戦争
幾度目かの 夏が過ぎて
僕が死んだ あの日を
皆 忘れてしまうでしょう
僕が死んだ あの夏の日を
お前の死にたさに興味はないぞ、と
フロアから出ていく人たちを目で追う
ちょっといやになっただけさ
気にしないでいることもうまくはなったし
酔わせてやれそうな女が群がる
若くてシュッとしたちょっと悪そうなバンドマン
かわいくてちょろそうな女なら誰でもいい、と
おこぼれに与りたい僕は ルールに従って
頭のおかしいふりをする
水の中 掴めなかった手と
崩れかけた壁と あなたの
肌の色に遠さを感じた
足は一つ 白い歯を見せてる
かわいくてちょろそうだと思われがちな女と
何度かお付き合いもさせて頂き、思ったのは
彼女らも僕と同じように逃げ場を求めている、ってことだ
行きたくもない場所 会いたくもない人に会わないといけないよ
液晶越しに人が撃たれるのを見ている
どこぞの馬の骨がメッセージ(笑)をがなっている
誰にも話しかけず誰にも話しかけられずライブハウスを出る日
帰りの電車誰かが飛び降りて止まる
ギターを担いでいる僕は、小さくなる
でも誰もがきっと 同じような居心地の悪さを感じてる
水の中 掴めなかった手と
崩れかけた壁と あなたの
肌の色に遠さを感じた
足は一つ でも 白い歯を見せてる
どうか、地には平和を
そして、慈しみを
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