優先順位
睡眠の優先順位について考えたのは、毎日眠たくてお昼頃には眠ってしまう、とぽつり、とこぼした時に帰ってきた言葉が「そんなに眠ってばかりでいられていいことだね」と皮肉を込めたトーンで言われたからだ。
わたしにとっての睡眠は、生きるためにとても大切で必要な睡眠として優先順位の中でも常に上位3位にランクインしている。
眠りたくて眠っているのではなく、気絶するように眠ってしまい、目が覚めたら床に這いつくばるようにして凍えている、なんてことも度々ある。
夜、眠りに就こうとすると、大抵3時間程で目が覚めて、部屋の中をウロウロして、また眠ろうと布団に入る。次に目が覚めると身体が重たくて鉛のような気分になる。
そうしているうちに、朝になる。
パートを終えて、酷い時は直後に睡魔に勝てず、車の中で仮眠をとる。仮眠も5〜15分程度で済めばいいのだが、これがまた30分以上眠らないと頭がぐらぐらして車を運転するのもままならない。
調子のいい日は、たくさん動けるし、起きていられる。でも、やっぱりそうそう上手くはいかない。
何日か動いた後は必ず反動が来る。動く日が多ければ多いほどに、動けない日が続く。
お菓子食べたいな、と思っても、買いに行くことができない。お腹が空いたな、と思っても、台所まで行くことができない。じっと、ひたすら布団に潜って一日を過ごす。
もっと休みたい、と言いながら動ける人は凄い人だと思うし、羨ましいと思ってしまう。それだけ動ける人はその分たくさん疲れてしまうだろう。その分たくさん休みたいだろう。
たぶん、きっと、ベクトルの向きを変えることができるようになれば、休むことが容易になる。でも、それが出来ないからこそ、無い物ねだりが世界中に溢れかえっている。
睡眠の優先順位は、誰のものでもない。
可視化できないもの、ことの優先順位をわかり合うのはとても難しい。だけど、誰かの優先順位を皮肉で片付けてしまうのは、少しだけさみしく思う。