Face Matrix pre-World Tournament 2024

Face Matrix とは
「matrix」は、本来は「母体・基盤」のことで、この意味から転じて学術的な場面で使われることが多い。数学的な意味では行列を表す。また、生物学的な意味では、細胞内や細胞外において、細胞を支える構造物のことを指す。

顔を細かく掘り下げていくとき、単純な2Dではなく、関連する骨格や筋膜、筋肉を縦軸、横軸、さらには、経年劣化と言った時間軸までを関連付け、4Dとして組み合わせて読み解くことで、本来の『顔』を頭全体を立体の構造物として置き変えていくことが出来る。これを『Face Matrix』と呼ぶ。

Face Matrixは、その複雑性からなる全体を俯瞰して捉えて、解を見つけていく概念的な思考である。全体の複雑に絡み合った構造を無視して、顔の表面だけを、無理やり『部分的に』補強するような美容法とは異なり、建築美的なアプローチである。またこの考え方は、日本庭園のような和の持つ空間のバランスであり、経年劣化をも美しく捉え直す、侘び寂びのエスプリである。

姿勢や所作、姿見で俯瞰して自分を認識する時間さえも美しくあろうとする『心のあり方』、まさに『道』と捉えるような、筋を通し、それを違和感なく紡いで行くことに美学を持つ思考にこそ、Face Matrixは表現される。
Face Matrix
 Tournamentとは 
かの世阿弥(1363年?~1443年)の言葉の中で、もっとも有名なのは、『初心忘るべからず』である。

しかし、我々の使っている意味とは違う。これは、Face matrix論で、もっとも重要と考える『歳を重ねること』への対処法である。つまり、自分の顔のコンプレックスとどう向き合い、どう克服したか、という初心の経験を忘れない、ということが重要である。

そして世阿弥の時代には、初心忘るべからずの精神のもと、『立ち会い』という能の競い合いが行われていた。個々に磨いた技を、他者と比較しながら、さらに磨きをかけていく、というまさに切磋琢磨が繰り広げられていた。

Face Matrix Tournamentは、能と同様に、技術者たちが競い合い、技術の高みを追求するための場として開催される。なお、Face Matrix Conferenceは、Tournamentに加え、各種発表を含めたイベント全体のこと指す。

https://seikei-academy.com/fmt2024_pre2/

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