ある男の子が言いました
ある男の子が言いました
それは空の青い夏の果て
ある男の子が言いました
僕は君が好き なんだ
ある女の子は言いました
ごめん私のタイプじゃないの
ある女の子は言いました
私のタイプはほにゃららで
そらは残酷なほど青くて
恋とも呼ばないその夏の日
一瞬長くて短くて
ある女の子は成長し
夏の日を見て思い出す
あの時の言葉の裏には
言ってはいけないことがある
足にざわめく蛆虫に
体食い破る女郎蜘蛛
それらが体にへばりつく
そんな日々の最中でした
やがて区別がつかなくて
あまりにもいつもそばにいて
あの女の子は見てました
優しく笑う男の子が
あの女の子は見てました
優しく笑う男の子が
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