FUGLEN SANGŪBASHI に行きました

先日、FUGLEN SANGŪBASHI でコーヒー2パターンのコースをいただきました。


店づくりもそうだけど、バリスタさんの所作が洗練されてて愉しい。贅沢させてもらいました。

いずれ丁寧にお店の描写もしたいが、一旦は百聞は一見に如かずということで、こんな感じ。

世界的なバリスタの井崎英典さんの著書で、バリスタとは美味いコーヒーをいれる仕事ではなく「コーヒーを味わう体験をプロデュースする」仕事だと言っていて、まさにフグレン参宮橋みたいなあり方だよなと思った。井崎さんが営んでいる「珈空暈」も行ってみたい。

コンビニで美味しいコーヒーが200円で飲める時代に、その数十倍、場合によっては数百倍の値段でコーヒーを飲むのは、贅沢趣味と言われても仕方ないけれど、一方で、高付加価値帯の事業って、とかく疎外(従事者にも利用者にも)を発生させがちなサービス業において、その技巧とリスペクトを取り戻させる効果はあると思う。モノづくりでいうクラフトマンシップに近いものが復権している。アーツアンドクラフツを唱えたウィリアム・モリスは、社会主義者だった。

しかもフグレン参宮橋の場合はそこまで高価でもなく、コースにお団子もつけて3000円ちょっと。コーヒー一杯なら1000円台。つまり私のような労働者でも、月に数回はコーヒーと向き合う得難い時間を確保できそうな寸法だ。スマホを置いて、液体を舌で転がしながら風味を追う。或いはプロフェッショナルの解説に耳を傾け、自分の感想を拙いながら言語に表す。そういう場が存在することが、文化の多様性でもあるし、疎外から避難する手段を一般にも解放することなんだろうな。

以上

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