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ウォーキング・ベース・ギター完全攻略! ② 『ベースラインの形成 - 循環コード編 -』

今回の音楽解体新書では、前回の『ジャズ・ブルースにおけるウォーキング・ベースの構築』に引き続き、『循環コードにおけるウォーキング・ベースの構築』について解説をしていきます。
前回の記事は以下のリンクよりお楽しみください。

循環コードのベース・ライン構築

基本的なベース・ラインの構築の要点は前回の記事と同様となりますが、今回は『リズム・チェンジ』のコード進行に沿って、ベース・ライン形成におけるコードの簡単なリハモナイゼーションに関するアイデアをお送りします。
前回同様、アイデアの源泉はPercy Heath氏の演奏するベース・ラインを元にしています。
記事の最後には氏の演奏するベース・ラインの完全トランスクリプションも添付してありますので参考にしていただければと思います。

今回の講義の内容

⑴ 基礎の振り返り
まずは復習として『ベース・ライン構築の基礎』を振り返ります。

⑵ コード進行による実例とノウハウの紹介
リズム・チェンジ』的な楽曲におけるコード進行を想定した『循環進行』によるベース・ラインの構築方法や『Ⅰ- Ⅳ - ♯Ⅳdim進行』におけるベース・ラインの構築方法などについての解説を加えていきます。

楽曲やコード進行のフォーマット別でのベース・ライン構築法のノウハウを蓄積することで、さまざまな楽曲においてそのノウハウを応用することが可能となるので、
ベース・ラインを覚えて演奏するのではない”認識や理解に基づいた演奏”を実現することを目標にしています。

読者の皆さんの財産になるよう努めますのでよろしくお願いします!

本教材の内容

教材は、「約1時間の講義ビデオ」「ベースラインのコピー譜面」「ベース・ラインのパターン教材」が添付されています。

まずは復習から...

それでは、基本的なベース・ライン構築のアイデアのおさらいをしてみましょう。
ここでは先ほど触れたように『*リズム・チェンジ』といったジャズにおける代表的なコード進行を元にして考察をしてみます。

*『リズム・チェンジ』とはジョージ・ガーシュイン作曲の『I Got Rhythm』といった楽曲に基づいたコード進行の楽曲フォーマットのことを指します。

さて『リズム・チェンジ』のコード進行はさまざまなものが考えられますが、ここではⅠ - Ⅵ - Ⅱ - Ⅴといった循環進行を1〜2節に想定して考察をしています。

前回同様の感覚で、コード・トーン(7度音を含まないトライアド)が水平的になるように音を配列しています。
コード・トーンとコード・トーンの間に配置される『経過音』に関する詳しいアイデアは前回の記事を参考にしてください。


それではこれより、『リズム・チェンジ』のコード進行における可能性の拡張と、さらなる『リズム・チェンジ』のコード進行における『Ⅰ- Ⅳ - ♯Ⅳdimの進行』に関しても詳しく掘り下げていきます。

循環進行におけるリハーモナイズのアイデア

ここからは、コード進行のキャラクターを変更したり、代理コードを用いてコード進行にちょっとした変化をもたらし飽きのこない演奏を展開できるようにするノウハウを解説します。
先ほども触れましたが、今回のアイデアはPercy Heath氏の演奏を元に分析を加え傾向を言語化(法則化)したものとなるので、決して憶測ではないリアルなジャズ・フィールに基づく内容となっています。

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