休日も仕事のことを考えるべきか
こんにちは。
今回は、「休日も仕事のことを考えるべきか」というテーマについて、メンタルヘルスの観点から考えていこうと思います。主に、新入社員や、若手社員向けです。
具体的には、仕事をしていない時間(休日や、平日の仕事前と仕事後)に、仕事のための勉強をしたり、仕事のための準備をするべきかどうか、ということです。
「休みの日は思いっきり休んだり、遊んだりした方がいいに決まってるだろ!」という意見もあると思いますが、果たして本当にそうでしょうか。この点について、考えていきます。
結論
結論から言うと、多くの場合で、「休日も仕事のことを考えて、ある程度の勉強や準備をしたほうがいい」と思います。その方が逆にストレス少なく仕事生活を送ることができると思うからです。以下、その理由を述べていきます。
仕事時間中にすべてのことを覚えることはできない
新入社員や若手社員は、仕事中にメモを取ることが多いと思います。特に、入社して1年目の社員は、毎日大量のメモを取ることに追われる日々ではないでしょうか。しかし、一度メモを取っただけで、それらすべてを頭の中に入れることはできないと思います。
しかし、上司は、一回教えたことはもう出来ることとして、次の仕事をどんどん教えようとしてくるものです。その時に、一度習ったことをもう一度聞くのって、結構ストレスが大きくないですか?「この前教えただろ!」と上司に言われることを恐れながら質問するのは、なかなか心理的負担が大きいものです。
この場合、もし休日に家で自分のメモを見返していて、教えてもらったことが頭に入っていたら、この仕事上のストレスは無くなります。つまり、「上司に怒られるかもしれない」という余計な不安を抱えなくても済むのです。
他にも、例えば初めて社内会議の司会進行という仕事を任されたとします。初めての仕事なので、誰でも緊張や心理的プレッシャーを感じると思います。こういうときも、休日になにも準備しないでいるより、少しでも司会の練習やシミュレーションをしておくことで、当日の緊張を和らげることができるのではないかと思います。
まとめると、休みの日や、平日の仕事終わりなどに、仕事のための勉強や準備をすることは、仕事上のストレスを減らすことにつながるということです。
ストレスを最小化するには
しかし、休日に仕事のための勉強をしすぎるのも、それはそれで問題があると思います。勉強や準備はそれ自体が当然疲れることだからです。休んだり、遊んだりしてストレスを解消する時間とのバランスを考えることが必須です。
具体的には、次のように考えるといいと思います。
「休日に仕事の勉強や復習をすることによる疲れ」が、「仕事の勉強や復習をしなかったことにより仕事時間中に受けるであろうストレス」を下回る場合は、休日に勉強や復習をしたほうがいいと思います。
逆に、「休日に仕事の勉強や復習をすることによる疲れ」が、「仕事の勉強や復習をしなかったことにより仕事時間中に受けるであろうストレス」を上回るような場合は、休日は何も考えずに遊んだほうがいいと思います。
つまり、「今の自分に求められている仕事は何とかこなせているな」と自分が感じているのであれば、無理に休日に勉強や復習などはする必要はないということです。
線引きが難しい
ただし、この線引きは非常に難しいと思います。休日の努力が足りない人は、仕事で求められる能力や期待に応えられず、上司に叱責され、心理的負担となり、さらに仕事が嫌になり努力しなくなるという悪循環に陥ります。
しかし逆に、休日にも仕事のことを考えて努力しすぎるのも良くないです。そういう人は、最初は仕事のできる新人として上司から褒められ、自分も前向きに楽しく仕事に取り組むことができると思います。しかし、次第にハードルが上がっていき、周囲からの期待以上のパフォーマンスを見せるために過度な努力をして、つぶれてしまうかもしれません。
自分のストレスを最小化するために、今の自分は努力が足りないのか、それとも自分はちょっと努力のしすぎなのか、客観的に判断していかなければなりません。
大切なこと
とにかく一番大切なことは、健康な体を維持し、長く仕事をつづけることです。そのためには、「休日は絶対仕事のことは考えずに遊ぶ!」と決めつけるのではなく、場合に応じて適切な量の努力をすることが不可欠です。また、仕事のための努力や準備が足りない人ほど、遊んでいてもどこかで仕事のことが頭をよぎったり、毎週月曜日が憂鬱になっているのではないでしょうか。
仕事のできる人は、仕事以外の時間も自分のペースで自己成長に時間を充てている人が多いと思います。休日も、やりすぎない程度に、仕事のための時間を作ってみてください。また、逆に睡眠時間を削ってまで仕事のための勉強をしているような人は、一度自分の身体と向き合って、今やっていることが本当に必要な努力なのか、考えてみてください。そうすることで、充実した仕事生活が送れるようになると思います。