【1】サロンの認知を効率的に高める方法
自サロンを知ってもらう前に考えてもらいたい事がある。それは、自分のお店の隣の人は何屋さんであるのか?そして、何さんであるのかである?
昨今、ご近所付き合いが減った世の中だからこそ、お隣さんは何をしている人か知らないまま今に至っているケースが目立つ。お隣さんが何をしているのか知らない内に、自分達の事を知ってもらいたいと考えるのは、虫の良い話である。
SNS等、デジタルコンテンツが充実した昨今だからこそ、顧客の資産化や累積リストを簡単に作成したりする事は容易にはなったが、結局のところ、一番最初に行うべきは、「この地で、自分達は、〇〇をします!宜しくお願いします!」と、チラシを作成し、更に言えばクーポン持参の上、ご挨拶に伺うのが人道的であろう。
今の時代であってもポストカード的な、アナログコンテンツを用意し、(可能であれば手書きが良い)一発で何屋なのかを理解してもらえるだけでなく、公式アカウントQRコードを読んで頂くとクーポン等が発行される様な仕組みを取り入れ、確実に情報提供数を増やす努力を惜しまない事だろう。
それさえも怠り、認知度を高めようとするのは、突拍子もない挑戦をするしか方法がないだろう。
例えば、奇をてらった誰もがチャレンジしていない新しい取組を行い、ワンフレーズで関心や興味を抱いてくれるメニューサービスを提供するサロンを目指してみる。
あるいは、エステティックで言えば、世の中に認知度の高いエステの大会に参加して優勝をするとか、あるいはファイナリストに選ばれるとか、広告効果のある大会にエントリーするしかとどのつまりない。
現在、世界中のエステティシャンが集い、フェイシャル技術世界一に1000万円の賞金が出る”フェイスマトリックス・トーナメント”に参加して、自分達を知って頂く機会を増やす事、国内で言えば、日本エステティック協会や業協会、エステティックグランプリと呼ばれる、国内民間団体が運用する大会に参加し、自サロンPRに活用する等も良いだろう。
しかしいずれも、所詮、自分達のお店を一言でPRする為の手段でしかない。手段の一つもない事よりはマシではあるが、多くのサロンは、参加すれば、優勝すれば、認知がされると勘違いしているサロンが多い様に感じる。
お客様は、賢い。
傲慢なサロンには立ち寄る事もないだろう。
どのような賞を受賞しても、謙虚に愚直である事が大前提にある、その事を忘れ、ただただ目立とうとしている時点で、お客様を愚弄している。そのようなお店に誰が行こうと言うのか。
大切な事は、人として、大切なコミュニケーションを怠らず、少しでも自分達は本気である姿勢を伝える為に大会に参加する様な姿勢感を持つ必要がある。くれぐれも言うが、メーカー主催の大会に出たところで、あるいはディプロマを取得したところで、お金で買える様な賞には、お客様は何ら興味はない。
その事は忘れないで頂きたい。
自分達が顧客であれば、そうするように。
44310
主宰 森川 慎也