、特筆すべき点かもしれません。かといって、缶詰めレベルには甘くない。あくまで自然に愉しいレベル、という、いい塩梅に感じました。
ぜひ、志賀高原の IPA とか、あるいはペールエール等も、リアルエール・バージョンで飲み比べしてみたいですね。
今回ご紹介した BRUNTONS さん、今後も是非リアルエールはじめ素敵なビールを楽しませていただきたいと思います。営業時間などはお店の HP、SNS などを参照ください。
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この回のYouTube
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以上