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「帯状疱疹ワクチン」って何のこと? (2025.1.2追記A)
最近、帯状疱疹(たいじょうほうしん)のTVCMをよく見かけます。このCM(女優の風吹じゅんさんや井上真央さんが出演されています。)は、帯状疱疹疾患の啓発目的で、製薬会社が放送しているそうです。
帯状疱疹といえば、数年前に知人(60代男性)が罹患し、病状が重く1カ月間程入院していたことを思い出しました。また先日、別の知人(50代男性)は、「帯状疱疹ワクチン」の接種を受けたそうです。
言葉ではよく耳にするものの、実はよく知らなかった帯状疱疹とワクチンについて、情報を整理してみました。
※私は、医師など各分野の専門家ではありませんので、情報の整理のみとなりますのでご了承ください。
Ⅰ.帯状疱疹とは?
水疱瘡と帯状疱疹
水疱瘡は、水痘・帯状疱疹ウイルス(詳細はⅡ項で後述します。)に感染し発症します。多くの場合、軽症で病状も収まるそうです。
ただし、ウイルスは治った後も、完全には無くならず、体内(神経)に潜伏しています。
そして、免疫機能が低下した特に、ウイルスが再活性化し発症することがあります。これが帯状疱疹です。
つまり、水疱瘡と帯状疱疹は、同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが原因ですが、初回感染による発症が水疱瘡、潜伏ウイルスの再活性化による発症が帯状疱疹という関係になります。
帯状疱疹の概要については、下記サイトにわかりやすくまとめられています。※「帯状疱疹ワチクン」を製造している製薬会社のホームページという前提で参考にしていただければと思います。
Ⅱ.水痘・帯状疱疹ウイルスとは?
水痘・帯状疱疹ウイルスは、いわゆる(広義の)ヘルペスウイルスの内の1種類です。
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ヘルペスウイルスは、100種類以上あるそうですが、その内、人に感染し得るウイルスが、上記ヒトヘルペスウイルス(HHV)の8種類です。※HHV-6を6Aと6Bに分けた場合9種類となります。
また、単純ヘルペスウイルス(唇ヘルペス等の原因となるウイルス)と水痘・帯状疱疹ウイルスとで、ヘルペスウイルスは大きく2種類と分けられたりもします。
同じアルファヘルペスウイルス亜科のウイルスですが、異なるウイルスということです。
Ⅲ.予防としてのワクチン接種
単純ヘルペスウイルスにはワクチンはありませんが、帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスには、
・生ワクチンの乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」(阪大微研)
・不活性化ワクチンの乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」(GSK)
2種類のワクチンがあります。
いずれのワクチンも、発症予防効果と、発症した場合でも帯状疱疹後神経痛などの症状の重症化を予防する効果が期待できるそうです。
上記は、東京都の例ですが、市町村によっては、ワクチン接種の費用について一部助成が受けられる場合があります。
副反応について
ワクチンですので、副反応のリスクも当然あります。
費用も安価ではありませんので(特に帯状疱疹ワクチン接種の場合)、医師とよく相談されるのがよろしいかと思います。
Ⅳ.(補足情報)ワクチン接種後献血は行えるか? (2025.1.2追記A)
日本赤十字社HPの献血基準に関する『チャットポット』さんに聞いてみたところ、
・水痘ワクチン(ワクチン・弱毒生ワクチン(水痘))
・・・ 「接種後4週間は献血をご遠慮いただいています。」
・シングリックス(ワクチン・不活化ワクチン(帯状疱疹))
・・・「接種(使用)後24時間は献血をご遠慮いただいています。」
との回答でした。(2025.1.2現在)
上記は、あくまで『チャットポット』の回答ですので、献血を検討されている方は、事前(及び献血当日)に赤十字血液センター又は献血ルーム等にてご確認ください。